複数の電圧を同時にモニタする
2022.10.23
PCのATX電源など、複数の電圧出力に対して、同時にモニタしたい時がある。
テスター1個で、いちいち当たり直すのが不便。
実験で、入力を変化させながら出力を測定して記録する場合も、すべての測定点が同時に表示されていれば便利。
入力電圧・電流、出力電圧・電流といった具合に。

最初は秋月などで売られているパネルメータ(\1,200)を並べようかと思った。だけど、5個も買うと結構お金がかかるなあ、と。

メーター1個に対し、複数の入力を切り替えスイッチで選ぶ案もあった。複数の入力を切り替えたほうが計測器のバラツキが無くて良い。しかし、回路的にGND共通にして良いとは限らない。両切りか・・・厄介だな。それに、パネルメーターを複数使ったとしてもその電源を共通化したらGNDも共通になる。
お互いにGNDをつなぐと不都合が生じる場合もある。わざわざDCDCの1次側と2次側を絶縁している意味、そしてデジタルGNDとアナログGNDを分けている意味がある。

パネルメーターごとに絶縁DC-DCコンバータを通すか、入力をアイソレーションアンプに通して、さらにOPアンプを通して・・・といった妄想も膨らんだが、かえって手間も時間もかかる。できるだけ安く簡単にしたい。

よく調べてみると、「ごめんなさい価格」の安いテスター(\600)が有る事に気づき、これを並べる事にした。これなら、それぞれ電池を内蔵していてGNDが分離できているし、パネルメーターより安い。(半額)



最初から電池が入っているから、別途に電池を買う必要もなかった。

なぜごめんなさい価格なのかというと、
「※お断り:テスターリードの差込み部分がきついため、奥まで差し込めない場合があります。バナナ端子の被服部分をニッパなどで切り取ってお使いください。ごめんなさい価格\600!」 (秋月電子の商品ページより引用)



テスターリードは使わないから問題ない。測定する相手に合わせた専用の配線が必要で、自分でバナナプラグにリード線をはんだ付けして自作した。

今回5個買ってテストしたら、1個はバックライト不点灯だった。スイッチが固くておかしいなと思っていたが点灯せず。開けて調べたらはんだ付けは一応OKで、やはりスイッチが壊れているのだろう。
バックライトも使わないので問題ない。

※テスターは、あくまでも簡易的なモニタ用として使用しています。本当はメーター1個で切り替えたほうが計測器のバラツキが無くて良いのだが、GNDを分ける必要もあって、やむを得ない。
また、精密な測定をする場合はデジタルマルチメーターを所有しており、これを使用しています。

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