シリカゲルと秋月電子
2024.11.01
いつの間にか、秋月の部品袋にシリカゲルが入ってこなくなったな。今頃気付いた?

以前はほぼ全ての部品袋の中にシリカゲルが入っていた。

当時、なんか再利用できんものかとひとつの袋に集めていたが、結局使わなくてそのまま捨ててしまった。

湿気で部品の端子が酸化してハンダ付け性が悪化するのを防ぐ意図だったのか、なんかクレームがあって(シリカゲルを同封するように)対応したのかは知らないが・・・

部品をたくさん買うと、シリカゲルの分だけかさばるので、いちいち取り出す手間がかかったし、余分なゴミが増えていた。

これを梱包する方も作業の手間がかかっただろう。

思うのだが、シリカゲルを1袋ずつ取り出して詰める作業、これをやっている間にも吸湿してしまわないかと。

確か一斗缶にたくさん入っていた記憶があって、やはり作業中は開けておかないといちいち開け閉めも面倒だから・・・

色々考えないで、入れろと言われたから入れている、そんな割り切りも必要か。
スライドスイッチ
2024.10.23
スライドスイッチを悪者呼ばわりするみたいだが、経験的には、接触が悪くなっている事が多い。
もちろん他のスイッチも不良になっていた経験はある。

応急処置としては、何度もON/OFF操作を繰り返す。数十回繰り返してみて、それで直れば・・・

ダメなヤツもある。

新品に交換するのがベストだけど、同じか同じような部品が手に入るとは限らない。古くて売ってなかったりする。

そんな時は分解清掃で復活させる。(実際そうやって復活させている)

開けてみると納得する。接点が酸化あるいは硫化して黒くなっている。ああ、これじゃあ駄目だと。

抵抗をはかってみると、概ね1Ω未満なら良品の目安。
でも安心してはいけない。操作部をゆすってみて抵抗値が変動しないか。接触が悪いと抵抗値が大きくばらつく。
リレー接点についても同様で、接点の抵抗をはかりながら、外部からコツコツと軽く叩いてみる。ダメな奴は抵抗値が大幅にパラパラ変化する。
言うまでもないけど、端子をクリップでつかむのではなく直接ハンダ付けしないと、その部分の接触抵抗をみていることになる。

スイッチやリレーなんてON/OFFだけ、ゼロΩか無限大Ωしかないだろ、って単純に考えてしまいがちだが、実際に抵抗値をはかってみると、けっこう危なげな状態で動いている事がわかって、考え方が変わる。

接触不良じゃないけど、タクトスイッチでゴム接点(導電)の物を使った時の失敗談がある。
ボタンを押してもマイコンがLレベルを認識しない。プルアップなので押してない時はHレベル。押したらボタンを通してGNDだからLレベルのはず。

じつは押しボタンのON抵抗が数百Ωあって、それでLレベルと判定される電圧まで下がらなかったというのが原因。押しボタンなんてゼロΩだとそれまで思い込んでいた。
プルアップ抵抗の抵抗値を上げて対応したと思う。
防水の構造
2024.10.21
魚釣りの浮きは、電池を入れてキャップを締めれば、それで防水になる。
高い精度で作られた成形品でピッタリ合い、加えてOリングによって密着している。
使う時には意識しないけど、同じような物を作る立場になると、その細かい点が気になって仕方がなかった。

自分でも真似事をしてみた事があった。10年以上前なので3Dプリンタは持っておらず、市販のアクリル板とパイプを組み合わせて作った。

厚いアクリル板をCNCで削り出してキャップのようにした。Oリングが嵌まる形状は、板の貼り合わせで実現するしかなかった。

粗末なものだったが、これでも十分に防水できた。十分という基準があいまいだけど。大きな水槽におもりをつけて沈めて丸一日放置しても浸水しなかったという程度。

基板を樹脂で固める必要はなく、基本的にはOリングで防水できた。

Oリングなんて書いているけどじつはホームセンターで適当に見繕った水道パッキン。何種類か買ってきて寸法の合うものを選んだ。

電源スイッチは剥き出しにできないから、リードスイッチと磁石を利用した。パイプ外側のアクリルのリングに磁石を付け、パイプ内部にリードスイッチを付けた。クルッと回せばON/OFF
おそるべし接続
2024.10.21
道を歩いていると目撃する事があります。

看板などの電源の配線。

差込プラグを延長ケーブルと接続して、その部分にビニールテープ巻きしただけで転がしている。

自分にとって、それはとても気持ち悪いものに感じられます。

それじゃどうすればいいんだよ。関係ないです。見なかったフリをして通りすぎるだけです。

そんなもので防水にならないのは確かです。

持ち主は、なんで時々漏電ブレーカーが落ちるんだろう?と首をかしげているかもしれません。

自分が見た中での最高傑作は、ある山頂の自動販売機。

もともと室内にあったものを、線をのばして駐車場へ移動したそうな。

自販機の背中に木の板をビス止め!(大胆にも、中身がどうなっているかなんて全く考えてない)

その木の板に、露出コンセント!(屋外だぞ!) そこへ自販機の差し込みプラグ!

しかも一般の方が容易に触れられる場所でした。ここから差込プラグを抜いてスマホ充電するヤツがいたかもしれません。

電気屋の話では、時々漏電ブレーカが落ちるって。当たり前だな。

その後どうなったかは知らない。
防水接続
2024.10.21
地中や水中を通すケーブルを途中でつなぐ事は避けたいものです。
水分が入るとショートするからです。
途中での結線を避けて、濡れない場所まで配線をのばし、そのジョイントボックス内でつなぐとか。

どうしても濡れる場所でケーブル同士をつなぐには?

各社より、そのための用品が販売されています。接続箇所をレジンで固める方式です。ちょろっと検索してみると・・・
3Mのスコッチキャスト、クイックスプライス等
古河電工のレジン注入形ケーブル接続キット
ヘラマンタイトンのレジン注入式ケーブル接続部保護絶縁キット

価格はそれなりにするようです。

昔、自分が経験した現場ではそこまで予算がありませんでした。結線箇所も多いし、どうしたものかと。

テープ巻きしたぐらいでは濡れるとショートします。完全に防げません。

一応考えたのは、小さなビニール袋にシリコンコーキングを流し込み、そこへ電線の結線部を突っ込んで良く揉んで密着させる。袋の口をインシュロックでしっかり締め込む。
プラス・マイナスの結線は同じ袋に入れないで、それぞれ分けて処理を行います。
実際に試したわけではありません。ただ、こんなやり方が一番安上がりかなと考えただけです。

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