3端子レギュレータの基本
2025.10.03
3端子レギュレータの使い方なんて簡単さ・・・と思われがちです。

未熟だった頃の失敗談

DC24V電源から、5Vを作る必要がありました。
それなら7805だねと。
入力電圧は、最大35Vだから24Vを入力してもOK。

それで試作基板に組み込んでみたら、その7805が、やたらに熱くなって触れないぐらい。
これはいかんのじゃないか。

当時は単純に、原理も何も考えずに使っていたのです。

3端子レギュレータってのは、抵抗を通して電圧を落としているようなもの。
24-5=19Vを落としています。
19Vかける電流で、その消費電力がわかります。
100mA程度でも、1.9Wの発熱です。

ワット数で言われても感覚的にわかりにくいです。
だいたい1ワットも有れば指で触れないぐらいと思って下さい。
ヒートシンクを付ける必要があります。

ある程度以上に過熱したら、3端子レギュレータは保護が働いて出力をカットします。

ヒートシンクは、もしアルミの広い板、筐体がアルミでできていればそれを利用する方法があります。
基板だと銅箔ベタの上に倒してビス止めして、ある程度は放熱できますが、限度はあります。
その近くに電解コンデンサを配置しないように注意します。

できるだけ大きな放熱板を付けることで対応したのが、SC-3000やPV-7です。なにしろ3端子レギュレータは安い。数十円です。

発熱を抑えるならスイッチングレギュレータですけど、それなりに部品点数が必要となり、コストアップします。

今は便利な、7805と置き換えできるDC-DCコンバータ(3本足)がありますけど、昔はその登場前でした。

その3本足のDC-DCだって、ちょっとしたワナがあり、見事に大失敗したことがありました。別の機会に書きましょう。
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