Pecker-30
2025.02.12
昔(昭和~平成)の組み込み系の会社は、PCー9801とコイツが有れば! という世界だったようです。



Peckerシリーズのうち、10,11,21,30,50は実際に扱ったりした事があります。

10は実際に持っていたけど、すでに手元にありません。
Z80で制御されていました。それだと大容量のROMを扱うのが難しくなった為、次の世代からはV40だったか、もう忘れたけどCPUを変えたのでした。

10のROMを逆アセして見ようとしたら、それに関わったプログラマが、スパゲティになってるからヤメレーとか言っていたような遠い記憶です。(笑)

10と11は良く似ています。外観は同じようなものです。

21はメモリカードを主なターゲットとしていたんじゃなかったかな。今のようなSDとかCFとかそれ以前のやつ。PCMCIAか、その前。

30は今も持っていて、これはジャンク屋から安く買ったのだけど自分で修理して、ついでに液晶をバックライト付きに取り替えて格好良くした。(写真)
バックライトの分だけ分厚いのでアクリルパネルは外側に付けるしかなかったけどね。

ROM各種に対応したアダプタと、PAL等に対応したアダプタも揃ってる。

それにしても、10,11,30に共通するのは液晶コントラストの可変抵抗の接触不良。なんかチラチラするのでイラッとくる。温度の影響を受けるから調整できるようになっていないと困るのだろうけど・・・

あと、10と11のキーボードの接触が悪い。安い電卓のゴムのキーボードみたいなやつで、押しても反応が悪いから分解して掃除したことがある。接点をアルコールで拭くと復活するけど、また調子が悪くなり、結局は交換になったと思う。

そしてファンがうるさい。文字で表現するのは難しいけど・・・。これは内部におさまるような物を選んで入れ替えてしまうと良い。(私も交換済み)ずいぶん静かになります。

そういえば、
ゴミ箱に3Mのゼロプレッシャーソケット(本物)がたくさん捨ててあり、これは買ったら高いのにと思って拾ってきたら、まるで接触が悪くて使えない。そりゃそうだ。使い古しで壊れてるから交換して捨てたんだろう。
洗浄剤などをゴミ箱の上で吹いたりしていたせいか、変な粘液が付着していたり一部融けていたりしてボロボロ。

50は、某社に勤務している頃に新製品としてトラ技の表紙を飾ったこともありました。今までの集大成という感じで、なんでも対応できますというやつ。(値段はベラボーに高かった)
液晶画面と、FDDが付いていて、LANにもつながる。

フロッピーにHEXファイルを入れて持ってくればそれで済む。

LANにつないでどうするんですか、転送の操作がかえって面倒くさい、RS-232Cで十分では、って当時の(下っ端だった)自分は(生意気にも)エライ人に聞いたのだが、
こういうこともできますってアピールにもなるだろうが、ほかの製品の応用にもつながるんだよ、って言われたような記憶。

当時はインターネット前夜で、LANなんか大学とか企業ぐらいしか使ってなかったんだよ。こんなの何の役に立つんだろうと思いながら色んなネットワーク機器を設計・製作していた。

まさか一般家庭にまで広がって、「家庭内乱」になるとはな・・・(うちの部屋か)

まあ当時の自室は電話線とRS-232Cケーブルの長いやつがぐちゃぐちゃだったけどな。それがLANケーブルになっただけか。

そうそう、冗談半分で上司に「今度のボーナスは現物支給(Pecker)でいいです」って言ってみたら、
マジで営業さんが私の席まで来られて、「オプションアダプタはどれにする」って聞かれた!!!!! (ごめんなさい冗談でしたとお詫び)
なんだー、在庫がはけて良いんだけどなーって言われて、結構まじめに検討して頂いたようで今でも申し訳ない。
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