電話関係のアース
2025.06.25
雷や高電圧対策の為の保安器についているアースは、地面につながっています。これは、放電管やバリスターを通して高圧電流が流れるだけで、通常は接続されていないのと同じと考えられます。

それとは別に、
電話交換機自体の電源は、プラス側がアースにつながっています。
今の時代もそうなっているか確かめていませんが、伝統的には、プラスをアースにしています。

なぜそうしたか、というのは文献をあたると、あちこちに書いてありました。

電気分解を防ぐ為です。

もしマイナスをアースにした場合、
リレー接点が開いている時に、コイルの巻線は常にプラスに接続されていることになる。
そのコイルの巻線と、鉄芯との間に湿気があると、それが電解質となって電気分解が起こり、巻線が腐食されて断線の原因となる。

これを防止する為に、プラス側をアースにしたということです。

なんだか分かりにくいのですが、おそらく電話交換機の最初の頃に失敗したのかもしれません。その原因を調べてつきとめて、以後そのようになったと理解しました。

上記のリレーは昔のリレーラックに直接取り付けられたむき出しのリレーで、今は基板に載っているどころか、半導体化されているならあまり関係なさそうです。
ほかの部分で何か問題になることがあるかもしれませんけど。

いまの時代、サーバーラックは48V給電だったりするんでしょうね。これも電話交換機からの伝統なのかなと勝手に思っています。

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