樹脂をとかす、剥がす
2026.01.31
基板が樹脂で固めてあって、
どうしてもその中身を知りたいとき。

ブラックボックスの秘密を探りたいとか、
故障原因をつきとめたいとか、理由は色々あります。

ハイブリッドICも、この仲間に入るでしょう。

だいたい経験的に、ガチガチの樹脂は容易に剥がれません。

比較的柔らかいもの、
ぷにぷにしているものは、容易に剥がしやすいです。

シリコン系とかウレタン系とか有ります。
エポキシ系はガチガチです。

もうちょっと硬いものは、端から彫刻刀で削ったりして剥がします。
経験では、たとえばシャープのLED電球の中身がそうでした。
根気よく削って、ついに基板を露出させて回路図を起こしました。

樹脂と基板や部品はお互いに融け合いませんから、剥がれます。

溶剤に融けるかどうかは、材質によります。
名前は忘れたけど、職場に有った溶剤に一週間漬け込んだら、黒い樹脂がドロドロに融けて基板が露出していました。

ガチガチを融かすには、あまり具体的に書けませんが・・・危険なので・・・それなりの薬品を使います。有毒ガスの排気設備が必要になると思います。
昔、職場で手配しようとして止められたような気がします。

その薬品に漬けて加熱するんじゃなかったかな。結構危ない感じがしました。

自分が実際にやったのは、ハイブリッドICをアルコールに漬けたまま数年放置したら樹脂がボロボロになって剥がれてきたものです。これは時間がかかりすぎます。
(ガチガチだった具体例: セガSC-3000の中に入っていたHIC-1)

中身を温存しながら樹脂だけ取り除きたいわけで、バーナーであぶったりするのは論外です。
でも中学生の頃、ICの中身を取り出して遊んでいました。ガスコンロであぶると真っ黒い、毒々しい煙が出て樹脂が燃えて、炭のようになった中からチップが出てくる。

ガチガチの樹脂を融かすには、あぶないくすりも有りますが、
ホームセンターで売られている物で何とかできないかというのがあります。
たぶん、あれやこれが応用できるんじゃないかという事は考えています。
樹脂で固める(続)
2026.01.30
電子回路を樹脂で封止すれば、水の中に漬けてもチャラー、ヘッチャラー。

だけど電池交換できない。使い捨てならそれでも構わない。

太陽電池を内蔵する。たとえば夜間点灯または点滅するマーカー的なもの。

せっかく樹脂封止しても、線を引き出すと、そこが水の浸入経路になる。
毛細管現象というものがある。電線の中を水が浸透していく。
そして、線と樹脂の間に隙間ができないかという心配がある。当然、隙間はあるだろう。

完全に包んでしまわないと防水できない。それには、つなぎ目といったものは許されない。

電源が引ける物は、たとえば電磁誘導で給電する。コイルを向かい合わせにして、要するにトランス。どっちも樹脂に埋め込んで防水できる。

昔、集魚灯の研究をしていた時に電磁誘導方式に挑戦した。その前に作ったやつは電磁誘導ではなく直接つないでいたもので、一晩いや一晩たたないうちに浸水してダメになった。失敗したとは言わない。金属の腐食についての知見を得たとでも言っておこう。トホホ。

当時試しにスイッチング電源のトランスを1次側と2次側で切り離し、お互いにコアを近づけたり離して動かしてみた。これを離しても動作すれば防水カプセルの中に入れられる。まあ、よく分かっていなかった頃の実験なので幼稚ではあったが・・・
スイッチング電源の1次側と2次側は要するにトランスとフォトカプラ(そしてノイズ対策用の1~2次間のコンデンサも有るが機能には関係ない)でつながっているだけなので、トランスを離しても動けばいけるだろうという甘い考え。

コアを少しずつ離していく。結構いけるもんだなと思ったらヒューズが切れた。
1次コイルを駆動するFETのパルス幅は、2次側からのフィードバックによって変化する。
離すと2次側の電圧が下がるので、パルス幅を広くして電圧を上げようと制御するが、ついにはONになりっぱなし、ほぼショート状態になりヒューズが切れた次第。

そういえば、何億年前のコハクの中に虫が封じ込められているのを子どもの頃に本で見たような。確か、あのイヤソな虫(通称G)も3億年前からいたことが分かっているので、何かしらの形で保存されていたのだろう。
確定申告
2026.01.30
早いもので1月も終わり、そろそろ確定申告の時期です。

私は経理や申告まで手が回らない為、税理士に頼んでいます。
へたに自分でやって、もし間違っていたら後で追徴金とかになれば厄介なので、費用は当然かかるけれど専門家に頼むのが一番です。

絶対にインチキはしませんが、慣れてない頃に控除を知らなくて、控除を計算に入れずに本来払わなくて良い金額の所得税を払った事があります。あとでわかって、確か5年間は申告のやり直しができるとか知ったけど、わからなくて放置したまま期限が過ぎました。

私がすることは、控除関係の書類を集めたり、棚卸しをしたり、年越しの請求・支払い分をリストアップするぐらいです。

日頃の積み上げで、決算や税額予測がほぼ出ています。
4月頃から年金なども含めてあれこれ納付書が来ます。それらの支払いを考えると萎え萎えです。
樹脂で固める
2026.01.30
機密保持や防水などの目的で、基板を樹脂で固めることがあります。
ケースに入れて、ドロドロの液体を流し込むと固まる。

単純に考えてやりそうですが、失敗します。
固めたら動かなくなった。壊れた。

固まる時に発熱する樹脂だと回路がやられるでしょう。
膨張・収縮するものは部品を壊したり半田が剥がれたりします。
酢酸を含む充填剤は腐食の原因です。

表面実装タイプのインダクタなんか割れやすいので、あらかじめその部分に柔らかいシリコン(電子機器用)を盛り上げてクッションにします。その上に固める樹脂を流し込みます。
これはシャープのLED電球を分解・解析して学んだことです。

樹脂で固めたら分解不能になるかというと、必ずしもそうではありません。
材質によっては、とくにポロポロ崩れやすいものは楽勝でしたね。剥がすのは。
結局、部品や基板と完全に融けあっているわけじゃないので、プッチンプリンみたいに剥がれるのです。どこか、きっかけができたらそこからペロッと剥がれる。

そこで防水の話につながってきます。
最初とにかく樹脂で固めれば防水になるだろうと思っていました。
工場で作った時はガッチリ固まっていて、これで間違いなかろうと確信しました。
それが甘かった。

まもなく現場で故障が発生、取り外してみると水が入ってショート。

ケースとの間に隙間ができていました。要するにプッチンプリンです。

さらに電線から水が浸透していました。その先は基板との接続部で、そこに水が入ってショート。

回路は自由自在に作れても、防水に関するノウハウを自分も含めて誰も持ってないから、そんな無い知恵を集めて考えてそれなりの物を作ったが・・・大失敗。いまでも完璧な防水なんて作る自信がありません。

海底中継機、潜水艦とか、宇宙船なんかどうやって完全に密閉しているのか。非常に関心のあることです。
放熱と樹脂
2026.01.30
これはずいぶん昔の話で、LED電球と格闘していた時です。

当時の怪社ではLED電球を作ろうとしていました。
ちうごくから買ったものは品質が悪いから、中身を作り直した。

しかしLED電球というものは、自らの発熱で自分の寿命を縮めるという自*的なシロモノ。
根本的に、どうあがいても無理だろって思っていました。

LEDは長寿命で何万時間だって? その前に電源回路がくたばってしまう。

大きな原因は電解コンデンサ、それを無くせばという考えも有ったが、それはそれで別に作ったのでここでは省略します。

中国製のLED電球が現場でチカチカしたり光らなくなった。原因を調べろ。
それを私がノコギリで切断して、中身を取り出して調べていくと、やはり電解コンデンサでした。
サーモカメラで見ていると、みるみるうちに温度が上がっていきます。そして制御ICの熱保護が働いて消灯し、冷えれば点灯し、それでチカチカするわけです。
特に電解コンデンサ自身が発熱しており、リップルに耐えられないのでしょう。これじゃLEDに温められるまでもなく自ら滅びの道です。
その電解コンデンサは、それまでの熱でドライアップしていました。新品から1年ちょっとの使用時間だったと思います。
これがたくさん有ったから大変なことです。返品の山です。

あれこれ有ったけど、熱伝導の樹脂を埋め込んだらというトップの指示です。トップは全然わかってないまま、人に言われるままに流されていました。

それでとにかく実際にやってみたら、電球がつかなくなった。

なぜだ、原因を調べろってんで、
私がヒートシンクをノコギリで切断し、中身の基板を取り出して樹脂を取り除いたら、光るようになった。

その樹脂の絶縁抵抗も気になったが、それよりも膨張・収縮が主な原因ではないかと。
液状だった樹脂が固まる時に収縮し、それで部品が押されたり引っ張られた。たとえば接合が剥がれた。

それなら基板をチューブで包んで、収縮の影響を受けにくいようにしろ。(部品に接触してこその熱伝導なのに・・・熱伝導とは?)

樹脂を流し込むだけで大幅コストアップなのに・・・

泥縄的な対応ばかりで結局ものにならなかったという黒歴史!

そしてまた、トップは意見を聞かない。俺様が全て決める。お前らは勝手に決めるな。意見することは許さない。(何もわかってないのに) これじゃあダメでしょうって。

まあ、学びましたね。その時の経験の反対をすればうまくいくんだと。(笑)

あれから十数年経過したが、もう関係ないはずなのに今でもLED電球の中身が気になって仕方ないのです。やっぱり買ってきたらバラしてみますね。どんな工夫をしているだろうって。

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