WS
2025.08.21
ワークステーション(WS)
PCの性能が今よりずっと低かった頃、WSは高性能のパソコンみたいな位置づけ
OSはUnix系 (SunOS、HP-UX等)
WSのメーカーはSunとかHPなど
今となっては、レトロマイコンと言っても良さそうな気がする。当時のCPUはSPARCとかMC68020だった。
その後、PCの性能はグングン向上し、取って代わられてしまったわけです。
平成初期の頃、ZUKENの基板設計CADはSunのWS上で動いていて、他にHPのWSも有った。
聞くと、そのCADソフトは田舎では家が建つぐらいの値段だという。よくそんな高いものを買うなあ~。(ソフト代というよりサポート代かもしれない)
そんなに高いくせにパターンは自動で引いてくれない。オートルータは、さらに課金しないといけないんだと。
その後、外注でオートルータを使う機会があったけど、おそろしく時間がかかったし、製品では使えないようなパターンで(やたらに遠回りしたりとか)、お金を払う価値は無いと当時思った。
超複雑な回路を急ぎ試作したい時で、オートで線が通らないというので仕方なく8層にして、試作後に修正反映と、手動で引き直して6層に直したと思う。
そんな高価なCADソフト、
基板設計を外注に出して、それを何十回繰り返すことを考えたら元がとれるという計算かもしれない。社内でやるにしても人件費がかかるのは当然。
次の会社にいた時、ZUKENがCADを売り込みに来たけど400万だって。回路図CADだけで。セールスの方に、うちは10万のCADがあってこれで十分だよとデモまで見せてあげました。否定しているわけではありませんよ。うちはそんな高級な機能があっても使わないから400万も出せないという話。
さて、あまりにも社内が忙しすぎるから基板設計を外注に出そうとした。
外注から見積をもらっても、他社にも聞け、相見積だ、値段交渉しろ、って上司から言われる。(決着するまで設計は進まない。そのまま社内でやっていたら、その時点で部品配置まで終わっていただろう)
値段交渉は、他社はいくらぐらいでしたといえば簡単に下がる。たとえば、50万だ45万だって言っていたのが30万に下がるんだから不思議なもの。
しかし・・・値切るのは良いが、外注は思ったような設計品質で出来上がってこないものだと知った。(みんながそうだとは言えないが、その時の外注はひどかった)
ずいぶん時間がかかって出来上がってきた設計を見て、「なんだこりゃ」
まず、こちらが指示したことをやってない。たとえばフォトカプラの一次側と二次側のアイソレーションとか部品配置について、しっかり指示が書いてあるのに守ってない。
結局、社内の基板設計課が(ぶつぶつ言いながら)やり直しをしていた。
ところで平成初期の頃、LANは一般的ではなく、少なくとも当時の会社ではWS同士と一部のPCしかつながっていなかった。
そもそも一人1台のPCは無かった時代で、あとで係長以上にはノートPCが支給されたけど、我々下っ端は限られたPCをみんなで共用していた。
まだ、かなりの書類を手書きで作成していたぐらいで、使いたい時にPCが使えないから仕方がない。
なんと、あの伝説のイエローケーブルが社内に引き回されていた。この接続は難しいんだぞ、お前にできないだろうと当時の上司がマウントを・・・
LAN関連機器の設計から関わっていたが、こんなもの高価だし一部でしか使われないから一般人には関係ないよなと思っていた。その頃に作ったISDNルータ・ブリッジは120万もしたのである。
まさかその数年後、自分も家庭内LANを引き回してLinuxを動かすなんて想像もできなかった。
サーバーを設置して、ケーブルを引き回し、隣の部屋からログインしてコンパイルしたりとか、なんとも不思議な体験だった。これがWSじゃなくてPCでできるなんて。
PCの性能が今よりずっと低かった頃、WSは高性能のパソコンみたいな位置づけ
OSはUnix系 (SunOS、HP-UX等)
WSのメーカーはSunとかHPなど
今となっては、レトロマイコンと言っても良さそうな気がする。当時のCPUはSPARCとかMC68020だった。
その後、PCの性能はグングン向上し、取って代わられてしまったわけです。
平成初期の頃、ZUKENの基板設計CADはSunのWS上で動いていて、他にHPのWSも有った。
聞くと、そのCADソフトは田舎では家が建つぐらいの値段だという。よくそんな高いものを買うなあ~。(ソフト代というよりサポート代かもしれない)
そんなに高いくせにパターンは自動で引いてくれない。オートルータは、さらに課金しないといけないんだと。
その後、外注でオートルータを使う機会があったけど、おそろしく時間がかかったし、製品では使えないようなパターンで(やたらに遠回りしたりとか)、お金を払う価値は無いと当時思った。
超複雑な回路を急ぎ試作したい時で、オートで線が通らないというので仕方なく8層にして、試作後に修正反映と、手動で引き直して6層に直したと思う。
そんな高価なCADソフト、
基板設計を外注に出して、それを何十回繰り返すことを考えたら元がとれるという計算かもしれない。社内でやるにしても人件費がかかるのは当然。
次の会社にいた時、ZUKENがCADを売り込みに来たけど400万だって。回路図CADだけで。セールスの方に、うちは10万のCADがあってこれで十分だよとデモまで見せてあげました。否定しているわけではありませんよ。うちはそんな高級な機能があっても使わないから400万も出せないという話。
さて、あまりにも社内が忙しすぎるから基板設計を外注に出そうとした。
外注から見積をもらっても、他社にも聞け、相見積だ、値段交渉しろ、って上司から言われる。(決着するまで設計は進まない。そのまま社内でやっていたら、その時点で部品配置まで終わっていただろう)
値段交渉は、他社はいくらぐらいでしたといえば簡単に下がる。たとえば、50万だ45万だって言っていたのが30万に下がるんだから不思議なもの。
しかし・・・値切るのは良いが、外注は思ったような設計品質で出来上がってこないものだと知った。(みんながそうだとは言えないが、その時の外注はひどかった)
ずいぶん時間がかかって出来上がってきた設計を見て、「なんだこりゃ」
まず、こちらが指示したことをやってない。たとえばフォトカプラの一次側と二次側のアイソレーションとか部品配置について、しっかり指示が書いてあるのに守ってない。
結局、社内の基板設計課が(ぶつぶつ言いながら)やり直しをしていた。
ところで平成初期の頃、LANは一般的ではなく、少なくとも当時の会社ではWS同士と一部のPCしかつながっていなかった。
そもそも一人1台のPCは無かった時代で、あとで係長以上にはノートPCが支給されたけど、我々下っ端は限られたPCをみんなで共用していた。
まだ、かなりの書類を手書きで作成していたぐらいで、使いたい時にPCが使えないから仕方がない。
なんと、あの伝説のイエローケーブルが社内に引き回されていた。この接続は難しいんだぞ、お前にできないだろうと当時の上司がマウントを・・・
LAN関連機器の設計から関わっていたが、こんなもの高価だし一部でしか使われないから一般人には関係ないよなと思っていた。その頃に作ったISDNルータ・ブリッジは120万もしたのである。
まさかその数年後、自分も家庭内LANを引き回してLinuxを動かすなんて想像もできなかった。
サーバーを設置して、ケーブルを引き回し、隣の部屋からログインしてコンパイルしたりとか、なんとも不思議な体験だった。これがWSじゃなくてPCでできるなんて。
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