はんだ付け
2025.10.07
はんだ付けは基本中の基本ですが、自己流でやっている方が多いと感じます。
私自身、最初に工場へ配属された時に正式に習いました。

はんだ付けの話の前に・・・

以前、プラモの電気配線を接着剤(プラモ用)で付けていた奴に指摘して反撃を食らった話を書きました。小学校の課外活動の科学クラブで、プラモを作った時のことでした。

私: 「電気の配線を接着剤でつけるなんておかしいよ!」と。

昔のことで、細かいことまで覚えていませんが、
本人いわく、「ちゃんと光る、モーターも回る。なにか問題あるのか!」というわけです。

私はその場で言葉が出てこない性格?のため、うまく反論できなくて、相手から「なんか文句あるか、イチャモン付けるな」ってな具合に反撃を食らったのでした。

確か上級生だったかも。自分は上級生も関係無しに、おかしいと思ったら意見を言っていましたから、目をつけられていました。

いま思い出してみれば、接着剤で固めて配線がグラグラ動かないようにしたかったのかもしれません。そこのところを汲み取ってあげればよかったのかなと。
だけど、接着剤は電気が通らないから、接触が悪くなるから塗らないほうがいいよと。

リード線をむいて、端子に巻き付けて(からげて)いましたから、うまくやらないとゆるみやすいのです。はんだ付けしませんから、しっかりねじってやる必要がありました。

そのままはんだ付けをしたら、金具と合わさっているプラ部品が融けてしまいます。金具だけ取り外して単独ではんだ付けします。


はんだ付けを始めたのはいつだったか。小学校に入った頃ぐらいか。
但し、親父が一緒のときじゃないと危ないからハンダゴテを使ってはいけないという約束で、
それが自由になったのは四年生ぐらいだったか。
約束はキチンと守っていました。
自由に使えるようになっても、終わったら電源を確実に切るとか、後片付けは忘れずに実行していました。

あの頃に使っていたハッコーのヘクスゾール(ハンダ)のヤニの匂いが懐かしくて、もう売って無いでしょうけど、いつまでも記憶に残っています。

最初は60Wのコテを使っていて、いまも売っているハッコーのJUNIORシリーズでした。
銅むきだしのコテ先、メッキがないからすぐに黒くなります。ヤスリで磨いて使いやすい形にしていました。

ハンダゴテが使えるようになったら、拾ってきたテレビなどの基板から部品を抜いて集めるようになりました。集めて何にするわけでもないが、とにかく、部品に飢えていました。近くに売っている店などなかったですから。

はんだ付けを上手にするには、はんだ付けしようとする物を適度に温めることです。それからハンダを流す。
こて先にハンダを当てて融かすんじゃなくて、はんだ付けする端子を温めて、そこに押し当てて融かす。
こて先にハンダを当てて融かすと、玉みたいになって端子にくっつきます。結果的に、基板パターンとの接続ができてないことになります。
端子と基板パターンが同じ温度になるから、ハンダが流れてなじみます。

ずいぶん前に、そんな玉ころだらけのマイコン基板の写真を送ってきて、どうして動かないんでしょうか、という方がいらっしゃいました。よく暖めて(加熱しすぎないぐらい)基板の銅箔にハンダが流れるようにしなければなりません。

ペーストは電子工作では使ってはいけません。これは私自身も小学生の頃に大失敗したものです。腐食してダメになります。
フラックスは使って良いけど、あとで洗浄するのが望ましいです。
どうやって作るか、入門者、入口
2025.10.07
回路図が読めないとしても実体配線図がある。または写真。

実体配線図があっても、それだけでは情報が足りない。製作するためには。

人によっては、どうやって作るか、はんだ付けの仕方も知らなかったりします。

接着剤でくっつけたけど動かない、なぜ、という話も。

(実際、小学生の頃にプラモの麦球やモーターの配線を接着剤でつけていた奴がいて、それだめでしょうと指摘したら、逆にキレられてひどい目にあいました)

基礎の基礎の入口を常に用意しておかないといけないなあ、と。
電子工作の入門者向けの雑誌では重要なポイントと考えます。

ただ製作記事を載せればいいというものではない。

昔の初歩のラジオには丁寧に書かれていて、電線の皮むきとか、シールド線の処理なんか、図入りで説明されている記事がありました。
知らないと、自分流で勝手にやってしまいがちです。

電線の皮むきをどうやってするか。
自分は最初、歯で噛みちぎっていました。なんてワイルドな。

エナメル線なんか、歯で挟んで塗装を削り取り、ペッと吐き出せばOKです。
歯のエナメル質とエナメル線は関係あるのかなあ?と思っていました。

そのうちに教えられてナイフを使うようになったけど、手つきが危なくてケガするからダメだと禁止され・・・

代わりにハサミを使い始めて、小学校の図工で使っていたもの・・・
これは案外うまくいったけど、
ある時、通電中とは知らずに電源コードを切ってしまい、バチッと家中が停電
ハサミにはいつまでもその跡が残りました。

家の工具箱にはニッパーが有り、ニッパーといっても電子工作で使うような小さいものではなく、大きいものでしたが、それで被覆をくわえて皮むきをするようになりました。
皮むき用の穴があったけど、必ずしも線の直径と合いませんから、いつも刃の方で挟んでむきました。
振り返ってみれば切れ味は相当悪かったけど、比較しようがないからこんなもんだと思っていました。

高校生の頃かな、自分でニッパーを買ってきて使い始めたのは。
こんなに切れ味が良いのかと、大興奮。(当たり前だろうと人は言うけれど)

それとワイヤーストリッパー。
学校で使う機会があり、こんな便利なものがあるのかと。
電線を挟んでガチャッとすればむいてくれる形のやつです。
面白いから片っ端から電線の被覆をむいてみて、こりゃ最高だ。
しかし当時の自分には高価で買えませんでした。
やっとの思いで買ったのは高校卒業後か。ラッピング線をよく使うようになったから。
その時はガチャッとするやつじゃなくてペンチみたいな形のやつ。
ホーザンだったか、青い柄で金属部分は黒かった。

このように、電線の皮むきだけでも色々ありました。
難関の四角い穴あけ
2025.10.06
電子工作というよりも、それに付随するパネルやケース加工の話

ドリルであけられるような丸穴でしたら、必要な径のドリル刃があればあけられます。
だけど難関は四角い穴です。

まずは、どんなふうにして穴あけをしてきたか振り返ってみます。

スチロールの透明ケースを良く使っていた頃は、
いきなりはんだごてでブスッと融かして、冷えて固まった頃にめくれた部分をカッターナイフで削ったり、ニッパーで切ったりして整えました。

はんだごてで融かすと臭いし、こて先が汚れてしまいます。
でも、かえってそのほうが良かったのです。スチロールは割れやすく、ドリルであけようとすると途中でピシッとヒビが入りやすいからです。熱で融かして穴あけしたほうが割れにくかったです。

ガスコンロで熱した釘で、穴をあけた時もありました。それよりもはんだごてのほうが使いやすかったです。

カッターで穴を整えているうちに、この尖った部分をケースに押し当てて、ぐるぐる捻るように回すとドリルの代用になることに気づきました。必要な大きさになったらそこで止めれば良いのです。
どうしても皿モミ状の穴になってしまいますが、ポリバリコンの取り付けは皿ビスだったのでちょうど良かったです。

ドリルといえばハンドドリル、あー、あの電動の・・・手に持ってチュイーンってするやつ。
違います。
ハンドルを手でぐるぐる回しながら穴をあけるやつです。
最初それしか家になかったので、細い刃から先に折ってしまいました。

真空管のラジオを作る時にソケットの丸い穴をあける必要がありました。これは普通のドリル刃では対応できない直径です。
さてどうやって開けるか、というところで、ホールソーという選択肢もありましたが、この際と思って当時シャーシパンチセットを買いました。

これで楽勝と思いきや、それを使うときには心棒を通す穴を開ける必要があり、それも普通のドリル刃では間に合わない直径だったので、一苦労しました。

大きい穴をあけるには、たとえばリーマーという道具がありました。今も使っています。任意の大きさの穴を開けることができます。パイプの切断面のバリを整えるのにも使います。
今ではステップドリルのほうが良く使われているかもしれません。

こうして、手をマメだらけにしながら苦心して加工をしていました。

次の難関は四角い穴あけでした。
真空管のラジオでも、トランスを取り付ける所に四角い穴が必要になります。

昔からよく知られた方法は、まず四角い枠を罫書き、輪郭の内側に沿って小さい穴をたくさん連続して開けることです。
次に、穴同士をつないでいくように切っていきます。
これで、フチは汚いけれど四角に近い穴があきました。あとはギザギザになったところをひたすらヤスリで仕上げていくばかりでした。
ハンドニブラという道具で噛み切っていく方法もありました。
それだって、最初に刃先を通す大きめの穴をあけなければ始まりません。

まだ板厚が1~1.5mm程度だから何とかなるけれど、それよりも厚くなったらどうするか。2mmとか3mmとか、あるいは5mmとか。

やっぱり穴連続方式で開けて、残ったギザギザを大きなヤスリを使い、交代しながらゴシゴシやって削りました。

そのうちに穴連続方式では美観を損ねる、見た目重視の加工をする必要にせまられました。

ホームセンターにジグソーという電動工具が有り、それでザクザク切れないかとか、
ミニルーターにダイヤモンドの円盤カッターを付けたら、サクッと切れないかとか、
色々思いついては買ってきて試して、思っていたようにいかないことを思い知りました。

円盤の刃がスーッと切り込んで、きれいに切れるものとばかり想像していたら、現実は刃が食い込んで止まったり、いつの間にか欠けて飛んでなくなっていたりとサンザンでした。

知人に頼んで加工業者をあたってもらいましたが、なかなかやってくれるところが見つかりませんでした。立派な加工機械はあるのでしょう。しかし、そんな面倒で1個だけで利益の出ない仕事は、やりたがらなくて断られるのでしょう。

その後、なんちゃらかんちゃら有りまして、

ようやく自分でCNCフライス盤を買って、思いのままに削り出すという夢に到達したのでした。
辞書と電子工作
2025.10.06
小学校4年か5年あたりだったと思います。

国語の授業で、辞書を引いて単語の意味を調べようという趣旨で・・・
さあ、意味を調べてノートに書き取ろう。

当時は慣れてないから辞書を引くのは一苦労でした。時間がかかりました。

それよりも、ページをめくっている時に「蓄電器」、「電池」、「真空管」、「抵抗器」、「トランジスタ」、「ダイオード」・・・といった単語が目につきました。

そっちのほうに興味をひかれてしまい・・・
肝心の国語の課題のほうはそっちのけ。

気がついてみれば授業時間(当時の1時限は45分)は終わりに近づいたところで、
担任:「どうだ、できたか」

ヤバイ。
ノートを見られ、
全然できてなかった自分はゲンコツを喰らいました。

何やってたんだ!と。

興味のある単語を調べるのに夢中になってしまい・・・。
電気工事マガジン(笑)
2025.10.05
「電子工作マガジン」は最新号をもって休刊となりましたが、今度は「電気工事マガジン」になったりして、という妄想です。

電気工事なんて、記事のネタを思いつかない。

技能試験対策。ひたすら練習して、時間内に余裕を持って仕上げるようにしよう。

材料選別で、漏れがないようにするには。

複線図の描き方

あまり最新技術とは縁がなさそうな試験だ。あんな電球のソケットとか今どき使うのかな。露出のコンセントとか露出のスイッチとか。

この分野は電波新聞社じゃなくてオーム社の縄張りだろうな。
https://www.ohmsha.co.jp/denkou/


自分が試験を受けた時は、筆記試験と技能試験が別々の日に有ったような?午前・午後だったっけ。忘れた。最寄り駅で、訓練校の同期たちと再会して懐かしかった。試験会場は工業高校だったけど母校ではない。

自分の道具を持参しないといけないので、当日はナイフやドライバーも持ち歩くことになる。ポリスに職質されたら面倒だ。正当な理由があるし、受験票を示せば大丈夫だろう。

技能試験のメインは、図に示された通りの配線を完成させるのだが、たとえばスイッチと電球ソケットとコンセントとか、そんな感じの回路。
器具の代用として、端子台が使用されることもある。

机上に小さく作るから、かえって作業しづらい。壁などに固定された状態のほうが作業しやすい。

電線同士をつなぐ為の余長を考えに入れてカットしないと、うっかり忘れて(忘れたことがある)、あとで足りなくなる。

電線の皮むきは、今はワイヤストリッパを使って良いけど昔はダメだった。電工ペンチかナイフ。ワイヤストリッパだなんて楽勝じゃないですか。もうそれだけで合格は目の前。

とっくの昔から、現場では一括ストリッパでラクラクですよ。

ナイフを使う場合、ケーブルの外皮に切り込みを入れて、タテに切り込んで、外皮を取り去って、あとは白の線と黒の線を鉛筆むきで皮むきをして・・・という手順だった。

あせってリングスリーブを落としたり、ナイフでケガしたり・・・落とし物は職員が拾ってくれるし、試験会場には救急箱が備えてあった。

技能試験が終わってから周囲を見ると、結線まで終わってない人もいた。まずは時間内に終わらせること。

そして何よりも、重大欠陥をやらかさないこと。

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