電信機の自作
2026.01.03
小学生の頃に執着していたことのひとつは、
図鑑で見た電信機を再現することでした。
あのペリーが黒船で日本に来た時に持参したという電信機

その受信機
ぜんまい仕掛けでテープが送られていき、電磁石によってインクのついた針が上下してテープに波形を描いていく。(あいまいな記憶)

残念ながら当時の自分には、そんなメカを作るだけの技量はありませんでした。
デルタックスを使えば? 残念ながらモーター、ギヤボックス付きのセットではありませんでしたし、
追加パーツを買ってと言う発想もなくて、思いつかず。

もうひとつ、
二人でお互いに通信をするには、送信の電鍵と受信の電磁石が2組必要なのは当然として、
その通信線の本数が課題でした。
単純に自分と相手をお互いにつなぐと4本いります。
できるだけ少なくできないか。

電線なんか売ってる店はそこらへんに無かったので、テレビなどから集めた線をつなげて使うしか無く、とにかく限られていたのでした。
だからできるだけ少ない線で通信できないものかと。2本で済めば最高。

実際、お互いに同時に送り合うことはないと思うのです。送信と受信を同時にできる通信士さんはいたのかもしれないけど、自分たちが遊びで試す分には同時はなかったでしょう。

2本線だと自分が打った通りに相手だけでなく自分の電磁石も動いてしまいます。気にしなければ良いだけですけど。

3本にして、GND共通にすれば、自分→相手、相手→自分というふうに通信を独立させられます。相手が打っている途中でも自分から打てます。
しかし3本よりも2本にできないか、という「こだわり」が有りました。
屋内配線の線は2心なら有るけど3心ってのは見かけないし、2心を2本並べるのも邪魔くさいです。

別の方法としては、
電鍵の接点を工夫するか、リレーを1個入れて、
要するにトランスファ接点にすることで、2本線でもOK
これは回路図を描けばわかりやすいけど面倒なので省略

2本線を1本にしようとすれば、片方はアースにして地面を通す。
これは試したっけ。いまいちだったかも。
そんな、地面に五寸釘を適当に打ち込んだところでアース抵抗は容易には下がりません。

電気工事士の勉強をした時に、実際に学校のグラウンドにアース棒を打ち込んで
接地抵抗計で測定する実習があったけど、この電極に小便をかけてやろうかと思っていました。

さらに、限られた通信線に別の通信を載せようという考え方は古くから有って、
「重信(じゅうしん)」
いまA,B間をつなぐ2線、C,D間をつなぐ2線があったとして、
これら2組を組み合わせて、さらにもう1回線の通信をさせていたようです。
そんなの混ざらないのかと頭で考えると心配になります。

電信なんか、単純にON/OFFの伝送だけだろって簡単に考えてしまいますが、案外難しいものです。

日本では明治初期には既に長崎・上海間の海底電信線が開通していたそうです。
さすがに受信信号は微弱になったでしょう。線の電気抵抗だけでなく、線間の静電容量も相当なものです。
長崎の旧・香港上海銀行跡の資料館にはそんな電信に関する展示物がありますので一見の価値ありです。
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