SC3K-2011を振り返る(5)
2023.08.31
SC3K-2011を振り返る、とか書きながら、SC3K実機の話になってしまっているが、
まずはSC3K実機を思い出しながら、記憶をたどっていきたい。
カセットの接触不良で泣かされたのは良く有った話で(だけど当時は周囲にSC3K仲間がいなかったから知らなかった)、
自分なりに工夫してみたのは、紙を折ってスキマに挟んだりとか。
これは完璧な対策にはならなかったような気がするけど。
最終的には、意地になってカートリッジ端子とSC3K内部の基板を直結してしまった。
リード線を何十本も切って両端皮むきするのは大変な手間だったが、直結なら完全無欠だろう。
どうよ、バッチリだぜ、バンバン叩いても何とも無い。
これでしばらくの間はBASIC専用機として使っていたが、またゲームで遊びたくなり、仕方なく元に戻した。
なんという無駄なことでしょう。
SC3K実機の小ささと軽さは、あちこち持ち運ぶのにはちょうど良かった。学生カバンに入れて、中学校に持って行って教室のテレビにつないで遊んだ事がある。
HB-101(MSX)も同じようにしてカバンに入れてみたが、蓋をするのが厳しかった。しかも、どこかでひっかけてしまいCAPSキーを折ってしまった。仕方なく、中央に穴を開けてナベネジをつっこんで固定した。
当時持っていたSC3K実機は、確か高1か2の時に部品取りしてしまった。いま思えば、なんともったいない。でも当時は飽きてしまって、もういらないと思ったから仕方ない。
でも結果的には良かったのだ。これがSC3K-2011につながったのだから。
部品取りは小学生の頃からTVの部品を取り外していたから、熟練していた。Z80なんかも、マイナスドライバーを差し込んで浮かし気味にしながら、ハンダを滑らすように融かして、だんだん浮かせていた。片列浮けば楽勝だ。
ハンダ吸い取り線なんか持っていなかった。有るのははんだごてと糸ハンダだけ。吸い取り機なんか、ずいぶん後になってから買ったものだ。(手動ポンプ式のやつ)
分解しながら、回路図を起こそうと思ったが、パターンが細かくて追えなかった。いまなら(仕事で)慣れてるから余裕でできるけど、当時は、こんなの絶対無理だとあきらめてしまった。
それで結局、部品取りしてどうしたかというと、高校2年の春休みにワンボードマイコンを作った。
すでに当時(1988年頃)ワンボードマイコンを作ろうというヤツはいなかった。その10年以上前にブームは過ぎていただろう。
だが、勉強のために、あえて作ろうとした。
もとにした記事は「ラジオの製作」に載っていたZ80マイコンシステムで、本来はカードスロットに各ブロック毎(CPUボード、メモリボード、I/Oボードなど)を差し込んで構築するものだった。
その回路を自分なりに整理して、ワンボードに仕立てたというわけ。
当時の自分の実力としては、相当な冒険だった。
最初に一部だけ、CPUボードだけ作ってみたけれど、当然それだけでは動いているのかいないのか、動いていても正常なのか、テスター以外にはオシロも何もなく、ラジオでノイズを聞いてみて、うーん、なんか動いてる? その程度だった。
そうやっていじっているうちに、変な臭いがしてきて、74LS245が過熱していた。こりゃやばい。急いで電源を切った。壊しただろうなあ。
そこでメゲないで、改めて最初から丁寧に作ろうと決心して、3日間かけて作り上げたのだった。
とにかく1本1本、丁寧に進めることにした。回路図を赤鉛筆で塗りながら、間違いがないようにした。
こうして無事に動作するようになったのだが、このワンボードマイコンに使ったのがSC3Kから取り外したZ80だった。
そんなの取り外さなくても買ってくればいいでしょー、って言われそうなので説明する。
地方なのでパーツ屋はなかった。ホームセンターに電線とかハンダが置いてある程度。
どうしてもICなどは通販に頼るしかなかった。だが、お金はそんなに持ってないし、ごく限られたお金しか使えなかった。
部品表を作り、持っている部品をできるだけ活用するようにして、部品代を削りながら計算していった。どうしても買わないと揃わないものだけに絞り込み、通販で取り寄せた。
抵抗なんかも新品ではなく、テレビの基板からはずして集めたものを使っていた。そんなものは買っても安いのに、と思うのだけど、やはり簡単には買えないから、仕方なかった。
テレビの基板を持ってきて、お目当ての抵抗を、目を皿のようにして探すのである。このおかげで、カラーコードが瞬間的に読めるようになった。
確かに無駄なことに時間を費やしていたかもしれないが・・・。
最初の頃は基板からとにかく取り外して集めていたが、整理・分類ということを知らなかった為、ごっちゃまぜの山の中から探すことに時間を費やしていたっけ。
ばかなりに学習して、基板に付いた状態のほうが探しやすいなと気づいたわけ。(ずいぶん後になって)
続く。
まずはSC3K実機を思い出しながら、記憶をたどっていきたい。
カセットの接触不良で泣かされたのは良く有った話で(だけど当時は周囲にSC3K仲間がいなかったから知らなかった)、
自分なりに工夫してみたのは、紙を折ってスキマに挟んだりとか。
これは完璧な対策にはならなかったような気がするけど。
最終的には、意地になってカートリッジ端子とSC3K内部の基板を直結してしまった。
リード線を何十本も切って両端皮むきするのは大変な手間だったが、直結なら完全無欠だろう。
どうよ、バッチリだぜ、バンバン叩いても何とも無い。
これでしばらくの間はBASIC専用機として使っていたが、またゲームで遊びたくなり、仕方なく元に戻した。
なんという無駄なことでしょう。
SC3K実機の小ささと軽さは、あちこち持ち運ぶのにはちょうど良かった。学生カバンに入れて、中学校に持って行って教室のテレビにつないで遊んだ事がある。
HB-101(MSX)も同じようにしてカバンに入れてみたが、蓋をするのが厳しかった。しかも、どこかでひっかけてしまいCAPSキーを折ってしまった。仕方なく、中央に穴を開けてナベネジをつっこんで固定した。
当時持っていたSC3K実機は、確か高1か2の時に部品取りしてしまった。いま思えば、なんともったいない。でも当時は飽きてしまって、もういらないと思ったから仕方ない。
でも結果的には良かったのだ。これがSC3K-2011につながったのだから。
部品取りは小学生の頃からTVの部品を取り外していたから、熟練していた。Z80なんかも、マイナスドライバーを差し込んで浮かし気味にしながら、ハンダを滑らすように融かして、だんだん浮かせていた。片列浮けば楽勝だ。
ハンダ吸い取り線なんか持っていなかった。有るのははんだごてと糸ハンダだけ。吸い取り機なんか、ずいぶん後になってから買ったものだ。(手動ポンプ式のやつ)
分解しながら、回路図を起こそうと思ったが、パターンが細かくて追えなかった。いまなら(仕事で)慣れてるから余裕でできるけど、当時は、こんなの絶対無理だとあきらめてしまった。
それで結局、部品取りしてどうしたかというと、高校2年の春休みにワンボードマイコンを作った。
すでに当時(1988年頃)ワンボードマイコンを作ろうというヤツはいなかった。その10年以上前にブームは過ぎていただろう。
だが、勉強のために、あえて作ろうとした。
もとにした記事は「ラジオの製作」に載っていたZ80マイコンシステムで、本来はカードスロットに各ブロック毎(CPUボード、メモリボード、I/Oボードなど)を差し込んで構築するものだった。
その回路を自分なりに整理して、ワンボードに仕立てたというわけ。
当時の自分の実力としては、相当な冒険だった。
最初に一部だけ、CPUボードだけ作ってみたけれど、当然それだけでは動いているのかいないのか、動いていても正常なのか、テスター以外にはオシロも何もなく、ラジオでノイズを聞いてみて、うーん、なんか動いてる? その程度だった。
そうやっていじっているうちに、変な臭いがしてきて、74LS245が過熱していた。こりゃやばい。急いで電源を切った。壊しただろうなあ。
そこでメゲないで、改めて最初から丁寧に作ろうと決心して、3日間かけて作り上げたのだった。
とにかく1本1本、丁寧に進めることにした。回路図を赤鉛筆で塗りながら、間違いがないようにした。
こうして無事に動作するようになったのだが、このワンボードマイコンに使ったのがSC3Kから取り外したZ80だった。
そんなの取り外さなくても買ってくればいいでしょー、って言われそうなので説明する。
地方なのでパーツ屋はなかった。ホームセンターに電線とかハンダが置いてある程度。
どうしてもICなどは通販に頼るしかなかった。だが、お金はそんなに持ってないし、ごく限られたお金しか使えなかった。
部品表を作り、持っている部品をできるだけ活用するようにして、部品代を削りながら計算していった。どうしても買わないと揃わないものだけに絞り込み、通販で取り寄せた。
抵抗なんかも新品ではなく、テレビの基板からはずして集めたものを使っていた。そんなものは買っても安いのに、と思うのだけど、やはり簡単には買えないから、仕方なかった。
テレビの基板を持ってきて、お目当ての抵抗を、目を皿のようにして探すのである。このおかげで、カラーコードが瞬間的に読めるようになった。
確かに無駄なことに時間を費やしていたかもしれないが・・・。
最初の頃は基板からとにかく取り外して集めていたが、整理・分類ということを知らなかった為、ごっちゃまぜの山の中から探すことに時間を費やしていたっけ。
ばかなりに学習して、基板に付いた状態のほうが探しやすいなと気づいたわけ。(ずいぶん後になって)
続く。
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