昔話(基板、プロット図)
2025.10.09
確か2000年頃ぐらいまで、
確認用の図面(プロット図)は
基板設計の外注先から、宅配便で送られてきていました。

ナンノコッチャと思われるでしょう。

メールじゃなくて?
そうです。それ以前の話です。

設計の方とのやりとりは電話かFAXでした。
記録を残したり、図面上で指示するためFAXが多かったでしょう。

今でも有ると思いますが、
たとえばヤマトで扱っている梱包資材を見ると、
一般に良くあるダンボールの他に、三角形の筒。

トレーシングペーパーに、各レイヤー毎にパターンやシルク図がプリントされ、
それを丸めて、三角の筒に入れて宅配便で送ってきていたのです。

同じ県内でも翌日、最短で当日中の配達だったと思いますが、
いまのタイパだのコスパだの言ってる時代と比べたら、ちょっぴりノンビリです。

見やすいように倍寸以上にプリントされていました。
(基板のサイズによって異なる。小さい基板なら4倍とか)

その図面を最終チェックして、
修正の必要があれば指示して、問題なければ基板製作のGOをかけていました。

2000年頃でもすでにネットは使っていましたから、メールで送ることは可能でしたけど、
なかなかトレーシングペーパーに印刷ってのは自分じゃできないから。

レーザープリンタは持っていたし、トレーシングペーパーにも印刷できた(実際それで感光基板のマスクを作っていた)けど、カラーで色分け印刷する機械は持ってなかった。

重ねて見るのに、普通の紙では不便。

プロット図の発送は、いつの間にか無くなってしまいましたが、長年の慣習をやめても代わりの方法は有ったのです。無ければ無いでなんとかなりました。
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