基板のコーティング
2025.08.30
防湿や酸化を抑える為、基板にコーティング剤を塗る事があります。

屋外や温室など湿気の多い場所に設置される基板、そして温泉地などガスにさらされる場所に設置される基板はコーティングが要求されます。

昔、送配電の遠隔制御装置(電柱の上に載る)用のモデムを作った時には、ワニスを塗りました。トルエン等が入っており、臭かったのを覚えています。

基板全体をワニスにドブ漬けして、吊るして乾かすやり方と、あるいは、筆で塗っていくやり方があります。スプレーもあります。

スイッチやコネクタの端子などにワニスが付着したら導通不良になるので、あらかじめマスキングテープを貼っておかなければなりません。乾燥後に剥がす手間もあります。
筆で塗るのは、マスキングの手間を省いて、塗ってはいけないところを避けるためかと思います。
ブラックライトに反応して光るタイプが有り、ブラックライトで照らして見ながら塗りむらが無いように塗っていきます。

コーティングしたら濡れても大丈夫かというとそうではありません。

どうしてもリード線の切断面なんかは完全に覆われていないので、濡れると導通する可能性があります。あらかじめ短く切ってからコーティングするか、チップ部品をメインに使うか。
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