製本(続)
2025.02.14
中学校の卒業文集は自分たちで手作りした記憶がある。(卒業文集は3年生、そのほか各年ごとに文集を作った)

当時はコピー機は使わなくて、トーシャファクスだったか、謄写版の発展型みたいな印刷機で印刷していた。

活字は和文タイプで先生が1文字ずつ打ち込み、膨大な時間と手間を要していた。まだワープロは出始めだった。放課後、先生がひとりでガシャ、ガシャ、と打っていた姿を覚えている。

トーシャファクスは、原稿用紙を読み取り、原紙に放電で穴をあけていく仕組みだったと思う。よく覚えていないけど、ドラムに原稿を巻き付けて、1ドット(1ライン)ずつスキャンしていく。同時に原紙へ針先から放電して細かい穴が開く。原稿の黒い点が穴となる。

原紙は黒い紙を重ねてあり、その黒い紙は導電性があった。原紙を作った後は不要となる。これを理科の電位差の実験で使った覚えがある。(高校の時)
その原紙の穴からインクが通るので、印刷できるという仕組みだったと思う。

小学校2年頃までは謄写版(ガリ版)で、先生たちはインクで手を汚しながらプリントを印刷していた。
ヤスリ板に鉄筆という道具があってだな・・・あの独特の書体が、ガリ版らしくて良かった。

とにかく、こうして印刷して部数分だけ作る。

ページの順番に重ねていくが、この作業を生徒がやっていた。図書室の机上に各ページごと積み上げてあった。よし、みんな1枚ずつ取って重ねていけ。間違わないように気をつけろよ!

内容を読みたくなるよな。でも、出来上がってから読むのを楽しみにしておけ。いまは目の前の作業に集中しろ。

B4で印刷して半分に折り、重ねて一冊にしたものを製本業者に出すんじゃなかったかな。

中3の時の担任は何でもとっておくのが好きで、「資料のはらわた」と我々は呼んでいた。
こんなプリントまで綴じる必要はないだろうという物まで漏らさず入っていた。
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