あこがれたマイクロテレビ
2022.08.31
中学生の頃、通販カタログで見かけたマイクロテレビが欲しかった。
ナショナル TR-1020
白黒で、画面はとても小さいのだが、拡大レンズがついていたと思う。

いま落ち着いて考えると、そんなモン、実用性なんか無いだろうと切り捨ててしまうが・・・当時は、なぜだか欲しくてたまらなかった。

テレビを持ち歩いて見られるという体験をしたかったんだろうな。しかもアンテナ線も電源線も無い、フリーな状態で。

現実は、当時住んでいた場所だと弱電界だったので、見たい局はきれいにうつらなかったかもしれない。ポータブルのテレビはロッドアンテナだけだと辛いものだ。

ほしいな、ほしいな、と思いながら何度も何度もカタログを眺めていたが結局、お金がなかった。

その後、同級生のボンボンが現金を渡してきて、これで通販のポケット液晶を買ってくれと。
カシオの一番最初の機種だったと思う。
液晶に光(バックライトは無い。もちろん自然光か部屋の照明)を透過させて鏡に反射させて視聴するという変わり種。
これも、いま考えると奇妙なものだが、よく製品になったなと。(精一杯の努力だったのでしょう)

専門学校の学生になって、粗大ごみの日にお宝が無いかチェックを欠かさなかったが、ある時にポータブルテレビを拾って大喜び。
テレビだけじゃなくて、ラジオとか色々くっついているから楽しいんだな。

- CafeLog -