SC3K-2011を振り返る(2)
2023.08.31
オリジナルのSC3K(SC-3000を略)をそのまま復刻するのではなく、色々と工夫を加える事にした。
(1)ジョイスティック
SEGA仕様ではなく、MSXと同じATARI仕様にした。その方が、接続できるジョイスティック、コントローラが多い。
そういえば昔は(SC3K実機を持っていた頃は)コネクタのピンを差し替えて、SC3K用のものをMSXでも使ってみたりしたものである。
(2)シリアル通信
外部と通信できる事は必須と考えた。デバッグにも便利だ。モニタープログラムを載せて、別のPCから操作できるようにしたい。
そこで、USBシリアルと8251を搭載した。
(3)キーボードI/F
これは結局、未完のまま終わった。
当初、キーボードを専用に作るのも大変だし、と思い、PS/2キーボードが使えるようにそのコネクタと若干の回路、PICマイコンを設計に組み込んだ。
PICはZ80のバスにつないで、そこでやりとりできるように考えた。
だけど実際に作るところまでやりきれず、そのまま。
代替として、結局キーボードを独自に作ってしまった。26PのBOXヘッダを出してあったので、そこにつなぐだけ。最初からそれで良かったじゃないかと・・・。
(4)MSXもどきバス
50PのBOXヘッダをMSXのスロットと同じピン配列にして、MSXのI/Oボードなど接続できるように考慮した。MSXと完全互換まではできず、たとえばスロット信号の回路まで組み込むスペースがなかったので、一部は省略してある。
のちに、MSX上でSC3Kのソフトを動かすボードを作ったので、反対方向?から夢が実現したとも言える。
(5)ROM、RAMソケット
オリジナルのSC3Kには小容量のRAMが載っているけれど、今どきそんな物は無いので、6264または62256が載せられるソケットを搭載した。
ROMソケットも搭載した。
注意しなければいけないのは、いずれもカートリッジ側と干渉しないようにすること。どちらか一方しか使えない。
カートリッジのROMを使うときは、基板上ソケットのROMは抜く。
BASICカートリッジのようにROMとRAMを内蔵したものを使うときは、ソケットのROM、RAMとも抜く。・・・と言いたいところだが、DRAMリフレッシュの信号は省略(SC3K実機ではカスタムICに入っている機能)したので、メイン基板上のRAMを使う。
カートリッジ内のROMを複製し、それをメイン基板のソケットに装着して使用していた。
(6)プリンタコネクタ
SC3K純正のプロッタ・プリンタは丸形DINコネクタだったと思うが、独自のシリアルI/Fによってデータを送っていた。さすがに同じプリンタを入手するのは困難の為、この部分は省略しても支障ないと判断したが、何かに応用できる余地を残そうとして、10PのBOXヘッダに信号を出しておいた。
(7)カセットI/F
むかし持っていたSC3K実機は、とっくの昔に部品取りして捨ててしまったが、いくつかの部品は取り外して保存していた。(本体そのまま保存しておけばよかったのにと後悔)
その残していた部品のひとつがカセットI/FのHIC-1である。
これをそのまま実装できるようにパターンを設けておいたが、結局使わず。OPアンプなどで代替回路も組み込んであり、これを使用した。
それと、元々カセットI/Fのリレー用に出力ポートが存在するのだが、実機SC3Kでは使用されていなかった。そこで、この信号をLEDにつないでおいた。LED1個でも有れば(他に出力手段がない時の)デバッグの助けになるし。
(8)ビデオ出力、音声出力
2011年当時はアナログテレビが無くなる時だったので、いまさらRFコンバータでTVの1chとか2chにつなぐ方式も無いだろうと。
それでビデオ出力と音声出力をRCA端子で出してある。
ついでに、オーディオアンプも搭載し、別の端子からスピーカーが直接駆動できるようにした。でも、これはあまり必要なかったようだ。
続く
(1)ジョイスティック
SEGA仕様ではなく、MSXと同じATARI仕様にした。その方が、接続できるジョイスティック、コントローラが多い。
そういえば昔は(SC3K実機を持っていた頃は)コネクタのピンを差し替えて、SC3K用のものをMSXでも使ってみたりしたものである。
(2)シリアル通信
外部と通信できる事は必須と考えた。デバッグにも便利だ。モニタープログラムを載せて、別のPCから操作できるようにしたい。
そこで、USBシリアルと8251を搭載した。
(3)キーボードI/F
これは結局、未完のまま終わった。
当初、キーボードを専用に作るのも大変だし、と思い、PS/2キーボードが使えるようにそのコネクタと若干の回路、PICマイコンを設計に組み込んだ。
PICはZ80のバスにつないで、そこでやりとりできるように考えた。
だけど実際に作るところまでやりきれず、そのまま。
代替として、結局キーボードを独自に作ってしまった。26PのBOXヘッダを出してあったので、そこにつなぐだけ。最初からそれで良かったじゃないかと・・・。
(4)MSXもどきバス
50PのBOXヘッダをMSXのスロットと同じピン配列にして、MSXのI/Oボードなど接続できるように考慮した。MSXと完全互換まではできず、たとえばスロット信号の回路まで組み込むスペースがなかったので、一部は省略してある。
のちに、MSX上でSC3Kのソフトを動かすボードを作ったので、反対方向?から夢が実現したとも言える。
(5)ROM、RAMソケット
オリジナルのSC3Kには小容量のRAMが載っているけれど、今どきそんな物は無いので、6264または62256が載せられるソケットを搭載した。
ROMソケットも搭載した。
注意しなければいけないのは、いずれもカートリッジ側と干渉しないようにすること。どちらか一方しか使えない。
カートリッジのROMを使うときは、基板上ソケットのROMは抜く。
BASICカートリッジのようにROMとRAMを内蔵したものを使うときは、ソケットのROM、RAMとも抜く。・・・と言いたいところだが、DRAMリフレッシュの信号は省略(SC3K実機ではカスタムICに入っている機能)したので、メイン基板上のRAMを使う。
カートリッジ内のROMを複製し、それをメイン基板のソケットに装着して使用していた。
(6)プリンタコネクタ
SC3K純正のプロッタ・プリンタは丸形DINコネクタだったと思うが、独自のシリアルI/Fによってデータを送っていた。さすがに同じプリンタを入手するのは困難の為、この部分は省略しても支障ないと判断したが、何かに応用できる余地を残そうとして、10PのBOXヘッダに信号を出しておいた。
(7)カセットI/F
むかし持っていたSC3K実機は、とっくの昔に部品取りして捨ててしまったが、いくつかの部品は取り外して保存していた。(本体そのまま保存しておけばよかったのにと後悔)
その残していた部品のひとつがカセットI/FのHIC-1である。
これをそのまま実装できるようにパターンを設けておいたが、結局使わず。OPアンプなどで代替回路も組み込んであり、これを使用した。
それと、元々カセットI/Fのリレー用に出力ポートが存在するのだが、実機SC3Kでは使用されていなかった。そこで、この信号をLEDにつないでおいた。LED1個でも有れば(他に出力手段がない時の)デバッグの助けになるし。
(8)ビデオ出力、音声出力
2011年当時はアナログテレビが無くなる時だったので、いまさらRFコンバータでTVの1chとか2chにつなぐ方式も無いだろうと。
それでビデオ出力と音声出力をRCA端子で出してある。
ついでに、オーディオアンプも搭載し、別の端子からスピーカーが直接駆動できるようにした。でも、これはあまり必要なかったようだ。
続く
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