プリンタバッファ
2024.10.18
プリンタバッファ
これもとっくの昔に*語となった。

MS-DOS時代は基本的にシングルタスクだったから、印刷が終わるまではPCとプリンタがお互いのやりとりに集中してしまい、PCの操作ができなかった。

バックグラウンドで印刷する方法は無いこともなかった。だけど使った記憶はない。試した事ぐらいはある。

しかもプリンタは今のように印刷が速くなかった。多かったのはドットプリンタか。今でも伝票用(カーボン複写)では使われていて、ジャージャーと音を立てて印刷しているのがそれ。

印刷が終わるまでは、喫煙者だったら一服するとか、お茶を飲んで待つか、トイレに行くか他の用事をするか、というふうに対応していた。

プロッターなんか、今の若い人にはかえって新鮮で面白い物に見えているようだが、自分の経験では遅くてイライラするだけだった。
基板パターンを2倍寸でトレーシングペーパーに出力して、図面チェックをしていたのだけど、ペンが動いて描くからその遅いこと。
同じようなプロッタでも、あとで出てきた機種は、ある一定幅をインクジェットでまとめて印刷する仕組みで、基板設計会社にいた時には使っていた。これで出力が大幅に速くなった。

さて、バッファローという会社があるけど、もともとはプリンタバッファの製造販売をしていた。バッファが由来らしい。昔のトラ技に広告があった。

実際にその製品も持っていた事があるけど、内部にDRAMがぎっしり並んでいた。もっとも、その頃にはWindowsを使うようになり、プリンタバッファの出番無しになった。

プリンタバッファの働きは、PCからプリンタへの印刷データを、記憶容量の限り引き受けてくれる。そしてPCに代わって印刷を進めてくれる。
その容量におさまるぐらいの印刷データであれば、PC側の出力は短時間で終わる。こうして、PC上での次の操作ができるようになる。
一方、プリンタバッファは記憶した出力データをプリンタとのやりとりをしながら送り出し、印刷を続行してくれる。
もちろん、キャンセルしたくなった時のためにクリアのボタンが付いていた。

今では意味不明な機械、プリンタバッファでした。
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kanitama - 2024年10月18日 18:27
プリンタバッファとはプリンタ関連のすばらしい商品なのですね。現物を見たことはありませんがいろいろ活躍したのではないかと想像します。たしかに今では必要なくなりましたが時代を先取りしたのではないでしょうか。
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