道具シリーズ(16) 精密ドライバー
2022.05.23
精密ドライバー

幼い頃、近所の時計屋さんがあって、電池交換などを近くで見ていた事がある。

初めて手に入れたのは、たしか何かの化粧道具か何かに入っていたやつ。どう見ても精密ドライバーなのに、なんでそんなものの中に入っていたのか。爪の生え際を整えるか何かわからないがそういった目的だったらしい。
とにかくそれを失敬して、その1本だけをずいぶん長い間使っていました。

古い腕時計を片っ端からバラして、当然、元に戻せなくなってゴミ。ひどい事をしました。カメラもぶっ壊しました。とっておけばよかったのに。後の祭り。

中学ぐらいだったか、「ラジオの製作」の売り買いコーナーで、ある人から電卓を買いました。液晶が割れていて表示がまともに出てないから安くて。
それで、これを何とか使えるようにしたいという考えに取り憑かれ、カシオに送って修理依頼しようとした・・・という話は「リレー式電卓」の話の中に書いたので省略するが・・・

それを分解した時に使ったのは、カッターの刃。その先端を当てて回しました。そんなスムーズに回せるわけない。でもこれしかないから仕方ない。
こんな事を何度も繰り返したから、ねじはツンツルテンになってしまった。

何かと便利なカッターナイフ。別の話に書いたように、グリグリ回せばドリルの代用にもなりました。
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kanitama - 2022年05月29日 21:32
なんと存在していたのですね。そろばんが普通に普及していた時代ですからわざわざ計算機を使う必要もなかったと思いますがそれでもすばらしい発明だと思います。しかも飛行機製作の資金だったとは思いがけないです。勝手ですが、そろばんベースの機械式計算機として認定したいと思います。
amesho - 2022年05月29日 21:19
機械式の計算機は、簡単に言うと・・・0~9までの10コマのギヤが並んでいて、9から0に回す時に上位桁をひとつ増やす仕組みです(キャリー、桁上げ)。逆回転すると、上位桁からひとつ減らします(ボロー、借り)。
数字を入力するツメが、1回転の間に数字の分だけ噛み合ってギヤを回します。
足し算と引き算は正転・逆転の関係です。
掛け算は筆算と同じように、桁をずらしながら足し算をします。
割り算も似た操作で、ハンドルを逆回転して引けなくなるまで引いて戻す。(チーンと鳴る)
開平(平方根)の求め方など有ります。タイガー計算機について検索下さい。どこかに説明が載っていると思います。

手回し計算機で、そろばんの原理に近いと思われるのは矢頭式(うろ覚えですがパテント・ヤズ・アリスモメトール、だったか?)の計算機です。
発明者は、飛行機を作ろうとしていたがその資金を稼ぐ為に計算機を発明して売っていたようです。
https://museum.ipsj.or.jp/computer/dawn/0052.html

富士通のリレー式計算機は、2-5進法をベースにしていました。
kanitama - 2022年05月29日 11:51
リレー式電卓でふと思ったのですが、機械式の手動計算機がありましたよね。おそらく数値を入れる爪と歯車でできていると思います。あとはハンドルをぐるぐる回すと計算できる仕組みでしょう。このタイプの計算機で中をのぞくとそろばんと同じような仕組みが入っている計算機はなかったのでしょうか。日本人なら思いつくと思いましたが見当たりません。そろばんのルールは単純なので活かせると思ったのですが案外うまく行かないのかもしれませんね。
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