ベルの共鳴り
2025.09.09
いまでは誰も覚えてないと思いますが、
パソコン通信時代、
モデムを黒電話の回線に並列接続して使っていました。

パルスダイヤルでATDPXXXXXXXXXX(XXXは電話番号)として発信すると、モデムからダイヤルパルスが出ます。

その時、黒電話から「コロコロコロ」「コロコロ」とパルスによる音が出ていました。これを共鳴りといいます。この現象は誰も覚えていないでしょう。

最初からトーンダイヤルだったら経験しないわけです。

ダイヤルパルスはベルが鳴るほど強くなくて、電磁石が微妙に動く程度、それでコロコロ音が出ていたのでしょう。
黒電話を並列にしても同じようにコロコロ鳴りました。

なお、モデムはダイヤルパルスで誤って着信しないような工夫がされていました。(していました)

おかしかったのは・・・覚えているのは1機種だけ、V.34ESIIだったか。併設TELからダイヤルするとそのパルスで誤って着信し、自動応答してしまうのです。
出荷時設定で自動着信有りになっていたせいです。手動着信のコマンドを入れてEEPROMに書き込めば以後は解決しました。
当時メーカーに問い合わせたけど、一度やりとりした後は有耶無耶になりました。
回路を手抜きしていたのでしょう。せめて出荷時設定を手動着信にしてくれれば。

電話機などを並列接続することをブランチとも言います。

ひとつの回線で何台まで接続できるか。いまでは何台も接続することは少なくなったかと思います。
居間に固定電話やFAXがあって、そこから書斎へパソコン通信のために線をひっぱったりという家があったような記憶です。

1回線で黒電話のベルを3台まで鳴らすことができたはずです。それ以上は保証できなかったのではなかったかと。

黒電話ではなく、ベル回路の負荷が軽い、いまどきの電話機だったらそれ以上に接続しても良かったと思います。
そもそも、そんなに何台もつなぐかと思いますけれど。

何台もつなぐときは、1台が通話中に他が受話器を上げても聞こえないように、秘話アダプタというものを取り付けていました。まだ売ってるのかな。

当時ホームセンターから買ってきて、暇な時に回路図を起こして検討していました。秋月でもキットが無かったっけ。
あやしげな電話回線用FMトランスミッタのキットもあった。
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