温度計のノイズ対策
2025.09.23
むかしプータローだった頃、陶芸家の家に入り浸っており、
弟子になるわけではなかったが、
その大先生、勢いで大金はたいてパソコンを買ってしまったが、使い方がサッパリわからなくて困ってる、ゼロから教えてくれとのこと。
相当熱心で、時には夜遅くなり、結果的に入り浸っていたわけ。

その中で、窯の温度計を母屋にいながら見られるようにできないか、という相談

焼いている時に温度を記録しながら火加減しているとか。当時グラフは手書きしていた。

いつもは母屋のテレビの前でゴロゴロして、時々起き上がって窯へ走り、温度を見てグラフ用紙に記録する。数日間こんな状態が続く。

温度計は市販のもので、デジタルの数字が出る。
特にデータ出力・送信の機能は無いから、PCに送ったりできない。

温度計の線をのばすのは、もともと微弱な信号だから影響があるだろうし、窯のそばでも温度を見たいから母屋に置かれたままでも困る。

そこで、手っ取り早くワイヤレスカメラで撮影して、母屋のテレビで見たらどうかと思いついた。

それで実際にやってみたら、おかしな温度が表示されたわけ。マイナスって。
マイナスのはずがない。千数百度まで上がるのだから。

原因は、ワイヤレスカメラの電波の影響でマイナスに振ってしまっていた。

とりあえず、フェライトコア、あの竹輪の半分割みたいなやつを温度計の線にかませたら解消した。

R型熱電対といって、たしか1,600℃まで測定できるセンサーだが、出力電圧は微弱でノイズに弱い。

テレビで温度計が読めるようになっても、記録は相変わらず自分でグラフ用紙に書いていた。

PCに取り込んでグラフ化するなら、温度計自体を作り直す必要があるだろう。
USBのシリアル通信でPCに取り込むか、Wi-Fiを利用するか。メモリカードに記録していくのも有りか。
CW(電信)
2025.09.22
いわゆるモールス通信

初めて知ったのは、小学生の頃にAMラジオをいじっていた時です。
放送だけじゃなくて、ダイヤルを回していると何やらピーピピー、ピー、とか音がするんですね。なんだろうこれは。

これはきっとスパイの暗号通信に違いないと確信した。仲の良かった友達にだけ教えて、こっそり受信していました。

この正体は、
当時、地元に電電公社の長崎無線電報局が有り、遠洋漁業などの船と中波や短波帯で交信していました。その強力な電波がラジオに入ってきていたというわけです。

常時、CQ CQ CQ DE JOS JOS JOS ...といったモールスが繰り返し流れており、当初は解読できませんでした。まずこれを受信して解読しようと試みました。
録音して、何度も何度も繰り返し聞き直しました。聞き取れるまで。
最初は短音いくつで長音が・・・なかなか拾えなかったものでした。
そのうちにだんだんわかってきて、おそらくJOSと打っていて、最後はKだなと。
何メガヘルツ、最後にK を打っていたようです。
数字のモールスを聞き取るのがややこしくて、なかなかわかりませんでした。

当時はネットなんか有りませんから、JOSとわかったところで何なのか容易に調べようがありません。自分の解読が間違っている可能性もありました。

ただ、その長崎無線電報局の巨大なアンテナを間近に見たことはあります。花見の名所でもあったようで、花見を目的に行った時でした。
あれを写真に撮っておこうなんて発想は当時なく、まさか将来なくなるなんて想像もできませんから、写真など1枚も持っていません。


そんなわけで、CWってのはピーピー音を電波に載せて通信しているんだな、という認識が最初に定着していました。

じつはアマチュア無線で言うCWは、搬送波を断続して送っています。ピーピー音は受信側で音に変えているだけなのです。これを理解したのはずいぶん後年になってから。
音を載せているんだとばかり思っていました。勘違いでした。
携帯のエリア
2025.08.10
今では信じられないことだけど、
2001年当時に私が持っていたAUの携帯電話
あの頃はAUじゃなくて、「ツー」とか「カー」とか、「細胞」と呼んでいたかも。

名古屋、長野などでは使えなかった!(エリア外)
その頃に1ヶ月の長期出張があったのに、携帯が使えないという・・・

名古屋の空港に着いて、携帯を見たら「圏外」

出張先の電話を勝手に使ってかけるわけにはいきません。不便でした。
かかってきたのは、取り次いでもらいましたが。

あとはホテルに戻ってから電話するのと、メールはホテルの電話回線経由で使えた。
そう、あの頃はモデムでピーガー。
部屋の電話機にモジュラージャックが付いていて、そこにモデムをつなぐ。
ラジオゾンデ博物館
2025.07.04
RADIOSONDE MUSEUM OF NORTH AMERICA
ttps://radiosondemuseum.org/

マニアックなサイトです。
業界以外の方にはなんだろうという感じです。私も業界以外の方です。

ラジオゾンデというのは高層気象観測に使われる装置で、水素の風船で上空高くまで飛びながら気象データを地上へ無線送信します。
使い捨てで、風船が割れると落ちてきます。
海岸とか畑で拾った、という記事や動画など見たことがあります。

そういえば昭和の終わり頃に、某北の国から謎の風船が島根あたりに飛んできた、という出来事がありました。それはラジオゾンデではなく、政治的な宣伝が目的だったようです。タイマーが付いていたとか。

長崎とラジオゾンデといえば、原爆資料館に展示がありました。
原爆投下時のデータ収集の為、3台のラジオゾンデが先に投下されたそうです。
829Bという真空管が付いていました。
昔(私が小学生だった頃)の展示では、もうちょっと色々な部品が付いていたような気がします。
内部には、日本に降伏を促す手紙が入っていたということでした。
JOS 長崎無線電報局
2024.12.18
子どもの頃、昭和50年代だがAMラジオのチューニングを回していくと、あちこちでモールス信号が聞こえていた。

当時は情報源も乏しく、想像力だけで「たぶんスパイの通信だ」と確信していた。録音してよいのか知らなかったが、ドキドキしながらテープに録音した。

そうして、聞こえてきたモールス音を何とかして文字に直したくなり、何度も巻き戻しては止めて繰り返して聴きながら、どうにかこうにか文字にした。

CQ CQ CQ DE JOS JOS JOS (略) K

特に数字が聞き取りにくくて苦戦した。確か周波数を 5MHZ と打っていたような気がする。

じつは、わりと近いところに送信所があり、連れて行ってもらった事がある。
巨大なアンテナがあった。

そこから、中波~短波帯の強力な1kWの電波が出ていた。

実際の送受信操作を行っていた局舎は諫早市に有り、送信所は愛野町にあった。

確か2000年頃に廃止。

JOS会
ttps://jos.vsw.jp/

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