電卓の修理(オムロン 60)
2023.10.30
オークションでジャンク扱いだった電卓を修理し、復活させました。
これは相当古い物で、おそらく昭和48年頃の製品です。

じつは私が子供の頃、祖母が同じ機種を持っていたので懐かしいです。



あちこち問題がありました。

(1)電池ボックス内で液漏れ腐食、金具のサビ、欠落
(2)電解コンデンサ不良5個
(3)ACアダプタのプラグ折れ、先端が折れていました。

電池ボックスなんか作り付けの物だったら、金具だけというのはなかなか難しいものです。よく見ると、市販で良く見かける4本用の電池ボックスがそのまま組み込まれているだけという事に気づきました。
それで手持ちの物を組み込んで解決しました。

電解コンデンサ、さすがに50年も過ぎたら駄目でしょう。造船所の’60年代の古い設備のコンデンサを取り替えに行った事もありますが、容量をはかったら完全にゼロでした。とっくの昔に干からびているはずです。



・・・ところが、実測してみると意外に容量があって、記載されている容量を超えているものもありました。但し、ESRは全て上がっていました。

あれこれ直した結果、冒頭の写真のように正常動作するようになりました。

今さらそんな古い物どうするんだって? まあ趣味だからいいじゃないですか。
カシオミニも直して、所有しています。
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kanitama - 2023年10月31日 20:22
こんな古い電卓の内部を見たのは初めてです。修理すると動作するのですね。古い製品だから干からびたジャコでも入っていそうです。壊れているから捨てるなら、いっぱい入手して修理後、手放すという手もありなのかもしれませんね。
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