カシオミニ
2023.03.09
これは初期型です。


ケース内側の日付印が昭和47年8月というのが泣かせます。(1972年)


蛍光表示管が一体型ではなく1桁ずつ独立しているのは初期型の特徴です。
開発計画が外部に漏れないように、あえて1桁タイプを使ったそうです。
もし6桁の表示管を特注していたら、「6桁の何か」を売り出すのがわかってしまうから、という話でした。



あちこち手入れして、安定して使えるようになりました。実用にはしませんが・・・大事に保管します。
低融点金属
2023.03.08
多ピンのIC等を取り外す時に、これを流してやると、冷えてきてもなかなか固まらないから、容易にICを取り外す事ができる、という物です。


確か、90℃だったか??

ホットエアーの機械も有るし、ツイーザー(2頭の幅広のハンダゴテのような道具)も有るので、それでだいたい間に合うのだけど、
これを利用する場面も時々ありそうです。

特に多層基板は放熱がよくて熱が逃げ、しかも大型のQFPはホットエアでもなかなかハンダがとけません。そこで、こいつを使ってみると良さそうです。

比較的低温で融けるため、基板や部品に与えるダメージも低く抑えることができるでしょう。

次の写真は、PLCCをはずしてみた時のものです。


まず、この低融点金属をハンダゴテで融かして、はずしたいICのリードに流します。ブリッジするぐらい多く付けます。
このPLCCの場合でしたら4方向から順番にハンダゴテで加熱していきます。数秒ごとに順繰りに加熱しながら、ピンセットで力を加えるとポロッとはずれます。
あとはハンダ吸い取り線できれいに吸い取ります。この金属は再利用可能のようなので、適当に玉にまとめておいてまた使うと良いでしょう。
打ち上げ
2023.03.07
子供の頃、打ち上げといったらロケットとか花火以外は考えられなかった。

ある日、夕方に花火で遊んでいたら同じ地区のおばちゃんが「打ち上げがあるから公民館へいらっしゃい」

花火なんてお盆ぐらいしか遊ばないだろうと思うでしょうけど、私は花火や火薬が当時大好きで、遊びたい時に遊んでいました。

思いつきで遊び始めて、爆竹を鳴らしたりしていると、それを合図に近所の年下の子たちが集まってきて一緒に遊んだものでした。

爆竹なんか夏しか売っていませんが、どうしても冬に遊びたくてたまらなくなり、駄菓子屋のバーサンに相談してわざわざ倉庫から出してもらった事もあります。

まあ、そんなふうに花火好きの自分でしたが、「打ち上げがある」というじゃないですか。なんてタイムリーなんだろう。わたりに船ってやつでしょうか。

それで、どういうわけかお皿とスプーンを持ってきなさいというので、何するんだろうなと半分疑問に思いながら、公民館へ向かいました。

公民館に着くと同級生がいて、そして同じ地区の子どもたちがいて、みんなでカレーを食べようという事でした。

ははあ、なるほど・・・カレーを食べてから花火するんだなと、私は楽しみにしながらカレーを食べました。

私は食後にくつろぎながら、なかなか花火を始めないな?と思ったのです。おかしいなあ。

近くにいた同級生に「打ち上げ、いつやるの」って聞いたら、いや、もう、これは書くまでもなく皆さん、答えはわかるでしょうけど、こういう会合のことを打ち上げと言うのだそうで、

私なんか頭の中は花火100%だったし、近所のおばちゃんが呼びに来た時に花火で遊んでいたし、打ち上げといったら花火しか知らない。

お皿とスプーンを持ってきて、と言われて、それらは花火と何か関係があるのだろうと、もう、完全に頭の中は花火で染まっていた。

会合?そういう意味もあったのか、なんだガッカリした。花火しないのか、面白くない、と落ち込んだ気持ちで帰ったのでありました。

その後、打ち上げなんて紛らわしい、どっちだか分からん、花火なのか会合なのかハッキリしろとか文句を言っていたと思います。

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