ユニバーサル基板の配線(昔)
2025.11.15
今はプリント基板が手軽に作れる時代ですが、
今日、今すぐに作って試したいという時にはユニバーサル基板等での手作りとなります。

若い頃は・・・なんて言うようなお年頃になりました。

若い頃は喜んで製作していたものでしたが、さすがに年を食うと面倒くさくなったり目がよく見えなくなったりして億劫になります。

まあとにかく、その若い頃にはどんなふうにやっていたかというと、

ラッピング線(AWG30)だけで全て配線しようとしていました。
電源・GND配線もそれで。
そりゃ細すぎるだろうと思うけど、あの頃は何も考えずにやっていました。

そこは錫メッキ線を使うものです。できるだけ太めのものを。0.8mmとか。
だけど、あれはハンダが流れにくかったりするじゃないですか。
曲がりグセがあったりして、扱いに少々苦心したこともありました。

サンドペーパーをかけて、さらにフラックスを塗った上でハンダを表面に流してから使うという手間のかかる事をしていました。

ハンダメッキ線なるものが有るなんて、なんでそれをもっと早く言わないんだという感じです。
これがあれば歴史が変わったかもしれないのにと、大げさかもしれませんが大げさではないです。

ある程度の長さに切って、両側から(ペンチ等で掴んで)グイッと引っ張ればまっすぐになります。そんなことを最初の頃は思いつきもしませんでした。掴んだ両端は汚くなっているので切り落とします。
こうして作った線を細長い箱に集めて使います。

抵抗のリードを切ったものを集めておいて使うってのもやりましたね。

それと、銅箔テープで電源パターンを引いていた事もありました。値段が高いのであまり積極的には使わなかったような。

信号線をどのように通すかというのも色々で、正式に習ったことはありません。先輩方のやり方を参考にしながら自分なりに工夫していました。
部品面に通すか、ハンダ面に通すか、これも結構重要でした。
作ったあとからはんだごてを当てるには、ハンダ面に配線があると掻き分けながらで焦がしたりすることもあります。それなら部品面に通すべきということで、部品面派でした。

配線をきれいに束ねて作るのが本当ですけど、自分は最短距離でつなぐことにこだわっていた時期もありました。
耐震電球
2025.11.01
前職で知ったのだけど、耐震電球というものがある。

フィラメントの固定方法が独特で、これは言葉では難しいのでどこかで画像を探してみて下さい。U字みたいな形のフィラメントで、所々で支えられている。支えが多い。

要するに振動に耐えるように作られた電球というわけで、いまはLED全盛の時代だから無用になりつつあるかもしれない。

橋梁に取り付けてある電球は、特に大型車が通過した時の振動をもろに受ける。自分たちも橋梁で作業する時、バスなどが通りかかるたびに揺れるのを体感していた。ガタガタガタ・・・となる。
普通の白熱電球だとフィラメントが揺れて、切れやすくなるようです。

当時、そんな耐震電球の性能を調べようと、暗室で照度などの評価試験をした時、うっかりして落としてしまった。暗闇の作業で、コードをひっかけてしまい・・・。

ガラスは割れなかったけど、内部で固定されているフィラメントが外れてしまい、変な具合に絡まってしまった。試しに点灯したら、フィラメントが途中でショートしたために明るさがまるで変わってしまった。
耐震といっても、ゆさゆさ揺れるような振動には強いが、瞬間的な衝撃には弱いみたい。
ハンダ付け
2025.10.25
アマチュアの方は我流でハンダ付けを覚えて、それが正解だと思っているようです。
自分もかつてはそうでした。会社に入ってから、最初に工場でハンダ付けの指導を受け練習し、そこで初めてわかった事もありました。今までの考えを改めました。

基本は、
・ハンダ付けする箇所を十分加熱する。
・コテ先にハンダを当てて融かすんじゃなくて、十分加熱した部品のリードに当てて融かす。

十分加熱するといっても、加熱しすぎてもいけない。これはハンダ付けする物の大きさなどによっても適正な加減とする。
コネクタは樹脂が付いているから、加熱しすぎると樹脂が融けてピンが動いてしまい、コネクタの相手がささらなくなったりする。

さらに、
・部品のリードが酸化したり汚れていたらハンダ付けの前にきれいにする。(そもそもそういう部品は使わないけど)
・フラックスを使うとハンダがきれいに流れるけれど、その後、必ず洗浄する。(絶縁低下、腐食の原因になることも)
・ペーストは使わない。(これは過去の遺物です)

他の人がやっているのを見ると、やっぱりコテ先にハンダを当てて融かし、垂らしています。これはNGです。

ハンダ付けの仕組みは、接合面に合金を・・・というのは略しますが、とにかく接合する物がその温度まで加熱されていなければならないということです。だからコテ先にハンダを融かして垂らすようなやり方だと、接合面はその温度になっておらず、ハンダがなじまない。

そこでハンダを更に流し込むから、ハンダが盛り上がってしまう。

コテ先の当て方、形状も関係します。
基板だったら、部品のリードと基板の銅箔の両方に当たるようにします。両方を加熱します。
個人的にはC面のコテ先を良く使い、コテを寝かせるようにしています。

そして、ハンダの量が多すぎる。これは適正量があります。富士山の形のようになだらかにと俗に言われたりします。盛りすぎて玉になってはいけません。
スルーホールだと、ハンダを入れすぎて反対側からあふれてしまう事がありますので注意すること。

特にチップ部品のハンダ付けを見ていると、ハンダの量が多すぎて失敗している感じがします。
ブリッジするのもやはりハンダが多すぎる為です。

習慣で太いハンダを使っていないか。世の中には細いハンダがあります。1mmとか0.8mmどころか、もっと細いです。これを使えばハンダを多く流しすぎないでしょう。適材適所で使い分けます。
MOUSER サプライヤー販売規制
2025.10.21
米国から電子部品を買うならMOUSERとかDigikeyなど・・・

Digikeyは使用目的を書かないといけないので面倒。
別に怪しくないのだが、どう説明したら良いのか分からない物もあり、とりあえず自分用、趣味とか書くけど微妙だ。

MOUSERだと書かなくて良いのでラクチン、それでDigikeyよりMOUSERをよく使ってきた。

ところが今日、注文後しばらくしてからキャンセルされた。なぜ?

「Purchase Order Number: ********にてご注文を頂きました下記製品につきましてサプライヤー販売規制により、キャンセルとさせていただきました。
恐れ入りますが、何卒宜しくお願い申し上げます。」

サプライヤー販売規制?

どんなものを買ったかというと、TI社のロジックICと汎用アナログIC。ごくありふれたOPアンプとか74HC何とか。
輸出規制とかあまり関係なさそう。
数量だって、数個ずつだった。

私は勝手にロシア関係とかテロリストと決めつけられているのだろうか? まさか。
ロシアとは無関係だが、それを証明するには。

MOUSERは「キャンセルする権利がある」とかメールに書いてあり、もう、なんというか上から目線。俺様に従え。

ばかだなあ。こんなICどこだって売ってる。MOUSERは自ら損をしている。なんのための商売だ。
よそで買えばいいだけ。たまたまMOUSERで全部揃うから頼んだのに。

よそでは1社で全部揃わないので分散させたが、仕方ない。
親子時計(設備時計)
2025.10.12
小学生の頃にモヤモヤしていたのは、あの親子時計。
それと体育館の時計、それぞれの記憶が混ざっています。

親子時計は学校中あちこち、廊下の天井に取り付けてあって、
廊下の端から見ると、複数台同時に針が動く不思議な時計でした。

当時読んだ本によると、親時計から子時計へパルスを送って、針を進めている、と。
それだけ簡単に書かれていました。

そこで疑問に思ったのは、パルスだけだと針がずれていてもわからないじゃないか。
現実の針が何時何分をさしていようと構わずに進むじゃないかと。

そもそも最初にどうやって時間を合わせる?
とりあえずみんな新品の時は12時にあわせておいて、そこからパルスを送り続けて
現在時刻になるまで進めるのかなと思っていました。
当時はそんな疑問に対する答えを探すのも容易ではありませんでした。

開けて針を触ったりしなければ通常ズレることはないとは思いますが、
配線が切れたり接触が悪かったりして、ある1台だけ置いてけぼりになってしまったりとか?
そんな時どうする?

停電の後、止まっていたり時刻が遅れていたことがありました。
一斉に同じ時刻で止まるから、現在時刻に合わせるのは、その手間だけですね。

それと、体育館のステージ横の高い位置にあった時計。
ボールが当たった時の保護のケージが付いていましたが、
あれはどうやって時刻を合わせるのか、電池を交換するには、と
体育館で何か行事が有るたびに、上の空でした。

時刻がずれているなあ、と思っていたら、
ある時、先生が有線リモコンみたいな物を持って、時計を調整しているではありませんか。
針がグイーンと回ってどんどん進む。こうやって合わせるのか。
壁にそのリモコンのプラグを差し込むジャックがあったんですね。
あんな高い所までのぼるのは大変だろうなと思っていたら、わざわざのぼらなくて良いようにできている。

さらにもうひとつ、体育館の天井の水銀燈。
あの電球を交換するにはどうするんだろうと。
これも疑問が解決したのは、わりと近年のことです。ネットのおかげです。
小学生の頃、あんな高いところまで登るだろうかと想像していたら、おしりがもぞもぞしていました。
やり方は何通りもあるでしょうけど、基本的にはのぼって作業しますね。

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