昔のラジオキット
2023.03.03








これは自分が昔から持っていたものではないけど、小学生の頃、親戚の兄ちゃんが持っていたものと同じ機種です。
なんか格好良いなあ、ほしいなあ、と当時思ったものでした。

たまたまオークションで見つけたので、落札した次第です。完成品の状態でやってきました。当時を懐かしむ事ができました。

ああ、自分も中学生になったら、学校でキットを作るんだ、楽しみだ、早く中学生にならないかなと。

まあ、その頃には、この機種は廃番になっていたと思います。それに、中学生の頃に選べた教材はラジオではなく、インターホンか、電子オルガンのいずれかでした。

ちなみに、私の1学年上はハンディ電話(壁掛け)でしたが、技術基準を通っていない「非認定品」でした。
先生の話では、それを自宅の回線に取り付けて使っていてトラブった生徒がいたとかで問題になり、選択肢から外されたようでした。
うーん、電話機のほうがよかったのになあ。(ラジオの話だったのでは)

さて、このラジオは結構レベルが高いと思います。部品点数もそれなりにありますし、基板は2枚構成です。

VUメーターまで内蔵されていて、高級感があります。同じようなラジオで、なかなか付いている機種はないでしょう。だが、それが良い。メーターがついていると楽しい。

メーターなんか何に使うの? 何の役に立つ? 必要?なんて言ったらいけません。放送を聴きながら、針がピョコピョコ振れるのを見るのが楽しいのです。それ以上でもそれ未満でもありません。

説明書も濃いです。
組み立て方の説明は緻密ですし、「低周波部の特性しらべ」という項目も載っていました。

オプションまで有ったようで・・・短波受信用アダプタ、テレホンアンプキットとしての利用、ACアダプタ、ロッドアンテナも。実用性重視か、やたらに凝っています。

どこかの押し入れで眠っていたのでしょう。防虫剤のニオイ。
そして、説明書の黄ばみと、ハンダゴテの焦げ跡が泣かせます。

入手した時には、スピーカーから音は出ませんでした。メーターは振れていたので、おそらく動作しているはず。
イヤホンジャックの切り替えの接触不良かなと思います。それでイヤホンをさしてみたら、音が聞こえました。たぶん接点かなあ。何度か抜き差ししても解消せず。あとでもうちょっと調べます。

はんだ付けは、やっぱり芋の天ぷらが山盛りかなと想像しながら基板を取り外してみました。そうしたら写真の通りで、まあまあ、これくらいなら大丈夫というレベルでした。

ひどいやつになると、芋の天ぷら、ペーストベッチョリ、サビサビボロボロ、・・・

ごめん、他人事じゃなくて自分もかつてはそうだったのです。小6でホーマーのSP-6000を組み立てて、その頃はペースト信者で、これ付ければハンダがきれいに流れる最高ヒャッハーって、とにかくベッチョリ塗りたくっていました。
ところが、あとで腐食したり絶縁が悪くなるなんて全く予想していませんでした。結果、しばらくして鳴らなくなり、・・・

さて、イヤホンだと鳴ったのでチューニングダイヤルを回してみましたけど、1局しか入りませんでした。もうAM放送廃止じゃないよね。
おそらく調整の問題なので、老朽化部品(電解コンデンサ)を交換してから、改めて調整してみることにします。
発電と動力と自転車
2023.03.01
小学生の頃、ロクでもないことを考えては試して失敗して・・・を繰り返していました。

電気自動車が作れないか、それいいねと、友人のA田君と盛り上がって二人で作ろうとした事もあります。でも、モーターがなかった。
近くの空き地に電気製品が捨てられており、その中にあった洗濯機のモーターを取り外そうとしたけどボルトが固くて回せない。そこで挫折しました。

彼とは、よく捨てられている電気製品を一緒にバラしたりして遊ぶ仲でした。彼はスピーカーが好きで、その磁石に魅力があったようです。

さて、仮に電気自動車を作ったとして、公道を走って良いのか?という意見が当然あるでしょう。当時は、普通に走る気でいました(笑)
さすがに国道は走らなかったでしょうが、家のまわりならいいだろうとか、その程度の発想です。小学生でしたから。

次に企んだのは、自転車のダイナモをモーターとして使う事でした。電動自転車が世の中に出てくるよりも、ずっとずっと前のことです。
後年、電動アシストが出始めて、なんだモーターだけで走らないのか、中途半端だ、つまんないの、って思いました。(いまも微妙に思ってる)

自転車のダイナモは拾ってきたのがありましたので、それに電池をつないでみましたが回りません。手で回そうとしても通電中は回りません。直流じゃダメなのです。
それでトランスを使い、交流を流してみたらコロコロ回り始めました。
交流をどうやって発生するかという点で、当時の自分には無理だったので挫折しました。
その前に電源のバッテリーをどうするか。バイクのバッテリーなんかそのへんに落ちてないかなと、バッテリーに執着していた時期がありました。

いま考えてみるとダイナモを回したところで、全く力がないでしょう。そこまでは当時は考えていませんでした。

現実にできたことと言えば、カーラジオを自転車の前カゴに取り付けた事ぐらいです。電源は単3を8本直列にして12Vです。電池ボックスなんかありません。当時は近くで売っていませんから、電池の+/-にヤスリをかけてハンダがつきやすいようにして、直接リード線をはんだ付けしていました。
それをセロハンテープでグルグル巻きにして、カーラジオに抱き合わせていました。
アンテナも車から取り外してきて、自転車の後ろ側にビニールテープで巻いて付けました。

ただ、カーラジオはボディアースを前提としている為か分かりませんが、音が小さかった。アースにつなぐと感度が良く、音も大きくなりました。
自転車でボディアースはちょっと不足でした。
そこで、アース線として裸銅線を引きずりながら走れないかと、おかしなことを考えて試してみたりして、いまいちだったのでそれっきり不完全燃焼でした。

そもそもカーラジオを自転車に搭載するまでもなく、ポケットラジオを持ち歩けばいいじゃないかと。
自転車に取り付けたいんだったら、振動が伝わりにくいような工夫をして、走りながら聞けるようにしたらどうかというのは、まあ、思いつかなかったと思います。

目の前のことばかり夢中でまわりが見えませんから、どこか抜けてるんですよねえ。
さらに発電しよう
2023.03.01






発電機はもう一つあって、こちらは現行品のようです。

組立は、あっけなくて物足りない。(前に作ったやつは、コイル巻きは修業だったかもしれないが、それなりにやりがいは有った)

この発電機は、工具まったく不要。ギヤのシャフトを差して、ギヤを載せて、本体とハンドル部を組み合わせればパチンと固定されて完成。

そういえば昔、アマ無線の雑誌で移動運用の記事があり、この発電機じゃなくて自作だったと思うが・・・ハンドルをグルグル回して充電しながら山登り。その充電した電気で無線機を使っていた人がいました。

それと戦時中、軍用の無線機に手回し式の発電機があったようです。発電の為に兵士が一人割り当てられて、ハンドルを一定速度で回さないと上官からブン殴られたとか、何かの本に書いてありました。(大変すぎ、たまったもんじゃないですね)
いま発電が熱い
2023.03.01
個人的には、この前から手回し発電が静かなマイブームです。唐突ですが、学校教材の手回し発電機を作ってみました。

















これが意外と大変。
いまの子どもたちをばかにするわけじゃないけど、挫折多数になるのではないかとおそれています。

一番難しく手間がかかる最大の難関はコイル巻きでしょう。100回ずつ3セット巻かなければなりません。しかも・・・きれいに、はみ出さないようにします。

まず、6メートルずつ3本に切り分けます。これだけでも色々ありそうです。どのようにしたら効率的か、あるいは、線がねじれたり絡まったりしないようにできるか、ということを考えさせる目的もあるかもしれません。

巻いているうちに線がねじれてくる事があります。それでコブができるといけません。一番いいのは、糸巻きみたいな筒に巻いておき、そこから引き出しながら巻くことです。

線をきっちり並べて巻く必要はなく、そのようにしようと思ってもできませんから、なるべくムラがないように気をつけながらしっかり巻いていきます。

コイル巻きの最大の敵は、割込でしょう。
私も、ちょうど宅配便の配達が来たりして困りました。いま何回巻いたっけとか。

線が途中で絡んできて、それをほぐそうと格闘しているうちに、線を押さえている手を離してしまってほどけたりとか。

気づいたら、線が外にはみだしていた。巻き直そうとしたが、何回巻きの時点ではみだしたのか分からなくなり、全部ほどいて最初から巻き直したり。

コイル巻きだけでも、色んなドラマがあります。

学校だったら隣のお友達とお互いに手伝ったりすることもあるでしょう。それぞれの協力関係というか、性格でも色々な出来事がありそうです。

昔、職場でどうしても性格の合わない人たちがいました。同級生なのですが、お互いに憎むとか常時喧嘩しているのではなくて、普通の関係です。ただ、共同作業をするとダメ。
スチールラックの組立を二人で共同作業している様子を見て、あっ、この組み合わせはダメだと思いました。ラックの段の高さでモメていました。
この高さでいいんだよ! 違う、こうしなきゃダメだろ! 言い合うばかりで作業は進みません。
ラックは斜めになり、二人は対立したまま一歩もゆずらない。この二人は共同作業に関しては相性がよくなかったです。

人事というものは、共同作業で最大のパワーが出るような人員配置とか、そういう事なのだろうか、と、彼らを見ながら考えたりしました。

そしてコイルを巻く時、数字を数えますけど、それと人生が重なるような気がするのです。ちょうど100回巻きですから、自分は何歳まで生きるんだろうとか、ぼんやりと考えながら巻いていきます。

巻数の数え方も、しっかりと区切りをもって数えなければなりません。
どういうことかというと、線をグルッと巻き付けて、そこで初めて+1です。
勢いで手は勝手にグルグル回りながら、頭は1,2,3,4,5・・・手と頭のカウンターの同期がズレちゃうことがあります。
グルッと巻き付けて1、さらに巻き付けて2、1回ずつ区切りをつけて巻きます。

ああ面倒くさいとか思いながら、10回単位でいいやとかやっていると、あれっ何回巻いたっけとなる。

説明書も色々あって、順番の追い方がよくわからない部分がありました。順番を書いたり、矢印で流れを示してくれればよいのに・・・あっ、これを先にやっちゃダメなんだ。あっちを先にしてから、これを付けるんだな、という感じ。

そして、油(正しくは流動パラフィン)が付属されていたのだけど、どこにつけるのかわからない。最初から説明書を隅々まで見たら、よーく見たら赤い字で注油箇所が書いてあるのに気づきました。一番最後に気づきました。ああ、よく見たら有るなと。

この形がこの部分の完成形ですと先に示して、そのためには、あれとこれをこんなふうに組み合わせます、という説明のほうがわかりやすいのにな。

まあ、コイルさえ巻いてしまえば、電機子というのですが、その回転部分が出来上がれば後はトントン拍子かなと思います。

「ハンドルをゆっくり回してスムーズであるかどうかたしかめる」って書いてあるけど、その「固い時は・・・」って、固さの加減がわからん。

そしてまた、ハンドルを回すとギヤが滑ってガガッと鳴ることがあった。こんな時は無理に回しちゃいけない。なぜなのかを調べて、手直ししてから。

注油もしたし、若干軽くなったかと感じるが、そんなにビュンビュン回せるような状態ではない。やっぱり、まだ何かあるのかなと。

箱の「***学校 **年 **組 **番 なまえ」の欄が良い! 懐かしすぎる。

それから、これは在庫処分品だったのか、古いようです。みのむしクリップのカバー(塩ビでしょう)がベタベタしていました。
流動パラフィンは、弁当のしょうゆ容器に入っていましたけど、徐々に漏れ出してビニール袋の中が濡れていました。袋に最初から入れてあってよかったです。

さあ!発電番長と一緒に発電しようぜ!!
100Vライン
2023.02.23
100Vライン、とは何ぞや?

身近な例だと、学校の各教室や廊下などに設置されているスピーカー、あの配線が100Vラインだそうです。ハイインピーダンス・アンプ といったキーワードで検索すると色々あります。

最近まで意外と知りませんでした。自分の仕事の内容的に接点がないからでしょう。ところが最近「有放」に関連して調べ物をしたら、これに行き当たった次第です。

それで勉強を始めました。

100Vといってもコンセントの電源とはあまり関係ありません。スピーカーへの出力が、定格で100Vになる信号のこと。

各教室のスピーカーは並列に配線されています。もし、8オームのスピーカーを並列につないでいったら負荷が重くて音が鳴らなくなるでしょう。並列の合成抵抗の問題を思い出してみると良いです。

そこで、スピーカー側をハイインピーダンス(数百オームから10キロオーム程度)で受けるようにすれば、負荷は軽くなり、スピーカーは並列につないでいく事ができます。

スピーカー側をハイインピーダンスで受けるには、マッチングトランスを通します。1次側10Kオーム、2次側8オームといったものです。

アンプ側は高い電圧で送り出す必要があります。まだ完全に理解していませんが、電灯線の電気を高い電圧で送電し、柱上変圧器で電圧を下げて各家庭で使うのと同じようなことではないかと思います。

ご参考
https://youtu.be/-vs6SCj9DzM

懐かしい小学校時代の「お昼の放送」の音質(笑)

- CafeLog -