FAX
2025.07.31
昭和の遺物と呼ばれたりするFAX、いや、むしろ平成時代も活躍していました。

就職したのは平成初期の頃。
たとえば仕様書を取引先へ送る。郵送だと時間がかかるのでFAXで送れと。

それで総務課へ降りていって、FAXを使おうとしたら先客がいるじゃないですか。
おー、ちょっと待ってろ。いま送ってるから。

それがまた遅いのなんの。

さすがに会社だから、家庭用FAXみたいなやつじゃないけど、当時でも古い機種だったのかな。
ズッ、ズッ、ズッという感じで原稿を読み込む。遅い。

こうしたらいいぞ!という方が声をかけてきて、「メモリー機能を使うんだ」。
読ませながら送るよりも、これで最初に読み込ませたら早い。あとは送信するだけ。

しかしメモリー容量が当時は少ないから、何ページもある場合はやっぱりそこでひっかかってしまうわけ。
最初の何ページかはメモリーで送るけど、あとは読み込みながら送るから遅い。

そして、送信済みのページには自動的にスタンプを押す機能があった。いらん機能だった。◯印がつく。

私なんか新人で何も知らないから、原紙に送信済みのスタンプが全ページに押されてしまって・・・

そう。当時は紙で管理していた。原紙を保管していたのだ。図面とか書類とかみんなそう。

まだまだ手書きが多かった。

当時、雑誌広告で見たのは、フロッピーディスクをセットすると電話回線で相手に送ってくれる装置。データを送る装置。

そんなのパソコン通信で送ればいいじゃないか、そんな専用機械なんかいらないだろうと思っていた。
でも、そういうのじゃないと理解されない現場もあるのだろう。たぶん。

基板メーカーでBBS、モデム回線を持っている所があって、専用の電話番号からモデムアクセスしてガーバーデータを送ることもできた。

私の当時の勤務先はそうやって送った事はなく、磁気テープにセーブして宅急便で送っていた。
基板設計課から、このテープを基板メーカーに送ってね!と渡される。

ガーバーデータって、こんなでっかいテープじゃないと入らないのか?大容量なんだ?と思っていたが、後年、自分で基板設計をするようになって、なんだフロッピー1枚でも十分じゃないかと分かった。

フロッピーでもよさそうだけど、あんな磁気テープじゃないと受け付けなかったのかなあ。

NCテープ代という項目が見積書に書いてあって、紙テープ時代の名残だったんだろうけど、本当に紙テープをやりとりしているのも見た。
まだ当時、CADのそばに紙テープリーダー・ライターがあった。
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