電話回線の電圧
2026.01.05
不要になった電話機を3台もらったのは幼い頃、当時は乾電池3Vを直列につないで通話して遊んでいたけれど、ベルを鳴らしたかった。
でも、どうしたらよいかが分かりませんでした。

そこで実際の電話回線の電圧は何ボルトか、という疑問が出てきて
そんなのテスターではかれば一発・・・だけれど当時はテスターなんか持っていません。
大人なら誰か知らないか。聞きまわったり、本で調べたりしたけれど書いてない。または見つけきれなかった。
ようやく5年生か6年生になって、たまたま見つけた電電公社の小冊子に電圧が書いてあり、大発見をしたような気分でした。

標準では48V、電話線の長さにより42Vから56Vの範囲ではなかったかと思います。電話線はループで数百から数キロオームの抵抗があるからです。

これをどうやって再現しよう。そうだ、手頃な電源は9Vの電池でした。
うまい具合にプラスとマイナスを組み合わせて直列にしやすく、かけざんの9の段で電圧を上げる事ができました。

さすがに電池は当時のお小遣いではたくさん買えず、100均(※)ができるよりずっと前のことです。確か5本直列で45Vまでは試したか。
でも、つないだ瞬間にチンと鳴るだけで、連続で鳴らすことはできません。苦し紛れにコンセントに直接ブチ込んだこともありました。確かに鳴りましたけど今思えば危ないです。

今なら鳴らす回路は何パターンか思いつきますが、当時は知識も部品も無くてどうしようもありません。

磁石式の電話機だったら、ベル信号を発電するハンドルが有ったから良かったのに、と今さらそんな事を思い出しています。
通話用に電池3Vが必要なだけで、あとは相手と2本線でつなぐだけです。ハンドルを回せば相手のベルが鳴らせる。あの頃に電話局のおじさんに頼んで2台もらえば楽しかったのになと。

磁石式の場合、回線にかかる電圧は音声信号とベル信号だけなので、通話中は直流的にはゼロボルトです。
磁石式から自動式への切替の際には、一時的に両方並列にする必要がありました。
交換機を切り替えても、電話機を一軒ずつ同時に入れ替えられないので、共存する必要があったわけです。
しかし磁石式の回線に直流がかかると不都合があるので、コンデンサを直列につないでいたようです。そうすると交換機が手動式でも従来と変わらず使えて、音声もベル信号も通ります。
自動式に切り替わっても、回線に影響を与えません。

後年の話
(アナログの)電話回線に直流電圧がかかっているなら、それを電源として使えないか、ニッカドを充電できないかと言い出す奴がいました。
残念ながら電流が制限されているし、直流ループ形成状態で放置すると交換機の方から受話器外しと検知されてカットされます。
そもそも電話の基本料金を考えても、経済的にペイしません。普通にコンセントから電源をとるのが簡単です。
こういう事を言うやつに限って、実家でタダメシを食っていたりします。自分で電気も電話料金も払わないくせに、楽して稼ぐとか、ろくでもない発想ばかりします。
うちに泊まりに来た時に充電器をありったけ持ってきて、そこらじゅうのコンセントに差し込んでいた時には、口頭で注意しながらも、驚きを通り越してあきれてしまいました。

電話回線を電源として全く使えないかというと工夫次第で、ごく少ない電流で直流ループ形成と検知されない程度の弱い電流でしたら取れるでしょう。それをコンデンサにじわじわと蓄えて、何か間欠的な動作をする回路の電源として使う。
固定電話はオワコンで、メタル線は巻取りの方向ですから、今さらこんな事をしても無駄でしょう。

※当時、近所のスーパーに「100円均一」と称する移動販売が来ていた事があり、ひょっとしたら後のダイソーの創業者が各地を回っていた頃だったのかも、と勝手に想像しています。

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