井戸に執着
2025.01.03
幼い頃から、井戸というものが不思議でならなかった。
地面を掘ったところから水が湧いてくる?

その頃は母の実家にいたが、町が供給する水道(町水と呼んでいた)と、井戸水の2つの蛇口があった。どちらか好きな方をひねれば水が出てくる。

井戸水は、冬でも暖かく、夏は冷たいという感じ。よく覚えてない。

外に電動ポンプがあって、台所の蛇口をひねると自動的に作動して水が出てくる。どうなってるんだ?電気的につながってないのに、と不思議だった。

そのポンプが壊れた時の記憶が微妙にあって、業者が来て直したけど、それよりも井戸ってどうなってるのか。それを見たかった。

よく畑の隅などに、コンクリートで円柱状のものがあってフタがしてあったり、手押しポンプがついているのを見かけていた。
あの中はどうなっているのか。のぞいてみたくてたまらなかった。

「ボーリング」をするという業者さんが来られて、当時私の脳内にはボーリングといえば玉転がししか無く、穴を掘ってその穴へ玉転がしをしている業者さんの姿を勝手に脳内妄想していた。

どれくらい穴を掘れば水が出てくるのか。水脈ってあるのか。
一時は井戸掘りにずいぶん執着したけど、生半可に穴を掘っても水は出てこないし、結局モヤモヤしたまま。

いまではYoutubeで井戸掘りをしている動画はたくさんある。

掘り抜き井戸っていうんですか、パイプを地面に突っ込んでいくような工法。
いわば、地面に注射針をさしこんでいるようなもの。

大掛かりに穴を掘るものだとしか思っていなかったから、じつに興味深かった。うちの井戸もそうやって掘られたものかもしれない。
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kanitama - 2025年01月03日 21:29
井戸が神聖なものだという日本独自の習慣だと思うのですが、ものには魂が宿る的な発想かもしれません。勝手に掘ったり埋めたりしては祟られると信じられています。こわ~いことが起こりますのでご注意ください。
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