蛍光灯
2024.10.14
昔から有る蛍光灯
水銀の規制やLED化のため、今後なくなっていくと思われるが、

その前に、昔から有った疑問が解決できていなかったので、ここにメモっておきます。

(1)直接AC100Vを管の両端の端子につないだら点灯するか。

どうなるか分からなくて、おそろしくて試せないままだったが、おそらく点灯しない。(原理は後述)

電池式蛍光灯の回路から、その出力を蛍光管の両端の端子につなぐと点灯する。これは実際に何度も試したこと。
一般の(グロー式の)点灯方法とは原理が違っていて、インバータ蛍光灯の点灯の仕方になる。
十分に高い電圧がかかっているから、放電が起きるのだと思う。

(2)安定器

いまの器具をLED化する時、邪魔者としてブッタ切られてしまう安定器 (くず鉄屋が欲しがりそうな銅と鉄のかたまり)

グロー式の場合、安定器は2つの働きをしている。
・点灯開始時の高い電圧を作る。
・点灯後、電流が流れすぎないようにする。

つまり、安定器が無いと点灯開始できないし、仮に点灯したとしても、その後の点灯状態が安定しない。

(3)グローランプ

蛍光灯のスイッチを入れた時に青白くチカッとなる小さい球。
点灯した後の仕事は特に無い。

別にこれが無くても蛍光灯を点灯させる方法があるし、実際そのようになっている蛍光灯器具もある。

私が子どもの頃に使っていた電気スタンドがまさにそれで、使い方にコツがいるというもの。
グローランプがついてない。押しボタンのみで、それを押して数秒後にパッと離す。
うまくやらないと点灯しない。
(グローランプ付きの器具の場合、グローランプを取り外してそのソケットの中の電極をショートしてやると、同じようにできる)

とっくの昔に捨ててしまって分からないが、消灯ボタンも有ったよね?無かったっけ。
そうでないと、どうやって消灯するのかという課題が・・・

消灯ボタンはブレーク接点(通常ON、押すとOFF)で、押すと回路を遮断するから蛍光灯の放電が止まる。

(4)コンデンサ

回路的にはグローランプと並列につながっているコンデンサだが、蛍光灯のノイズを抑える働きがある。特にラジオのノイズ対策。

(5)そのほか

中学生の頃、技術家庭科で行灯型の蛍光灯器具を製作して、その時に蛍光灯の原理を勉強したのだが、

「必ず先生の点検を受けてからコンセントにつなぎなさい」と言われていたのに、いきなりコンセントに差そうとしたヤツがいて(私ではない)、先生から怒鳴られていたのを今でも覚えている。

「学校中のヒューズを飛ばすつもりか!!」と怒鳴っていたのを今でも覚えているけど、大げさで、せいぜいここの技術室の分岐回路のブレーカーだけだろと言いたかったが。
トラックバックURL
トラックバック一覧
コメント一覧
kanitama - 2024年10月14日 16:25
電球も蛍光灯もあらたな光源としてLEDに駆逐されてしまう運命にありそうです。これもまた技術進歩のなかでの主役交代として受け止めたいと思います。いろいろ学んだ知識や技術も時代とともに必要でなくなったとしても無駄ではなかったと思いたいものです。
コメント投稿

名前

URL

メッセージ

- CafeLog -