ここをこすると
2023.01.24
手紙の一部などに丸い囲みがあり、「ここをこすると良い香りがします」みたいなものが昔ありました。

いま振り返ってみると、おかしな事をしていたなあと我ながら笑ってしまいますが、当時は結構まじめに試してみたものです。

そういった古い手紙が出てきても、いまさら、何の香りもしないでしょうけれど、そんな事を思いながら過ぎた時を思い返すのです。


あと、「あぶりだし」

みかんの汁で字や絵を描き、乾かしたものをあぶると、それらが濃い線となって見えるというものでした。

しかし、汁に色が付いていますから、なんとなく薄く見えている。そこが面白くなかった。スパイっぽくない。

次に試したのはロウソクで、これもあぶりだしになる。加熱すると、透き通って見えます。みかんは季節に依存するけど、ロウソクは季節に関係なく使える。

あぶりだしで今でも覚えているのは、幼い頃に1通の葉書が届き、この枠の中に1等が出たらカメラが当たる!という超刺激的なもので、
早速あぶってみたものの、うっかり焦がしてしまい、炭のようになってしまいました。幼い頃で不器用だったから。
それでも、微妙に一等と書いてあるようにも見えて、でもボロボロに崩れてしまい、あまりの悔しさに泣きまくったものでした。

そもそも、その葉書は詐欺だったのではないかと今では思います。

なんでこんなガキ(私)の住所や名前を知っているのか。たぶん、学習雑誌の懸賞に応募したからでしょう。当時は個人情報の管理なんかいい加減でしたから、どこかへ流れたはずです。

その学習雑誌の懸賞も悔しい思い出で、やっぱりカメラが当たるというので人生初めての懸賞応募でしたけど、
当然、当たるだろうと信じて疑わないわけです。
ところが、いつまで待っても何の音沙汰もなく・・・・・・

その後も色々な懸賞に応募すれども全く当たらず、
(どん兵衛のどっきんことか)

だんだん、心がねじれてしまい、
「抽選とか懸賞とか絶対嘘だ、当選者の発表は商品の発送をもって・・・だなんて、そもそも発送も何もする気がないんだろう」
という思想に傾いてしまいました。

昔は「警察官立会のもとで抽選します」と書いてあるのがあって、いま思えばおかしな話です。そんな事に警察官が立ち会うものですか。

そんな、ねじれた自分でしたが、20代も半分過ぎた頃に、

焼きそばUFOの景品が当たったやつと知り合いました。いきなり家に大きい荷物が届いてびっくりしたそうです。
椅子みたいな物で、オーディオのスピーカーが組み込まれていて、なんという名前だったか忘れたけど・・・
いやあ、うそじゃなくて本当に当たるんだと、ちょっとだけ見直しました。
トラックバックURL
トラックバック一覧
コメント一覧
kanitama - 2023年01月24日 21:38
>UFOのポケコン! 「遊COM」

あっいいですね。ポケコン(PB-100)なのに「UFOでパソコンが当たる」なんてキャッチフレーズがそそられます。
amesho - 2023年01月24日 20:58
日清食品のUFO焼きそばとかどん兵衛、学習雑誌の懸賞など、魅力的な景品が多かったです。
今だと別にどうでもよくなりましたが、当時は欲しくて欲しくて欲しくてたまらなかったものです。
特に欲しかったのは、UFOのポケコン! 「遊COM」
kanitama - 2023年01月24日 20:48
昭和な時代は夢のあるゆかいなグッズや景品がたくさんありました。いまや豊かになり昔のような景品では喜ばれないでしょう。おじさんたちは今でもラジオが当たればきっと大喜びすると思います。
コメント投稿

名前

URL

メッセージ

- CafeLog -