今さらの発見(回路・基板CAD)
2024.04.19
昔、思い切って十数万出して買ったCADソフトだが、当時は必死で使い方を覚えたものだった。私は覚えが悪くて、一連の操作手順を紙に書き、目の前に貼っておいて、常にそれを見ながら操作していた。そのうちに何とか覚えたが、また忘れた時には紙を見直していた。こんな調子だった。
それから長い年月が経過し、マニュアルを読むことなど全くなくなっていた。

ところが・・・今日新たな発見があった。今さらの発見。

具体的には細かい話なので書かないが、いままでどうしていたかというと、かなり回りくどいやり方で済ませていた。それしかないと思いこんでいた。

ところが、今朝起きてからふと思いついた。
そういえば、あれはどんな仕組みになっているんだろうというところから始まって、中身を調べていったら、あっ、これは自作できるじゃないかと。
それなら今までの回りくどい方式は捨てていい。なーんだ、それでよかったのか。

読んでいる方には何のことやらサッパリだが、とにかく、世界や他人にとってはどうでも良いが、自分にとっては大きな飛躍があった。

なんで今まで気づかなかった。そもそも、そういう発想がなかったのか。ひとつの考えに偏ってしまっていたのか。

なんというか、自分で言うのも変だが、どこか抜けている。

自分で自分が間抜けだと感じた出来事は、

昔乗っていたマイカーで、
ガソリンを入れ終わって、さあ走り出そうというところでエンジンがかからない。おかしい。まだ3年目だぞ。もう壊れたのか。(いま客観的に振り返ってみれば、パニックになってたな)

スタンドの人に、スミマセン、エンジンかからなくて動かせなくて、ご迷惑をおかけします。ちょっと見せてください、・・・これはDに入ってるからエンジンがかからないんですよ。

(あっ、知識では知っていたのに肝心な時に出てこなかった。ハズカシー)

スタンドに入って止めた時に(なぜか)Dのままエンジン切ってしまったんだな。
難しい「これと同じものを」
2024.04.18
焼けたりした部品をポンと1個渡されて、
「これと同じものを」

という注文は、頼む側は簡単に考えているだろうが、頼まれる側にとってはじつは大変なこと。この点がなかなかわかっていただけない。

その手間のわりに値段が安いから、あまりやりたくない仕事だ。部品1個50円とか。

まず、同じ部品というのは手に入らない。たいてい古かったりして、いまでは売ってない。どこかマニアックなところに在庫があるかも、でも劣化してるかもね。

結局、代替品という事になる。

現品に抵抗値や容量の捺印があっても、焼けていたり腐食が進んで読み取れない場合も。
実際これでかなり苦労した経験がある。
同一品があればそちらを参考にできるけれど、1台しかなかったら最悪お手上げ。

60年ぐらい経過したものの文字の読み取りをしていると、考古学者になったような気がした。
すでにコンデンサはコンデンサではなくなっていた。コンデンサの形をした物体になっていた。容量計をあててみると、ほとんど抜けてしまっていた。

同じ電圧、同じ容量の物が見つかったとしよう。しかし同じ寸法とは限らない。
とくに技術の進歩で昔に比べたら小型化が進んでいる。
昔、MZなどレトロマイコンを見るとわかるけど、100μFって意外と大きかったのだ。それが今では直径5ミリ、高さ11ミリでしょう。耐圧によっても変わるけど、せいぜい25Vぐらいまでの話。

とにかく取付ができれば、本体が小さい分には支障ないでしょう。

その部品がどんな回路や環境で使われているのかも確認したいところだ。コンデンサだったら、モーターの始動用なのか、といった内容。

「わからん、基板にのってる」だいたいこんな回答か。

同じ型番の部品が入手できなければ、現在手に入るもので代替品を検討しなければならない。そのためには、色々な資料を調べたり見比べたりと、それなりに手間がかかる。

いろんな手間とか時間を考えると、自分で探したほうがよくないですか、と言って断ったほうが良い。
抵抗のカラーコード
2024.04.17
抵抗のカラーコードを、
全く読めなかった頃はどうしていたか?

(1)テスターで測定 →そもそもテスターの針の読み方も慣れてなかった頃は、微妙

(2)通販で試しに1個買ってみる。抵抗値を指定して買う。 →現物の色を見て、予想が当たっていたとかはずれたとか、あるいはその現物の色を見て抵抗値の読み方を見直す。

アキシャルインダクタなんかもカラーコードで書いてあるけど、それなんかテスターじゃ測定できないから(今はLCRメーターを持っているがずいぶん後の時代)、やはりインダクタンスを指定して通販で買ってみて、なるほど、この色になるのかと確認していた。

なんて遠回りだったんでしょう。


その後、
新卒で就職して最初は工場、基板への部品実装をやっていたので、抵抗のカラーコードは瞬間で読めるようになった。高校の頃に語呂合わせで覚えていたが、やはり数をこなさないと身につかない。

但し、金属皮膜抵抗は今でも少しひっかかる。あまり使わないから慣れてない。

例:
茶(1)、黒(0)、黒(0)、赤(ゼロが2つ)、茶(1%)
10000Ωで10KΩ

カーボン抵抗だと3番目が赤だと何キロオームの単位なんだが、金属被膜抵抗の場合は最初が2桁ではなく3桁なので1桁多いから、赤だと何十キロオームの単位になる。
エレックセンター
2024.04.17
子どもの頃、通販でお世話になったエレックセンター。



確か「ラジオの製作」の休刊までは広告があったと思うのだが・・・

カタログを送ってもらって、それを飽きることなく眺めていた。B6サイズぐらいの小冊子。わくわくするけど、先立つものがなかった。とにかく眺めるだけ。

この広告、独特のフォントで「パーツコーナー」とか「エレックサーキット」と書いてあるのが目を引くが、もっと印象に残っているのは「抵抗1本でもご注文下さい」って書いてあること。
ほんとそれ。

地方じゃ抵抗1本でも売ってない。ないこともなかったが、遠かった。その1本にかかる交通費など考えると・・・
まあ1本だけ買うってのは実際ないだろうけどね。しまった1個足りなかったという状況ぐらいか。もし手元に抵抗があれば、直列とか並列でとりあえず、あるいは半固定抵抗で。

確かロッドアンテナの台座だったか、根本から折れてしまって、交換してもらった覚えがある。台座のネジが外側からと内側から切り込まれていて、それで弱かったんじゃないかと。
小学生の自分は作文が苦手で、親に返品時の手紙を書いてもらった記憶。

最高に嬉しかったのはFB2-500というAM/FMのトランスミッタ(送信機)
ラジオ局ごっこにはピッタリだった。
自分はAM部分をどうしても動くようにできなくて、FMしか使えなくて楽しみ半減だったが、それでも楽しかった。近所の同級生の家まで受信できていた。どのくらい近所なのかは想像にお任せするが。

今の時代だと、でんぱりようこちゃんのまほー(でんぱほー)で、おしおきよっ! ってなるようなシロモノ(笑)

なんでだろうな。よくFMワイヤレスマイクの記事なんかで、アンテナを長くしないで下さいって書いてある。暗に、長くしたらよく飛ぶ(かもね)と言いたかったのだろう。
子どもの頃は文面の通りしか受け取れなかったが、大人になるとわかるようになるね。

ところで、このお店は東京都杉並区高円寺にあった。秋葉原じゃなかった。

その後どうなったかというと、店主がなくなられて閉店したらしい。以前ネットで色々検索していたらブログ記事があって、そのコメントに店主の息子さんが書込をされていて、そのあたりのことが書かれていました。営業を引き継ぐ事はあきらめたようでした。

※でんぱりようこちゃん
ttps://www.jarl.org/Japanese/2_Joho/denpa-riyouko.htm
秋月電子の昔話(続続続)
2024.04.14
■データシート(秋月バージョン)

秋月電子で有り難かったのは、ICなどを買うとそのデータシートが添付されていた事。
うまく要点をまとめて(切り貼りして)あって読みやすかった。
特に趣味で取り組む人にとっては、データシートを手に入れるのも大変だったので本当に助かった。

今ではデータシートなんかネットでサッとダウンロードできるが、昔はそうではなかった。
各メーカーから郵送などで取り寄せるしかなかった。
たとえば、東芝の半導体データブックだけでも何十冊もあり、昔勤めた会社の本棚にはズラリと並んでいた。

会社で部品メーカーや代理店との取引があれば、セールスマンに**のカタログちょうだい、といえば送ってくれたり次回持ってきてくれたりした。
それが個人ではなかなかできなかった。商売につながらないわけで、メーカーとしても・・・

今は無くなったが、トラ技に載っているそれぞれの広告に対して、カタログを請求できる仕組みがあった。
ハガキが綴じ込んであり、それにカタログやデータシートを希望する広告のページなど記入して送ると、CQ出版がそれぞれの広告主に連絡して送ってくれる。

「但し、学生を除く」と書いてあったと思う。これについては議論もあったが、将来の技術者ということで、できるだけ送ってもらうようにしているということだった。

就職してからも良く利用したが、こちらが設計で新しい部品を検討していると思われたのか、セールスの電話がかかってきたりした。
こちらにしてみれば、なんとなく頼んだカタログやデータシートもあり、どう返事したものか、対応に苦慮したことも。

秋月電子の話題からはずれてしまうが、当時は有料でデータブックが売られていたりもした。(CQ出版で扱っていた)
なんという名前だったっけ、年間契約で10万円ぐらいだったか、そう、データムといって各社のデータシートを集大成した出版物もあった。

■ジャンクの面白さ

ビデオカメラのビューファインダー(超小型ブラウン管)は良かった。これはセガSC-3000の話題の中で書いたので、ここでは細かく書かないが・・・。
どうせなら2個買っておけばよかったなあ。左右の目で見て立体視?

何の機器に使うのかわからないが、ニッカドの電池パックとか、携帯電話の電池パックも売られていた事があった。そう、以前はニッカドを結構たくさん扱っていたのである。(秋月ブランドのNi-MH充電器もあった。)

■球根

数年前、球根が売られていたこともあったね。一時話題になったっけ。

■こんな物も

ICのレールとかも売ってるし・・・
こんな細長いものは、なかなか入る箱がないから自分が送る時は苦労する。100サイズとかそれ以上の大きい箱にレール1本だけで送られてきた事があった。(RSコンポーネンツ)
だからICレールが入ってきた細長い段ボールは捨てずにいくつか残してある。

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