1円ずつ集める
2022.10.26
小学生の頃、日本の人口が1億数千万人と聞いてピンと閃いた。

そうだ、ひとり1円ずつ集めて回れば1億円になるじゃないかと。(安易)

なんだかテンションあがりまくりで、小学校やめて全国行脚の旅に出ようかと、スッカリそんな気分になっていた。

ガキらしい発想といえばそうなんだが・・・はっきり言って、何も考えてない(笑)

「1円ちょうだい」って言って、1円ぐらいなら簡単にくれるだろうという目論見も甘い。

ためしに町内を回って1円を集めてみればいい。そう簡単にはできないだろう。続かないだろう。

全部徒歩で行けるのか?
旅しながら食事しないのか?
野宿ばっかりもできないだろ。宿泊はどうするの?
そもそも小学生ひとりで泊まれないよ?

大人はそんな事ばっかり、できない理由ばっかり言うけれど、たしかにそうなんだけど。

要するに、ひとり1円ずつもらうのもタダじゃないんだよと。

物乞いみたいな事をひとりひとり、1億人以上に対して行うなんて、大変な、どころじゃない本当に一大事業だ。

それが一億円の重みというものかもしれない。
複数の電圧を同時にモニタする
2022.10.23
PCのATX電源など、複数の電圧出力に対して、同時にモニタしたい時がある。
テスター1個で、いちいち当たり直すのが不便。
実験で、入力を変化させながら出力を測定して記録する場合も、すべての測定点が同時に表示されていれば便利。
入力電圧・電流、出力電圧・電流といった具合に。

最初は秋月などで売られているパネルメータ(\1,200)を並べようかと思った。だけど、5個も買うと結構お金がかかるなあ、と。

メーター1個に対し、複数の入力を切り替えスイッチで選ぶ案もあった。複数の入力を切り替えたほうが計測器のバラツキが無くて良い。しかし、回路的にGND共通にして良いとは限らない。両切りか・・・厄介だな。それに、パネルメーターを複数使ったとしてもその電源を共通化したらGNDも共通になる。
お互いにGNDをつなぐと不都合が生じる場合もある。わざわざDCDCの1次側と2次側を絶縁している意味、そしてデジタルGNDとアナログGNDを分けている意味がある。

パネルメーターごとに絶縁DC-DCコンバータを通すか、入力をアイソレーションアンプに通して、さらにOPアンプを通して・・・といった妄想も膨らんだが、かえって手間も時間もかかる。できるだけ安く簡単にしたい。

よく調べてみると、「ごめんなさい価格」の安いテスター(\600)が有る事に気づき、これを並べる事にした。これなら、それぞれ電池を内蔵していてGNDが分離できているし、パネルメーターより安い。(半額)



最初から電池が入っているから、別途に電池を買う必要もなかった。

なぜごめんなさい価格なのかというと、
「※お断り:テスターリードの差込み部分がきついため、奥まで差し込めない場合があります。バナナ端子の被服部分をニッパなどで切り取ってお使いください。ごめんなさい価格\600!」 (秋月電子の商品ページより引用)



テスターリードは使わないから問題ない。測定する相手に合わせた専用の配線が必要で、自分でバナナプラグにリード線をはんだ付けして自作した。

今回5個買ってテストしたら、1個はバックライト不点灯だった。スイッチが固くておかしいなと思っていたが点灯せず。開けて調べたらはんだ付けは一応OKで、やはりスイッチが壊れているのだろう。
バックライトも使わないので問題ない。

※テスターは、あくまでも簡易的なモニタ用として使用しています。本当はメーター1個で切り替えたほうが計測器のバラツキが無くて良いのだが、GNDを分ける必要もあって、やむを得ない。
また、精密な測定をする場合はデジタルマルチメーターを所有しており、これを使用しています。
486の頃
2022.10.20
486全盛の頃、産業用のCPUボードの設計にも関わっていました。
簡単に言うとPCそのものです。要するにマザーボードを設計製作していたという話です。

チップセットや、お手本の回路は有ったけれど、やはりミスなどがあって簡単に動かず、実際に動くようになるまでは色々なことがありました。
最初は画面真っ暗。BEEP音だけで原因を推測したりしていました。(ピピーッ、ピッピッピッ・・・短い音、何回鳴った?メモリのエラー?)
画面が出るようになっても、最初はノイズだらけだったり・・・色々手直しして、製品に仕上げていったわけです。

それで試作の完成後、先輩からの指示は「とにかく一日中、PCとして使って色んな操作をしてみてくれ。中に入っているソフトをひとつずつ動かしてみて。何か異常や気づいた事があれば報告してくれ」

工場の片隅に本体とモニタとキーボード、マウス、メモ帳を置いてテスト作業を始めました。

コントロールパネルとか、アクセサリに入っているものまでひとつずつ操作していったのです。

ちょうど工場の真ん中の通路になっている付近で、みんなが横目に見ていったり、ちょっかいを出してくる人もいました。お前なにやってんだよって。

(一番若かったから、いじられキャラだった)

マインスイーパとか、じつは今でもやり方をよく知らないんですが、それを動かして適当に操作していたら・・・

いきなり引っ張って行かれまして、「お前は仕事時間中にゲームをするのか」って。

いやいや、そうじゃないんですよと。色んな操作を試してみてくれと指示されていて業務の中でやってるんですよと。

近くに立て札でも置いとけばよかったかね。「機能テスト中のため、ゲームをする事もありますが業務として行っております」

仮にそれを置いていたところで、ナニソレって絶対話しかけてくる人がいただろうし、かえって面倒だったかもしれない(笑)
昔のLANカード
2022.10.20


昔の技術雑誌を整理していたら、'90年頃の広告に、こんなLANカードが。

もう30年近く経過しているので支障ないと思いますが、このシリーズ等にも私は関係していました。じつは地元の工場で設計・製造していたものです。

この広告の物は最初の製品で、私が入社する前のものです。

いまではLANカードそのものを見かけません。その前は\500でも売ってるようなものでした。でも最初は、こんなに高価だったのです。

それに、この部品の多いこと。PC-9801のCバスの2階建てです。しかもチップじゃなくてDIP部品だらけで詰め込んでいます。

68000が載っていました(実際はCMOSで東芝の互換品)。インテリジェント型といって、LANカード上にマイコンを搭載して、通信にかかる処理を引き受けるというものです。
PC-9801側との間にデュアルポートRAMが有り、そこでやりとりをしていました。
当時のPC-9801は性能が低く、通信にかかる負担を軽減する為、LANカード上のマイコンが処理を引き受けていました。

その後、改良が進み、最終的にはゲートアレイ1個とそのほか数点のICぐらいで出来るようになりました。そこまでの道のりが長かったように思います。

その頃にはNE2000互換の安価なISAバスボードが出回るようになり、インテリジェント型はなくなってしまいました。
感光基板
2022.10.18
昔は、こうやって透明シートにレタリングを貼って、ペンで塗りつぶしていったものだよと・・・・・・(遠い目)


仕事でも'90年代前半までは、手貼りと言って、こうやって作っていました。
但し2倍寸で作図していたものです。
最初は下書きから始まって、青焼き(普通の複写機だと対応できない大きいサイズ)
マイラーシートといって半透明のシートにテープを貼っていって・・・
色鉛筆の赤・青があるじゃないですか。あれで表面・裏面パターンを塗り分けていました。
最終的には原図を作り、基板メーカーへ送るわけです。
基板メーカーでは、その原図を撮影し、縮小してフィルムを作っていました。(今もあるのかな?)

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