LoRa
2025.03.23
LoRaというのはLong Rangeの略で、遠距離まで届く無線通信のことです。
通信速度は遅いが、遠くまで届くという認識です。

過去の仕事では、LoRaを利用した製品をいくつか作ってきました。
それぞれ違う無線モジュールを使いました。それだけ選択肢があるとも言えます。

いま手元にあるのは、


LoRaモジュール評価ボード
ttps://akizukidenshi.com/catalog/g/g117616/

アンテナ
ttps://akizukidenshi.com/catalog/g/g117618/

この機種は仕事でも趣味でも使った経験はなく、ちょっと試しておこうという段階です。
自宅などでフィールドテストを重ねて、経験やデータを蓄積しておけば、いざ必要になった時に役立つでしょう。

使い方は、細かい設定などをとりあえず考えなければ、単純に送信と受信だけです。ですから一方は送信と受信の信号を折り返し接続しておいて、もう一方をPCにつないで文字を打ち込み、表示されるのを見ると良いでしょう。

LoRaに限らず、無線モジュールは通信距離のテストをしておきたいものです。どのくらい届くものか、その限界は? 障害物の影響はどうか?

広大な工場の敷地を遠くまで歩き回ってテストしたこともありました。

遠距離までというと期待してしまうけれど、やはり電波ですから思ったように届かないことがあります。
基本はお互いに見通しできることです。
スマホに慣れちゃって、どこでも通話できるのが当たり前と思われているというか意識もしないような状態だと思いますが、それは大変な技術の蓄積で実現しているのです。

できるだけアンテナは高く上げて、障害物を避けて・・・と条件をあげていっても現実になかなか良いところは無かったりします。

その工場の敷地でも、建物の陰に入った時に通信が途切れたりしました。再び角を曲がったら復旧したりとか。
その時は、この機種ではなかったんですけど。

アンテナは指定のものを使わなければなりません。無線モジュールとアンテナはセットで技適を通しているからです。
でも、受信専用という条件付きなら感度を上げるためにアンテナを変えることは有りです。受信状況によっては検討してもよいでしょう。

通信距離のテストをひとりで行いたい、というよりも、行わざるを得ない場合があります。

たとえば、一方は折り返しにする。もう一方で送信と受信を確認する。たとえばPCにAと打ち込んだら、電波が飛んでいって向こう側の無線モジュールで受信して送信して、それを受信してAと表示される。

マイコンをつないでプログラムを動かすなら、それでも構いません。固定局側で自動送信して、受信局を持ち歩いてデータを見ます。

さて、この無線モジュールを何に使うかという話ですが、
たとえば農業IoTです。自宅から離れた畑やビニールハウスの温度などを監視したいという用途があるでしょう。

昔々、知人から聞いた話では自宅からビニールハウスまで500mほどケーブルをひっぱって温度を測定したという・・・これはおそらく道路使用上の問題があると思います。
その点、無線なら問題はありません。

温度だけではもったいないので、湿度その他の情報、そして逆にこちらからの遠隔制御も有りでしょう。
温度によって対応しているのか分かりませんが、一日に何度も農家の方がビニールハウスに来てチェーンをひっぱり、開閉操作をしているのを見かけました。これが自宅から出来たらどうでしょう。しかも開閉が出来たことの確認もできれば良いでしょう。
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