風呂ブザーいろいろ
2024.10.14
昔の(真空管時代の)工作本を見ると、
真空管式の風呂ブザーなんてのが有った。

以前書いたかもしれない。

あんな電圧の高い回路から電極をのばして、風呂に突っ込むなんて、考えただけでもおそろしいが・・・しかも真空管の大きな回路、大げさな感じがした。


ガラッと変わって、風変わりな回路。
電池不要だって。

電源が弱いのでブザー音が小さいという弱点はあるのだが、電池は不要。

風呂に突っ込む電極を電池として利用しようというもの。
水位が上がってきて電極が濡れたら電池として働き、回路を作動させてブザーを鳴らす。

かなり電圧が低い為、ゲルマニウムトランジスタで構成されていたが、なかなかのアイデア物だと思う。

しかし電極が錆びるだろうなあ。よく覚えてないけど、銅板と亜鉛板だったと思う。
電極の状態が悪いと動作しなくなるかもしれない。手入れが面倒だ。


これで思い出したのは「電池不要ラジオ」

昔、「ラジオの製作」の技術相談のページで、
ゲルマラジオを応用して電波から電源を取り出し、それで別のトランジスタラジオ回路を鳴らそうという試みを良く見かけた時期があった。(電池不要ラジオ)

たとえばNHKなら比較的強い電波で受信できるから、電源に使えることがあるかもしれない。

自分も学生時代、下宿の屋上でロングワイヤーを勝手に張って実験してみたが、検波出力に電圧計をつなぐと1ボルトちょっとまで上がった。
これでニッカドを充電したら、なんて言ったりもしたが、電流が極めて微弱なので実用性は無いだろうと。

それよりもラジオを聞くのにどれだけ電池がいるのかって、微々たるもんだろうって言ったらおしまいなのだが。
風呂ブザーは必要か
2024.10.14
昔から有る電子工作のネタ「風呂ブザー」

むかし市販品も見たことがあるけど近頃は見かけない。

ある水位に達したらブザーが鳴って知らせる。
他、設定温度からオーバーしたら音で知らせる物もあるが、今回は前者の話。

水位の検知方法は、電極を吊り下げて、希望する水位のところへ合わせておく。

金属棒を2本並べたものか、あるいは、フロートで磁石が動いて、防水ケース内部のリードスイッチを作動させる方式もある。
前者は手軽に作れるけど、金属棒の腐食が課題だった。理想的には後者のほうがよい。

私が自作したときは、電源の差込プラグをそのまま利用した。

風呂に差込プラグがぶら下がっているというのは、見た目では怖い感じもするが、自分としては当時グッドアイデアだと思っていた。

ところが実際に試してみると、一旦電極が濡れた後、きれいに水を拭き取らないといつまでも鳴り止まなくて困った。
2つの電極の間が濡れていると、そこで通電してしまうから。

基板を水濡れから守る為、電源スイッチを省略して密閉したのに、これじゃいつまでもピーピー鳴ってうるさい。

こうして、失敗に終わったのを覚えている。

かすかな記憶では、風呂の出入口の上の壁に(本体、基板を)取り付けてしばらく使っていたけど、戸を開けると湯気をかぶる為、基板の腐食が進んで駄目になったような気もする。

そもそも、風呂ブザーなんて必要か?という疑問は、当時考えなかった。

これを作ったら便利になって感謝されるものとしか思わなかった。

当時でも、お湯をはるのにだいたい何分ぐらいってのは(季節差は有るけど)毎日やっていれば覚えてしまうもので、他のことをやっていても、そろそろだなって気づいたりする。(たまに忘れるけどな)

以前使っていた風呂はガス給湯器で、お湯の蛇口と水の蛇口を適当に加減して温度調整し、水位は自分でキッチンタイマーをかけて管理していた。
前に書いたように、毎日やっていると身体で時間を覚えてしまい、そろそろだと気づく。

いま使っている風呂は、やはりガス給湯器で、温度設定と水位も設定できるが、蛇口を締めるのは自分でしなければならない。
設定した水位になるとピピピと鳴って知らせてくれるから、風呂へ行って蛇口を締める。

もっと上等な風呂だと、温度と水位を設定しておき、スタートを押せば後は勝手に給湯して自動的に止まってくれるんだろうけどな。今は、こういうのが普通なのかな。

音で知らせる物だって、ドアを締め切っていたり、動画を見ていたりすると音に気づかなかったり気づきにくい事がある。
うっかりしてあふれさせた事もあったし、そもそも給湯ONにしておらず、湯でなく水で満たされていたという失敗も。

色々あるけど、考えてみると風呂ブザーなんか無くても何とかなるよな、と。

子どもの頃は、何でも試してみたかったし、作ってみたかったから作っただけで、加えて便利になるから感謝されるものとしか思わなかったが・・・

まあ、無くても困らないな。

なんでも便利になりすぎてないか。

若干の不便があっても、ちょっとした心がけや工夫で対応するぐらいがちょうどいい。
炊飯器だって、以前使っていた機種は「何時間後」というアバウトなタイマーだったが、実際それで十分だった。
いま使っているのは「何時何分」という設定だけど、そこまで細かくする必要があるか、と思う。

100%を目指しすぎていないか。

80%ぐらいの完成度でも、あとは工夫したりする余地を残すほうが良いのかもしれない。ああしてみたら、こうしてみたら、ってのが出てくる。
aitendo
2024.10.10
以前も書いたっけなあ。

実店舗には一度だけ、2015年に行った事があるけど、地方在住なのでもっぱら通販を利用している。

さあ行ってみよう。秋葉原駅で降りた。

地図を見て「分かった」。じつは「分かったような」気分。実際に歩いていくと、あれっおかしいなあ。やはり方向音痴。

スマホのナビも利用したが、当時使っていた機種はGPSの精度がおかしかったり、しかも電池切れギリギリ、肝心な時に。

末広町だったっけ、当時は。でも全然わからんの。

猛暑の中、まさに東京砂漠を彷徨っていた。

そういえば2007年に神田駅から科学教材社(当時は神田にあった)を目指して歩いたが、なぜか御茶ノ水駅に到達し、ますます分からなくなったっけ。あの時は電機大(神田にあった頃)の知り合いの先生に電話して、迎えに来てもらった。

昔の「子どもの科学」に載っていた科学教材社への絵地図を何度も見たのになあ。どれだけ方向音痴なのか、自分は。

灼熱の太陽、アスファルト、
砂漠のオアシス、
自販機を見つけ、出てきたポカリを数秒で飲み干した。

地下鉄を利用しようと思いついたけど、ほとんど乗った経験がなく、余計に混乱するかと思ってホームまで降りたところで引き返した。

それから、冷静に考えてどこをどう歩いたか覚えていないが、とにかく到着したんだっけ。

実店舗に入ったら頭がポカーンとなり、夢なのか現実なのか。

色んな商品が並んでいる。お姉さんたちもいる。

何を買うか目的も何もないし、物が豊富すぎて、何を買ったら良いかわからない。通販に慣れきっているせいか。

だが、現物を見て買えるというのは利点がある。
通販で写真を見ても実際の大きさがわからない事がある。届いてみたら、思ったより小さかった(大きかった)という経験が誰でもあるのではないか。

適当にいくつか選んで買物カゴへ。店内を何度もぐるぐる回って1時間ぐらい滞在したっけか。

レジで、「初めて来た、道に迷った」と言ったら、地図の書かれた紙をもらった。

いつか行った秋月よりも混雑はしていなかったので、長時間の滞在でも苦にならなかったが、自分の記憶にある秋月訪問時は暑苦しくて大変だった。人がミッチリ。

あちこち自分で探し回って揃えるよりも、通販で検索してポチッたほうが楽だな。

昔、大阪の豊中へ出張した時にホームセンターを利用したのだが、コーナンという店、でかすぎて大変。

物を探して歩き回るだけで大変な運動。

私が住んでいる地方では一階しか売場はないが、二階も無いことはない。だけどほとんど一階だけの売場でそれほど広くない。

こんだけ広かったら、ネットで品物を検索してリストを作っておいて、予め揃えておいてもらうようにできないか、って思ったなあ。

いずれにしてもすっかり通販に慣れてしまって、実店舗での買物の機会は少ないなあ。だいたい品揃えが悪かったりして、欲しいものがなければ通販に流れてしまう。

aitendoの話から脱線したが、

電子の駄菓子屋とも言ったような、

相変わらずの低価格で、これで本当に経営が成り立つのか、よくわからない。

生き馬の目を抜くような東京で、座って休憩するにもお金のかかる東京で、店を出すだけでも駐車場を借りるだけでもお金がかかる。

駅など、ただで休めるベンチなんか無いんだよ。自分の印象では。スタバとかに入ってお金を払って飲み物を買わないと座れない。

ホテルから宅配便を送ろうと思って、コンビニにダンボールをもらいに行ったら無いって。タダであげるものは無い、売ってる物ならあるって。
まあ、でもこれはホームレス対策でダンボールをくれなかったのかもしれないな。

とにかくベラボーにお金のかかる東京で、この安さ、一体どうなってるんだろうと思う。
古いキットやジャンクなど
2024.10.05
部屋を掃除していると、昔作ったキットやジャンクなどが出てくるけど、なんかもったいなくて捨てにくい。
捨て値で売りに出してもなかなか売れないし、どうしたものだか、
思い切ってどんどん捨てちゃうしかないのかと。

将来それをいじる機会があるかと思えば、たぶんない。人生や時間は限られている。これに使っている時間はない、時間は貴重だと考えれば、これに使っている時間は無いから捨てるしかない。

そしてまた、捨てた物に限って必要になった経験もあり、うかつに捨てられないなと思う。

まだ部屋の中のゴミ袋の中にあるはずだ・・・と、全部ひっくり返して探し回ったこともあった。

もう使わないな、という物はすぐ捨てるんじゃなくて、一旦ゴミ袋に突っ込んでおく。そして半年たっても使わなければやっぱり不要だったと判断してよいのではないか。

半年というのは根拠はないけど、ここ1年で使わなかった物は不要と判断してもよいのではないかと。
いつまでも溜め込んでいると場所もなくなるので・・・

普通に売られていていつでも買える物は、いますぐ使い道がなかったら捨てても良いだろうし、以後そんな無駄な物は買わないように自分を戒めるというか反省する事は必要。

貴重な物を絞り込んで、それらは特別にスペースを作って保管し、あとは売るなり捨てるなりしたほうが良い。

パーツボックスも、電解コンデンサをたくさん入れてあったりするが結局使ってないし、これは経年劣化で悪くなるものなので全部捨てても良いと思う。
電子技術II (続続)
2024.09.27
この教科書の章 (上巻)
1.音響機器 →習ってない。
2.有線通信
3.無線通信
4.ファクシミリ →習ってない。
5.テレビジョン →習ってない。
6.レーダ →習ってない。

習っていないところも興味があったので自分で読んだりはした。
音響機器の章は筆者の趣味も入っているような気がする。
当時アナログオーディオ全盛であった。

レーダは、まさにAスコープという表示方式が「海軍レーダー徒然草」(Webサイト)に載っている電探のそれで、
いま主流になっている表示方式はPPI表示方式という。

下巻
7.電子計算機 →習ってない。
8.アセンブラとFORTRAN →別の授業枠(情報技術)でFORTRANを習ったと思う。
9.電子計算機の利用技術の基礎 →習ってない。

いま見てもそれほど傷んでないので、あまり使わなかったのがわかる。とくに下巻。

電子計算機、という呼び方に時代を感じる。(当時でも電子計算機という呼び方は古いと思った)

いまの工業高校生はどんな教科書だろうと検索して、その目次だけ見てみた。まあ内容を見ないと何とも言えないが、

昔のほうが原理に近いぶん、理解しやすい面はあったのではないか、と思う。

いまはスマホやらAIやらワケノワカラン物ばかりで、どういう仕組なのかも理解しがたい。
教科書の基礎的な勉強と、最新テクノロジーがどのように結びつくのか、ますます難しくなっていないか。

- CafeLog -