難関の四角い穴あけ
2025.10.06
電子工作というよりも、それに付随するパネルやケース加工の話
ドリルであけられるような丸穴でしたら、必要な径のドリル刃があればあけられます。
だけど難関は四角い穴です。
まずは、どんなふうにして穴あけをしてきたか振り返ってみます。
スチロールの透明ケースを良く使っていた頃は、
いきなりはんだごてでブスッと融かして、冷えて固まった頃にめくれた部分をカッターナイフで削ったり、ニッパーで切ったりして整えました。
はんだごてで融かすと臭いし、こて先が汚れてしまいます。
でも、かえってそのほうが良かったのです。スチロールは割れやすく、ドリルであけようとすると途中でピシッとヒビが入りやすいからです。熱で融かして穴あけしたほうが割れにくかったです。
ガスコンロで熱した釘で、穴をあけた時もありました。それよりもはんだごてのほうが使いやすかったです。
カッターで穴を整えているうちに、この尖った部分をケースに押し当てて、ぐるぐる捻るように回すとドリルの代用になることに気づきました。必要な大きさになったらそこで止めれば良いのです。
どうしても皿モミ状の穴になってしまいますが、ポリバリコンの取り付けは皿ビスだったのでちょうど良かったです。
ドリルといえばハンドドリル、あー、あの電動の・・・手に持ってチュイーンってするやつ。
違います。
ハンドルを手でぐるぐる回しながら穴をあけるやつです。
最初それしか家になかったので、細い刃から先に折ってしまいました。
真空管のラジオを作る時にソケットの丸い穴をあける必要がありました。これは普通のドリル刃では対応できない直径です。
さてどうやって開けるか、というところで、ホールソーという選択肢もありましたが、この際と思って当時シャーシパンチセットを買いました。
これで楽勝と思いきや、それを使うときには心棒を通す穴を開ける必要があり、それも普通のドリル刃では間に合わない直径だったので、一苦労しました。
大きい穴をあけるには、たとえばリーマーという道具がありました。今も使っています。任意の大きさの穴を開けることができます。パイプの切断面のバリを整えるのにも使います。
今ではステップドリルのほうが良く使われているかもしれません。
こうして、手をマメだらけにしながら苦心して加工をしていました。
次の難関は四角い穴あけでした。
真空管のラジオでも、トランスを取り付ける所に四角い穴が必要になります。
昔からよく知られた方法は、まず四角い枠を罫書き、輪郭の内側に沿って小さい穴をたくさん連続して開けることです。
次に、穴同士をつないでいくように切っていきます。
これで、フチは汚いけれど四角に近い穴があきました。あとはギザギザになったところをひたすらヤスリで仕上げていくばかりでした。
ハンドニブラという道具で噛み切っていく方法もありました。
それだって、最初に刃先を通す大きめの穴をあけなければ始まりません。
まだ板厚が1~1.5mm程度だから何とかなるけれど、それよりも厚くなったらどうするか。2mmとか3mmとか、あるいは5mmとか。
やっぱり穴連続方式で開けて、残ったギザギザを大きなヤスリを使い、交代しながらゴシゴシやって削りました。
そのうちに穴連続方式では美観を損ねる、見た目重視の加工をする必要にせまられました。
ホームセンターにジグソーという電動工具が有り、それでザクザク切れないかとか、
ミニルーターにダイヤモンドの円盤カッターを付けたら、サクッと切れないかとか、
色々思いついては買ってきて試して、思っていたようにいかないことを思い知りました。
円盤の刃がスーッと切り込んで、きれいに切れるものとばかり想像していたら、現実は刃が食い込んで止まったり、いつの間にか欠けて飛んでなくなっていたりとサンザンでした。
知人に頼んで加工業者をあたってもらいましたが、なかなかやってくれるところが見つかりませんでした。立派な加工機械はあるのでしょう。しかし、そんな面倒で1個だけで利益の出ない仕事は、やりたがらなくて断られるのでしょう。
その後、なんちゃらかんちゃら有りまして、
ようやく自分でCNCフライス盤を買って、思いのままに削り出すという夢に到達したのでした。
ドリルであけられるような丸穴でしたら、必要な径のドリル刃があればあけられます。
だけど難関は四角い穴です。
まずは、どんなふうにして穴あけをしてきたか振り返ってみます。
スチロールの透明ケースを良く使っていた頃は、
いきなりはんだごてでブスッと融かして、冷えて固まった頃にめくれた部分をカッターナイフで削ったり、ニッパーで切ったりして整えました。
はんだごてで融かすと臭いし、こて先が汚れてしまいます。
でも、かえってそのほうが良かったのです。スチロールは割れやすく、ドリルであけようとすると途中でピシッとヒビが入りやすいからです。熱で融かして穴あけしたほうが割れにくかったです。
ガスコンロで熱した釘で、穴をあけた時もありました。それよりもはんだごてのほうが使いやすかったです。
カッターで穴を整えているうちに、この尖った部分をケースに押し当てて、ぐるぐる捻るように回すとドリルの代用になることに気づきました。必要な大きさになったらそこで止めれば良いのです。
どうしても皿モミ状の穴になってしまいますが、ポリバリコンの取り付けは皿ビスだったのでちょうど良かったです。
ドリルといえばハンドドリル、あー、あの電動の・・・手に持ってチュイーンってするやつ。
違います。
ハンドルを手でぐるぐる回しながら穴をあけるやつです。
最初それしか家になかったので、細い刃から先に折ってしまいました。
真空管のラジオを作る時にソケットの丸い穴をあける必要がありました。これは普通のドリル刃では対応できない直径です。
さてどうやって開けるか、というところで、ホールソーという選択肢もありましたが、この際と思って当時シャーシパンチセットを買いました。
これで楽勝と思いきや、それを使うときには心棒を通す穴を開ける必要があり、それも普通のドリル刃では間に合わない直径だったので、一苦労しました。
大きい穴をあけるには、たとえばリーマーという道具がありました。今も使っています。任意の大きさの穴を開けることができます。パイプの切断面のバリを整えるのにも使います。
今ではステップドリルのほうが良く使われているかもしれません。
こうして、手をマメだらけにしながら苦心して加工をしていました。
次の難関は四角い穴あけでした。
真空管のラジオでも、トランスを取り付ける所に四角い穴が必要になります。
昔からよく知られた方法は、まず四角い枠を罫書き、輪郭の内側に沿って小さい穴をたくさん連続して開けることです。
次に、穴同士をつないでいくように切っていきます。
これで、フチは汚いけれど四角に近い穴があきました。あとはギザギザになったところをひたすらヤスリで仕上げていくばかりでした。
ハンドニブラという道具で噛み切っていく方法もありました。
それだって、最初に刃先を通す大きめの穴をあけなければ始まりません。
まだ板厚が1~1.5mm程度だから何とかなるけれど、それよりも厚くなったらどうするか。2mmとか3mmとか、あるいは5mmとか。
やっぱり穴連続方式で開けて、残ったギザギザを大きなヤスリを使い、交代しながらゴシゴシやって削りました。
そのうちに穴連続方式では美観を損ねる、見た目重視の加工をする必要にせまられました。
ホームセンターにジグソーという電動工具が有り、それでザクザク切れないかとか、
ミニルーターにダイヤモンドの円盤カッターを付けたら、サクッと切れないかとか、
色々思いついては買ってきて試して、思っていたようにいかないことを思い知りました。
円盤の刃がスーッと切り込んで、きれいに切れるものとばかり想像していたら、現実は刃が食い込んで止まったり、いつの間にか欠けて飛んでなくなっていたりとサンザンでした。
知人に頼んで加工業者をあたってもらいましたが、なかなかやってくれるところが見つかりませんでした。立派な加工機械はあるのでしょう。しかし、そんな面倒で1個だけで利益の出ない仕事は、やりたがらなくて断られるのでしょう。
その後、なんちゃらかんちゃら有りまして、
ようやく自分でCNCフライス盤を買って、思いのままに削り出すという夢に到達したのでした。
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2025.10.06 20:11
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