マイコン以前
2026.01.02
あの頃は捨てられた家電品を拾ってきたり、パーツを外して持ち帰っては工作の材料にしていました。

最も部品が取れたのはテレビ。特に古いものが良く、家具調テレビは部品もリード線もたくさん取れました。

洗濯機は大きくて持ち帰れないし、持ち帰る必要もないものです。ただ、タイマーなどの部品には興味がありました。
タイマーは幼い頃に家の洗濯機が壊れて、その壊れたタイマーを電器屋さんからもらい、内部の機構を眺めて楽しんでいました。

そして昔の洗濯機は、多接点のスイッチが内蔵されていたものです。それをモーターで回していました。
マイコン以前の洗濯機は、カムを回して多接点のスイッチを複雑に切り替え、各機能を動かしたり止めたりする仕組みでした。
そのスイッチの接触が悪くなり、故障の原因になったと聞いたような気がします。

多接点のスイッチに何か惹かれて、見つけたらとにかく手に入れていました。

時間で順番に制御していくという仕組みに興味があったのかもしれません。

学校で読んだ工作の本に、電飾を制御するものが載っていました。いくつかの豆電球を、あるパターンで点滅させてそれを繰り返す仕組みです。
金属剥き出しの空き缶を利用して、その表面をこする電極をいくつか設けて豆電球につなぎます。空き缶はギヤで減速したモーターで回します。
空き缶の表面には紙を貼り、点灯させたいところは切り抜いて金属むきだしにするというものだったと思います。
それだったら、あの洗濯機の多接点スイッチが活用できないか・・・と思ったけれど、そんな工作まで出来なかったのでした。

洗濯機に関してはもう一つ、モーターに興味がありました。
電気自動車といえば大げさになりますが、電動ゴーカートを作って遊びたいというわけで、友人と妄想を膨らませていました。
まず台車から作って走るものを作ればいいのに、おかしなもんで、車体から作ろうとして挫折しました。
あの洗濯機のモーターで走らせようという甘い考え。交流も直流も電圧も何も知らず、無知そのものの自分でした。
捨ててある洗濯機からモーターを取り外そうとしたのですが、とても子どもの力ではゆるめきれず、あきらめた次第です。
それをカーバッテリーでどうやって回すとか全く考えてなかったです。
カメラ発見器
2025.12.31
カメラ発見器、主に隠しカメラを見つける目的のものです。
どんな仕組みだろう?と。

赤い光を当てるとカメラのレンズが赤く光るのでわかるとか。

そうかね?実際に試してみたら・・・微妙だった。
そりゃあ、光を反射するものなら光るので。

LEDチェッカーに高輝度赤色LED(Φ5)を差し込んで光るようにしたものを使用。

スマホの背面のカメラにも赤い光を当ててみたけど、レンズだけ光るようなことはなかった。

なんか間違ってるんだろうか。

よく見ると赤外線って書いてあるな。もとの広告には赤い光と書いてあったのに。
赤外線かぁ・・・だとすれば見えないので、カメラ越しに見るしかないか。

手っ取り早くリモコンを使って、カメラに向かって赤外線を出し、デジカメごしに見てみたけど、なんかハッキリしない。

うーむ、わからん。
市販品を買って試すのも勿体ない。
もやもやしたところで終わり。

通販サイトで同じような商品を見てみると、買うだけ無駄とかコメントが書かれているものもある。
こういった製品を専門に扱っている店は盗聴器とその発見器を並べて売っている。まるでマッチとポンプ。
フィルムケース
2025.12.24
フィルムケースは部品を入れたり、コイルを巻くのにも重宝した。
今では昔ほど自由に手に入らない。
カメラ屋さんも少なくなってきたけど、昔は店頭に「ご自由にお持ち帰り下さい」という箱があって、その中にフィルムケースや、使い切りカメラ(フィルム抜き取り済み)が入っていた。

そういえば使い切りカメラのストロボ基板を取り出して遊んだっけ。取り出す時に注意しないと感電する。
同級生と、どっちが強力な火花を散らすかというパワー競争をした。
彼は電解コンデンサをたくさん並列にしてきた。
私は倍電圧回路を何段も重ねて、電圧を上げた。
当時はブラウン管モニタの工場が地元に有って、そのゴミ捨て場にダイオードや高圧のコンデンサなんかが転がっていたので拾ってきて活用した。

勿論、こんな目的に使うようにはできていないので、早々にトランジスタが焼けて壊れた。そこでテレビのパワートランジスタに差し替えたら壊れなくなった。

ギュィィィィィィィィィ~~~~~~~~~ンという音をたてて充電開始する。そして電極をショートさせるとスパーン!という激しい火花。
当時使っていたシャープペンシルの金属部分に放電させた跡が残っている。
蛍光管の両サイドの電極につないでピカッと光らせたりとか。

こうやって火花を散らして遊んでいたら、目が変になった。チカチカして、夜も気になって眠れない。あれは溶接と同じようなもので、目には悪かったんだろうな。
コイル(ゲルマラジオ用)
2025.12.24
最初(小学生の頃)は理屈は知らないが、とにかく書いてある通りに巻いてみていました。
書いてある通りにしないと再現しないと思っていたからです。
慣れてくると、案外いい加減でもできるなというのが分かってきます。それが良いとは言いませんけど。

鳴らない原因はバリコンにあって、それに気づくのにもずいぶん遠回りしたものです。
ローターとステータの違いを知らなかった。
つまり、ステータ側に2本の配線をつないでいたから、ショートしているだけ。当然鳴るわけない。

コイルは箸立てのカバーを台所から持ってきて勝手に使っていました。

巻線はテレビの偏向コイルをほぐしたもの。エナメル線を入手するにはテレビの偏向コイルか、ディレイライン(細長いコイル)ぐらいだった。
トランスはガチガチに固められていて、ほぐすのは当時無理だった。

後年、トランスの解体を試みた時には、まず金槌で少しずつ叩いて鉄芯の接着を剥がし、1枚抜き取れれば、あとはどんどん抜けるので案外簡単だなと感じました。

イヤホンは、クリスタルイヤホンを使うことになっていたけど・・・そんなものは通販でないと買えないから、敷居が高かったのです。
手元にあるのはテレビかラジオの付属品のマグネチックイヤホン。それでも試してみたら一応使えました。

アンテナは田舎だったから家の二階から向こう側の立木まで、好き勝手に何本も引けました。それに使う線も同じくテレビのコイルをほぐしたエナメル線。
アンテナ用の碍子なんて無いから、似たような物として電気の引き込みのところに付いていたやつ。電話線のもあったけど、落ちていたのを拾ってきて使った。
電気の引き込みのところについていたのは碍管っていうのかな。お菓子のクリームコロンみたいな形。そのクリームをなめちゃって筒だけになったようなもの。

その時はバラックで実験したけど、のちに、ちゃんと作ろうと思って木箱をこしらえるところから始めた。まあヘタクソで、色なんか塗らないほうがマシだったんじゃないかという出来で。

コイルを巻き直し、タップを出して選べるようにしたっけ。

それで夜の9時だったか10時だったか、NHKの気象通報を意味もなく寝ながら聞いていた記憶。
聞いていると眠くなっていつの間にか寝ている。
トランジスタと真空管
2025.12.23
初めてトランジスタを手に入れたのは、捨てられていたテレビの基板から。
手に入れた瞬間、全身に感動が走った。大げさって言われそうだけど本当。

グラグラ揺すって金属疲労でリードを折って外す。
この時にリードの基板側の根本にだけ力がかかるようにする。適当にやるとトランジスタ側でリードが根本から折れて台無し。
基板側の根本を支点に、トランジスタ側を大きく前後に倒す。リードを曲げないように指を添えながら。

何しろニッパーなんか持ち歩いてないから、使えるのは自分の手だけ。
獲物は見つけたその場で手に入れないと、あとで来たら回収されて無くなっていたりする。
(後に、ランドセルの中にニッパーやドライバーを常備するようになった。学校帰りのジャンク漁りは準備バッチリ)

昔の基板はトランジスタのリードが長かったのだ。微妙な記憶では1センチぐらい。だから再利用も容易だった。

そもそも壊れている可能性もあった。(故障したテレビだから)

リードの長いものは抵抗でもダイオードでも片っ端から外した。真空管のようにソケットから抜ける物は全て外した。
本当は丸ごと持ち帰りたかったが、子どもでは無理なので基板を取り外し、電線もできるだけ長く切って持ち帰った。

当時のトランジスタは例えば東芝の2SC372で、独特の形状をしている。シルクハット型だっけ。
ゲルマニウムトランジスタも結構あって、日立とか東芝の金属の円筒形のもの。
いまゲルマニウムトランジスタを欲しがる人もいるだろうけど、残念ながら当時のものはほとんど残ってない。

過渡期の製品だったのか、トランジスタと真空管が同居しているテレビも見たような記憶がある。

後に基板ごと持ち帰ってくるようになると、ハンダゴテでハンダをとかして部品を抜き取って集めるようになった。
振り返ってみると、ここで整理整頓まで頭が至っておらず、なんもかんもゴッチャ混ぜ。
集めた物を何に使うわけでもなく、いや、使ったとしても少しだったかな。

たいていは雑誌の製作記事通りの部品は無くて、とりあえず2SCまでは同じだから試してみよう、案外うまくいったりしたものです。

それは用途次第で、たとえば小さなトランジスタに豆電球を駆動させるような仕事は無理です。簡単なアンプとかタイマー、マルチバイブレータ(LED交互点滅)は、たいていなんでもOK。
高周波になるとどれでも良いわけではないです。

テレビのシャーシ兼放熱板にTO3形状のパワートランジスタがついていたのを流用し、電池式蛍光灯を作りました。

岩通の留守電にたくさん入っていた2SC815というのがあって、これは記事に良く出てくる2SC1815とどう違うんだ?と、番号が何となく似ているから流用してみようという感じ。

規格表、互換表なんて存在すら知らない頃ですよ。

たまたま記事に互換表と書いてあり、そりゃ何だ?というわけで、頭の中の想像ではポスターみたいな1枚の紙だろうと。いま思えば笑いますが、売ってる本とも知らないわけです。
それで通販でパーツを頼む時に、トランジスタ互換表を下さいって書いてみた。

そうしたら部品が届いた時にメモが入っていて、トランジスタ互換表というものがどんなものであるかという事実を初めて知ったというわけ。

しかしトランジスタなんて、どうしてこんなに種類があるんだ。メーカーそれぞれでいっぱい作っている。過去のものも置き換えなどで互換性を調べたいときがある。

大きく分けて2SA,B,C,D、現在はこの分類によらないものも多い。(昔の日本の規格)
その中で低周波用、高周波用、直流電流増幅率、流せるコレクタ電流、使える周波数の上限などの求めている項目で選んでいく。
たとえば、144MHz帯の送信回路を作るのに2SC1815ではftが80MHzだから全然足りないわけだ。マイクのアンプに使うなら良いけど、発振とか逓倍には向かない。(何も知らない頃に実際に作って失敗したから良く知ってる)
でも製作記事ではFMワイヤレスマイクに2SC1815を使ったよ。それでいいんです。あえて性能の足りないトランジスタを使い、強い電波が飛ばないようにする目的があったのだろうと思います。

ちなみに、
同じ型番のトランジスタを量産ラインで管理してたくさん作っても、それらは全て同じ特性ではない。半導体というものはバラツキがある。だから、たとえばhfeのランクを分けたりしている。
これはメモリとかLEDも同じようにばらついている。メモリならアクセスタイム等、LEDならランクがある。フォトカプラもそうだ。

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