PICマイコン
2023.03.10
PIC16F628Aや12F675等は使い慣れているが、すでに古いシリーズにあたるようです。

トラ技の付録


型番が長くなって、わけがわかりませんね(笑)
これだって秋月の通販ページを見ると、2017年に発売されたもので5年も経過しています。
性能は上がっているので試しに使ってみるのも良いでしょう。

マイクロチップ社のやり方なのか、古い物ほど高くなり、新しい物は安い傾向があります。
たとえばPIC16F877よりも、後発の16F887のほうが安い。今ではどちらも古いですけどね。
カシオミニ 続き
2023.03.09
現代では電卓などタダ同然ですが、カシオミニ当時はまだまだ高価なものでした。この頃から価格競争が激しくなり、どんどん安くなって、ついていけなくなった多くのメーカーが撤退しました。(いわゆる電卓戦争)

カシオミニはコストダウンのために割り切った仕様になっており、6桁で小数点なしというのは当時でも受け入れられるか厳しい見方があったようです。

桁数を減らしてコストダウン、どこまで行けるか検討されたようです。
個人が使うものならお金の計算だろう。個人が昭和47年当時で100万円を超える金額を扱う事は無いだろうから6桁で十分ではないかと。

社内でも一部の人しか知らない極秘プロジェクト。
思い切った低価格で売り出したところ、ものすごい売れ行きだったそうです。

以上の話は、ネット上に記事がありますので詳しくはそちらをご参照下さい。
私は昔、「電子立国日本の自叙伝」で初めて知りました。

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小数点なし、6桁までといっても、工夫されているので不便は無さそうです。
たとえば1/2=は0と出ますが、三角ボタンを押すと小数点以下が表示されます。500000
これは0.500000を意味します。
1/8=なら、125000で、つまり0.125です。

掛け算の答えが6桁を超える場合は・・・内部的には12桁まで計算されていて、三角ボタンで切り替えて下位桁を見る事ができます。

あと、操作手順が現代の一般的な電卓と異なっているところもあります。回路を簡単にしてコストを下げる為の工夫なのだと思います。

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1/0= のように、0で割ると答えは無限大になります。この電卓だと 000000 と表示されます。
現代の電卓ならエラーで E と表示されます。

何をどう操作したかハッキリ覚えていないのですが、ある計算をした後、三角ボタンを押すと数字が勝手にカウントアップするのが見られます。

初期バージョンはキーのチャタリングが問題になったようです。私が持っている個体も、掃除したら改善はみられたのですが、たまにおかしいです。

内部の電解コンデンサを取り外して、容量とESRを実測してみたら、1個を除いては一応使えそうでした。
昔の電解コンデンサは現代の物より大きめに作られています。同じ100μF/16Vでも昔のものは太いです。その分、実際の容量も大きいです。古いのに実測150μFも有りました。
チューブラ型の1個だけは完全に容量抜けしていました。
この機会に全て新しい電解コンデンサと交換しました。

カシオミニ
2023.03.09
これは初期型です。


ケース内側の日付印が昭和47年8月というのが泣かせます。(1972年)


蛍光表示管が一体型ではなく1桁ずつ独立しているのは初期型の特徴です。
開発計画が外部に漏れないように、あえて1桁タイプを使ったそうです。
もし6桁の表示管を特注していたら、「6桁の何か」を売り出すのがわかってしまうから、という話でした。



あちこち手入れして、安定して使えるようになりました。実用にはしませんが・・・大事に保管します。
低融点金属
2023.03.08
多ピンのIC等を取り外す時に、これを流してやると、冷えてきてもなかなか固まらないから、容易にICを取り外す事ができる、という物です。


確か、90℃だったか??

ホットエアーの機械も有るし、ツイーザー(2頭の幅広のハンダゴテのような道具)も有るので、それでだいたい間に合うのだけど、
これを利用する場面も時々ありそうです。

特に多層基板は放熱がよくて熱が逃げ、しかも大型のQFPはホットエアでもなかなかハンダがとけません。そこで、こいつを使ってみると良さそうです。

比較的低温で融けるため、基板や部品に与えるダメージも低く抑えることができるでしょう。

次の写真は、PLCCをはずしてみた時のものです。


まず、この低融点金属をハンダゴテで融かして、はずしたいICのリードに流します。ブリッジするぐらい多く付けます。
このPLCCの場合でしたら4方向から順番にハンダゴテで加熱していきます。数秒ごとに順繰りに加熱しながら、ピンセットで力を加えるとポロッとはずれます。
あとはハンダ吸い取り線できれいに吸い取ります。この金属は再利用可能のようなので、適当に玉にまとめておいてまた使うと良いでしょう。
昔のラジオキット ノイズとの闘い
2023.03.05
昔に比べて、身の回りにノイズ源がたくさん増えたと思います。移動販売のうるさい車も来ますが、それではなくて電気的なノイズです。

AMラジオ廃止の方向ということでしたが、現代では建物による遮蔽はもちろん、その上で電気製品からのノイズが多くて、まともに聞けない事があります。

FMラジオだとノイズは少ないです。それだけが理由ではないけど、FM放送への移行となっていくようです。

「そもそもラジオっていらなくね?スマホで聴けるっしょ」という若者が多いようなので、なおさら廃れていく方向かと思います。

ついでに「タイパ」とか言い出して、「結果、結論だけ先に言え」、「ラジオも2倍速で聴けないか」と言われるかもしれません。

建物による遮蔽が少なくて、ある程度、放送電波が強い状態で聴ければ、ノイズは埋もれて気にならない場合もあるでしょう。
実例としては、トンネルに入るとカーラジオが聞こえにくくなった経験があるでしょう。遮蔽されて放送電波が弱くなり、隠れていたイグニッションノイズが目立ってきたというわけです。

さて、ノイズ源を探るには、ラジオを聴きながら、片っ端から電源を落としてみるとわかります。

PCやモニタもノイズを出していますが、意外と大きなノイズ源のひとつは、足元用のパネルヒーターでした。
広い面積に線が通っているのでアンテナのようなものです。それをパルス制御しているのでノイズをばらまきます。

電気スタンドもLED化しており、単に直流で点灯しているのだったらノイズは基本的に出ないか無視できる程度ですけれど、実際にはスイッチングで制御しているのでノイズを出します。

木造家屋だとラジオの受信状態は良いのですが、鉄骨や鉄筋では非常に悪いです。電波時計を窓際に置かないと受信しなかったりします。

自分は高校生ぐらいまで短波放送の受信に興味をもっていたのですが、進学して下宿暮らしになるとノイズだらけでとても聴けたものではなくなり、そこで興味が半減してしまいました。

現代の受信事情は厳しいものです。最も電気製品の少ない部屋を選んでラジオを聴くしかなさそうです。

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