低融点金属
2023.03.08
多ピンのIC等を取り外す時に、これを流してやると、冷えてきてもなかなか固まらないから、容易にICを取り外す事ができる、という物です。


確か、90℃だったか??

ホットエアーの機械も有るし、ツイーザー(2頭の幅広のハンダゴテのような道具)も有るので、それでだいたい間に合うのだけど、
これを利用する場面も時々ありそうです。

特に多層基板は放熱がよくて熱が逃げ、しかも大型のQFPはホットエアでもなかなかハンダがとけません。そこで、こいつを使ってみると良さそうです。

比較的低温で融けるため、基板や部品に与えるダメージも低く抑えることができるでしょう。

次の写真は、PLCCをはずしてみた時のものです。


まず、この低融点金属をハンダゴテで融かして、はずしたいICのリードに流します。ブリッジするぐらい多く付けます。
このPLCCの場合でしたら4方向から順番にハンダゴテで加熱していきます。数秒ごとに順繰りに加熱しながら、ピンセットで力を加えるとポロッとはずれます。
あとはハンダ吸い取り線できれいに吸い取ります。この金属は再利用可能のようなので、適当に玉にまとめておいてまた使うと良いでしょう。
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kanitama - 2023年03月09日 21:36
いろんなアイテムがあって勉強になりますね。むかしのように抵抗やコンデンサ、トランジスタだけの時代ではなく電子部品も多様化し修理するのが難しいと思います。今では修理に出しても基板ごと交換するので手間はかからないかもしれません。使える部品がたくさん残っていても捨てられると思うと残念です。
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