ラジオとワイヤレスマイクで
2025.10.04
今日は色々書き込みましたが、頭の中の色々をアウトプットして、頭の中を整理しておきたいと思います。

これも未熟だった頃の話(三十年以上前)

職場の誰かにトランシーバーを作ってくれと言われたんですね。子供用に。

学研トランシーバーとか有るじゃないですか、と言ったら、手作りのがいいんだと。かまぼこ板に組んだ回路でもいいって。

当時は単純な考えで、
FMラジオにFMワイヤレスマイクを組み合わせれば、トランシーバーになるじゃないかと。
これでいこう、これでいける、と。

甘い考えでしたね。

感光基板で同じものを2枚ずつ作ったっけ。

それで会社から帰ってきてから家でやっていたんですが、もう疲れて何もする気力がないんですね。遅々として進みません。
土日の休みなんか昼まで寝るばかり。

そして思い通りに調整することもできず、結局は挫折してしまいました。

その依頼主から、できたか?って時々聞かれて、もう、全然できないからイヤになってしまって。仕方ないから電器店でSONYのトランシーバを1セット買ってきて、これで勘弁して下さいって渡しておしまいにしました。

あのトランシーバーを今さら作っても何もなりませんが・・・

同時通話型だったら便利かなと思います。お互いに周波数を変えてやれば、混信せずに同時に話せます。
それじゃトランシーバーじゃないだろうと言われそうです。電話じゃないかと。

ただ、簡易的なFMワイヤレスマイクの回路だと高調波が出ますので、混信しないようにというのは難しいです。
(ラジオのチューニングを回すと、あちこちで自分の電波が受信できてしまう)

あの当時から何十年も経過し、今では「でんぱほー」の決まりが厳しくなりました。微弱電波は極端に制限されています。余計に、やりにくくなりました。
回路シミュレータ
2025.10.04
回路シミュレータは、簡単にシミュレーションできると受け止めがちです。しかし現実の回路には見えない回路が潜んでいます。
そこを正しく反映できるかどうかで、シミュレーションの成否、精度が変わってくる場合があります。

たとえば電解コンデンサ。
回路図上では単なるコンデンサです。静電容量だけで、セラミックも電解も区別がない。
現実の電解コンデンサは、漏れ電流が他のコンデンサに比べて多い。必要ならばその漏れ電流を、たとえば抵抗を並列につないで再現したら、と思います。

回路シミュレータを最初に使ったのは’90年代前半で、ちょうどその頃はモデム関係の設計に関わっていました。
フィルター、たとえばローパスとかバンドパスとか、そんな回路の定数を決めるために使い始めました。ハンダゴテで部品を付け外しの試行錯誤より、ずっと効率的です。

あの頃はP-SPICEといったっけ、MS-DOS上で動くソフトで、今から思えば計算に時間を要していました。確かトラ技の連載記事と関係なかったっけ。CQ出版が配布していたソフトだったという記憶です。

回路図を入力する機能はありません。有ったかもしれないけど、使わなかった。
紙に描いて、ネットリストを手打ちしていました。その方が速いって、上司が。
回路の各ノードに自分で番号を振って、テキストエディタにネットリストを手打ち。
それからシミュレータを走らせて、結果を見て、希望したような特性になっているか確認して、調整が必要なら定数を調整して、また走らせて結果を見て・・・
これでいけそうだという定数が得られたら実際の基板で試して、データを集めて上司と検討しました。
周波数特性のグラフを作って、確かその頃にはもうExcelを使っていたっけ。Lotus1-2-3だったかもしれない。とにかくグラフ化したのは覚えている。

そうだ、その時に周波数特性を描くためにグラフ用紙がいるって、最初そんな話で周囲の人たちに聞いたんだっけ。有りましたっけって。結局ないのでPCで作ったんですけどね。

「対数グラフ用紙」なんて、もう若い人は知らないだろうな? 片対数、両対数が有りました。昔のオーディオとかカセットテープの説明書に、そんなグラフを見かけたことがあるかも。

当時うっかり「対数方眼紙」と言ってしまい、上司から「方眼じゃねーぞ」と怒られてしまったことは覚えています。対数目盛りですからね。グラフ用紙の意味で言ったんです!って、もう遅い。

高校の実習で、増幅回路の特性をグラフに描いて以来、対数グラフ用紙はそれっきり。
回路のQ&Aコーナー
2025.10.04
「ラ製」には各分野のQ&Aコーナーがありました。
マイコン(パソコン)、アマ無線、BCL、CB無線など

回路に関するQ&Aコーナーも有り、
読者からの回路図投稿、または、こんな物を作りたいが、どんな回路にしたらよいか、といった質問に先生方がお答えするというコーナーでした。

よく見かけたのは、こんな回路を設計?しましたが、動くでしょうか?という質問。

これに対して、
**くんの回路は良くできていますが、残念ながら動きません。それは・・・が・・・だからです。
そこで、ここをこのようにしたら動くようになります。それから、・・・は・・・とした方が良いでしょう。感度がよくなります。

・・・といった感じの回答でした。

どう見ても電源がショートしているのに動くわけないよな、ってのも確かありました。当時の未熟な自分でもそれくらいは何とか。

投稿しても採用されるとは限らないし、実際に掲載されるとしても2~3ヶ月後です。
まあ、昭和のあの頃は気が長かったですから。

この回路動くでしょうか?と聞くよりも、実際に自分で試してみたらどうなのかと思います。とても勉強になります。
本当に初心者で右も左もわからない状態では、厳しすぎるかもしれませんけど。

基本的に間違ってないかどうか聞きたかっただけかも。その上で、アドバイスを活かしながら自分で実験していくつもりだったのでしょう。

ラ製のバックナンバーをひっくり返しながら(注:いろんな回路を参考にしたのでしょう)、こんな回路を設計しました、というのもしばしば見かけました。

いろんな回路を合わせてみた感じですかね。

一時は、ゲルマラジオを電源にして1石トランジスタラジオの回路を動作させようという投稿が多かった時もあったような記憶です。
これは私も試してみたことがあって、放送所に近い所ほど有利です。但し、電圧はどうしても低いのでゲルマニウムトランジスタじゃないとうまくいかないと思います。

まず最初にゲルマラジオの調整から入って、強い電波の放送にチューニングしておいてから(これで電源確保)、それからトランジスタラジオのほうで改めて聞きたい局をチューニングするという遠回り。
電源となるゲルマラジオにはワイヤーアンテナが必要になります。
そこまでしてラジオをタダで聞きたいかと思います。
ほとんど未成年でしょうから、実家の電気をタダで使っている身で(笑)

そういえば、無調整ラジオと称して、ゲルマラジオの同調回路のコンデンサを固定にして、これで鳴るでしょうか?という質問もありました。
例の並列共振回路の公式で周波数が求まるわけですが、そりゃあ固定にすればたとえばNHK専用にはなるでしょうけど、計算通りの容量値のコンデンサがあるかどうかです。
市販されているコンデンサは、キリの良い値になっています。それを合わせ込む為に、いくつか並列にしたりする必要があるでしょう。だから普通はバリコンを使うわけです。

ゲルマラジオだったら分離が悪いから、チューニングが大雑把でも結構そのまま聴こえたりします。

ラ製じゃないけど、何か別のラジオの古い本で、究極のゲルマラジオとしてダイオード1個だけの回路が載っていたのを覚えています。
アンテナ、ダイオード、アース、イヤホン、以上です。
ダイオードはアースからアンテナへ向けて接続してあったかな。そのダイオードと並列にクリスタルイヤホンをつなぐ。
同調回路がないのでいろんな放送が混ざるけど聴こえると書いてあったような。
これは、携帯の光るアンテナと同様と考えたらわかりやすいでしょう。

奇抜な質問、ご相談も有り、
自動車に家庭用のエアコンを搭載したいが、このようなインバータ回路で大丈夫でしょうか?というのも覚えています。
自動車に?なんで家庭用エアコン?って思いましたよ。

そういえば昭和のあの頃、カーエアコンなんてのはオプションだったのです。信じられないが本当だ。高級車には最初から有っただろうけど、大衆車には確か一般的ではなかった。
あとで中古のエアコンを取り付けたのを覚えています。

だから、家庭用エアコンを載せられないかという話もでてきたのかな?と想像します。

そういえば、プロの方からのご相談もあり、確か工作機械の制御回路だったと思います。
DTLロジック、当時でも結構古かったと思いますが、その基板を編集部に送ってきて、故障原因は何でしょうか、対策はできるでしょうか、といったご相談。
ちょっとそれはお金が絡むんじゃないかと思うので、実際どうしたのかは知りませんが、回答は出ていました。

AM送信機を作りたいので回路を教えて下さい、という質問に対して、
これは解釈が分かれるところですね? AMラジオに電波を飛ばすトランスミッタだと思うじゃないですか。

しかしアマチュア無線をしている方にとっては、AMってのは変調のことです。だからAMラジオじゃなくて、無線機の送信回路が紹介されていました。7MHz帯だったか50MHz帯だったか忘れましたが・・・
たぶん質問者は、AMラジオに電波を飛ばすほうを希望していたような感じがしました。
中波と書かなければ伝わらなかったでしょう。
妄想・MSX用電子サイコロ
2025.10.04
MSXのカートリッジで、8255を中心とした回路を構成します。

8255にはトランジスタが接続され、その先にはリレーがあります。

リレーの先にはLEDが接続され、サイコロの目になっています。

そしてBASICのプログラム。サイコロを実現する為のプログラムです。

スペースキーを押すと、サイコロの目のLEDが点滅を始めます。

同時に、リレーがカチャカチャ鳴ります。

徐々にスピードが落ちてきて、サイコロの目が止まります。


なんでわざわざ、そんな遠回りな・・・

MSXでサイコロなら画面に表示すれば・・・

わざわざリレーを通さなくてもLEDは・・・

普通にサイコロを転がせば・・・

無駄な・・・

思わず、そんなことを言いたくなります。

タイパもコスパも合理性も何もありません。これは、それらに対する皮肉だからです。

という妄想でした。
電子サイコロとルーレット
2025.10.04
電子サイコロもルーレットと同じようなもので、
サイコロの目で表示されるだけです。

同時に点灯する目があることに注目してよく考えると、ルーレットよりも配線は楽です。

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ん?
ロジックICで組むんじゃなくて、マイコンに単純につないでしまえば。
回路もプログラムもAIに作らせれば。

そりゃあ・・・面白くないでしょう。考えるから楽しいのです。

仕事で短時間に効率良く結果を出すのが目的ではなく、趣味ですから。

いかに少ないICで作るかを、昔、待ち時間の暇つぶしなんかで考えたりしていました。ほかの人はICを何個で作っているか見たりとか。最小2個だったかな。
トランジスタなど組み合わせる回路もあったりして、IC何個っていうのも微妙ですけどね。

あと、PLDで作ったりしましたね。それならワンチップだろうと。
昔々のMMI社のPAL DATABOOKにそういうサンプルが載っていて、小林芳直さんの著書でも紹介されていたのです。

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