パンとカビ
2024.12.12
いまどきは、カビのはえたパンなんてめったに見かけなくなった。(個人的な印象)

防腐剤などは関係ないと思う。確かに、夏は何日も放置しているとカビがはえてくる。
逆に、よく乾燥する状態だとカビは生えない。だけどパサパサしておいしくないのも確かだ。

基本的には期限を意識しながら、無駄にしないように食べている。(昔は期限なんて書いてなかった)
余った食パンは冷凍保存するし、室温で放置することは元々ない。

そういえば、子どもの頃はカビのはえたパンを良く見かけた。

自分はしなかったが、同級生が給食のコッペパンや食パンを学校の机の中に入れっぱなしにして、それもひとつやふたつじゃなくて、何個も詰め込んでいて、
大掃除の時に出してみると、大変なことに。

なんで机の中に入れっぱなしにしたのか、単純に忘れていただけか、謎のまま。

「残すなら家に持ち帰れ」とか、「欠席している子の家に届けてあげなさい」などと先生から言われていた。

うちは祖母が商店をやっていて、アンパンとか菓子パンを店に並べていた。よく学生が買って食べていたようだが、売れ残りもあった。

その売れ残りをもらえると嬉しかったが、カビが生えている事が多かった。当時は賞味期限、消費期限なんてものは書いてなかった。

昭和50年代だったけど、そんなカビの生えたパンでも捨てないのだ。祖母は明治生まれ、戦争も突破してきた。食べ物を粗末にするなんてありえない。カビがはえていても、だ。

普段から水道の出し方にしても、電灯のスイッチにしても口うるさく言われていた。もったいない、と。

カビのはえたやつをどうしたかというと、まず、軽度のものはカビを取り除いて食べる。黒点がポツポツ有れば、むしれば良い。
あまりにもカビが多くて、むしりまくると食べられる部分が極端に減ったりもした。

見えない部分にも菌糸がのびているのではないか、などと考えてはいけない。

もう少し状態の悪いものであっても、蒸してから食べていた。蒸せば消毒になるという理屈らしかった。
しかし自分は蒸したパンが苦手で、原型と違いフニャフニャ状態であまりおいしくなさそうに見えた。

だから、カビのはえたままでも原型のほうが良いと思い、祖母たちに止められながらも、意地になって食らいついた事がある。だが、結局は酸っぱくて駄目だった。身体に悪い。
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kanitama - 2024年12月12日 21:13
パンやおもちはカビが生えやすかったと思います。とくに気に留めませんでしたがいまではカビが生えたものは食べなくなりましたね。食べ物に防カビ剤でもはいっているのでしょうか。
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