シンプルZ80マイコン(1)
2025.09.11
学生の頃に買って読んでいた本「マイコン回路の手ほどき」白土義男著、日本放送出版協会

そのP.73に載っている回路図、というよりもブロック図


このシンプルさに惹かれたのでした、当時の自分は。
簡単に作れそうだ、作ってみようと。

すでに高2の時にワンボードマイコンを作っていたから、まあ、この時代でマイコン作りなんて時代遅れとか誰もやってないとか色々言われたもんだが、勉強して自分の財産になった。

だが、簡単そうに見えてじつは「深い」世界への入口だなんて全く想像もできなかったわけ。

このブロック図を元に、具体的な回路図を描き、部品を買ってきてユニバーサル基板に1本ずつ配線し始めた。

この学生時代に下宿していた市には、あの子どもの頃からあこがれたパーツ屋さんが有り、いつでもパーツを買いに行けたのだ!

しかし、意外にも高くついたので一部妥協するしかなかった。いまでも覚えている。レジで自分の持っているお金を上回る金額だとわかり、あせって、いくつか買わずに返してきた。

図には具体的に描いてないけど、プログラムを書き込んだり読んだりするのにはトグルスイッチとLEDが必要になる。

データ用8bit(8個)、アドレスは・・・いきなりそんな大きいプログラムを入力するだろうか?トグルスイッチでは面倒だろうと予想した。とりあえず8bit(8個)に、しかし単価をかけると高すぎるなあ。
代わりに何かないかと探したら、ロータリー式DIPスイッチがあった。0~Fまで16進数が入力できるやつ。これだ。これを4個使えばアドレスとデータが入力できる。これを買おう。

いずれにしてもアドレス8bitでは256バイト以内でプログラムとデータ、それにスタック領域をおさめなければならない。

まあなんとかなるだろうと、楽観的だったと思う。

結局、シンプルで楽々できるだろうと思ったら予想以上に悪戦苦闘、まだ当時は未熟だったし、配線はもりそばにスパゲティトッピングになってしまった。

あれこれやって試して手直ししたり、回路を見直したりと現在では覚えていないが、最終的には動くようになった。そこまでの道のりが長かった。

あのダイオードが曲者で、ICを使わなくて済むなあ、と思ったら厄介な問題が潜んでいた。一体、何が? (つづく)
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