昔のラジオキット 南関あげ
2023.03.04


南関あげ じゃなくて 難関

ご覧の通りで、ボリュームの軸は接着剤ベッチョリでした・・・・・・取れません。無理に引き抜こうとすれば何かが壊れます。

だいたいこういうのは、あせって作業すると、後悔する結果を生みます。あせったらだめです。落ち着いて対処法を考えるのです。

しかし・・・基板は少ししか浮きません。ボリュームツマミが抜けない以上、基板も浮かせられないのです。
何か工具を差し込んで作業するにも、難しい状況です。
軸をラジオペンチか何かで押さえて、本体側に負荷がかからないようにしながら、ツマミのほうを浮かすような操作を考えていました。
現時点では工具が入らず、無理です。

そこで、ボリュームの軸だけ抜けないか? 止めリングを抜いたら軸が抜けないか。

試しました。ダメでした。ツマミの軸は抜けません。本体と分離できません。

最悪の場合、ツマミは犠牲にするしかないか。

接着剤が溶ける溶剤って、樹脂にも悪いでしょうからね。アクリル接着剤なんか流し込んだら、プラスチックもドロドロになるでしょう。(昔、机上でこぼしてしまって大変でした)
昔のラジオキット 清掃
2023.03.04
品名、型番、メーカーのご紹介を忘れていました。

ヤマザキ式 6石トランジスタ ラジオキット MODEL Y-606型
山崎教育機材株式会社(現・山崎教育システム株式会社)


防虫剤のようなニオイ、カビ汚れのようなものが目立ちますから、一旦バラしてケースを洗おうと思いました。
はんだ付けの状態を確認したり、電解コンデンサを交換するためにも基板を取り外したいのです。

ところが、音量ツマミが抜けません。
無理にひっぱると、ボリュームが壊れそうです。慎重にはずす必要があります。
スイッチ付きのボリュームなんか、今ではなかなか手に入らないでしょう。

組み立てた人は、たぶん接着剤を塗ってからツマミを差し込んだのかもしれない。

樹脂に影響しないような溶剤?を、隙間からノズルを差し込んでツマミの根本に流し込んでみようと思います。
昔のラジオキット の好きなところ
2023.03.03
一番印象的だったのは、このチューニングダイヤルでしょう。微妙にレイジメーター(松本零士の作品に出てくるやつ)ぽくて格好いい。



単にツマミの絵柄がくるくる回るだけでしょ、とか言ったらだめです。このデザイン。この色使い。

そして、6石ラジオにしては珍しいVUメーター。



ラジカセだと、ラジケーターといってもうちょっと小さいメーターがありましたね。蛍光表示管時代の電卓にも、付いている機種がありました。(電池の消耗状態を示す為にわざわざついていた)
昔のラジオキット
2023.03.03








これは自分が昔から持っていたものではないけど、小学生の頃、親戚の兄ちゃんが持っていたものと同じ機種です。
なんか格好良いなあ、ほしいなあ、と当時思ったものでした。

たまたまオークションで見つけたので、落札した次第です。完成品の状態でやってきました。当時を懐かしむ事ができました。

ああ、自分も中学生になったら、学校でキットを作るんだ、楽しみだ、早く中学生にならないかなと。

まあ、その頃には、この機種は廃番になっていたと思います。それに、中学生の頃に選べた教材はラジオではなく、インターホンか、電子オルガンのいずれかでした。

ちなみに、私の1学年上はハンディ電話(壁掛け)でしたが、技術基準を通っていない「非認定品」でした。
先生の話では、それを自宅の回線に取り付けて使っていてトラブった生徒がいたとかで問題になり、選択肢から外されたようでした。
うーん、電話機のほうがよかったのになあ。(ラジオの話だったのでは)

さて、このラジオは結構レベルが高いと思います。部品点数もそれなりにありますし、基板は2枚構成です。

VUメーターまで内蔵されていて、高級感があります。同じようなラジオで、なかなか付いている機種はないでしょう。だが、それが良い。メーターがついていると楽しい。

メーターなんか何に使うの? 何の役に立つ? 必要?なんて言ったらいけません。放送を聴きながら、針がピョコピョコ振れるのを見るのが楽しいのです。それ以上でもそれ未満でもありません。

説明書も濃いです。
組み立て方の説明は緻密ですし、「低周波部の特性しらべ」という項目も載っていました。

オプションまで有ったようで・・・短波受信用アダプタ、テレホンアンプキットとしての利用、ACアダプタ、ロッドアンテナも。実用性重視か、やたらに凝っています。

どこかの押し入れで眠っていたのでしょう。防虫剤のニオイ。
そして、説明書の黄ばみと、ハンダゴテの焦げ跡が泣かせます。

入手した時には、スピーカーから音は出ませんでした。メーターは振れていたので、おそらく動作しているはず。
イヤホンジャックの切り替えの接触不良かなと思います。それでイヤホンをさしてみたら、音が聞こえました。たぶん接点かなあ。何度か抜き差ししても解消せず。あとでもうちょっと調べます。

はんだ付けは、やっぱり芋の天ぷらが山盛りかなと想像しながら基板を取り外してみました。そうしたら写真の通りで、まあまあ、これくらいなら大丈夫というレベルでした。

ひどいやつになると、芋の天ぷら、ペーストベッチョリ、サビサビボロボロ、・・・

ごめん、他人事じゃなくて自分もかつてはそうだったのです。小6でホーマーのSP-6000を組み立てて、その頃はペースト信者で、これ付ければハンダがきれいに流れる最高ヒャッハーって、とにかくベッチョリ塗りたくっていました。
ところが、あとで腐食したり絶縁が悪くなるなんて全く予想していませんでした。結果、しばらくして鳴らなくなり、・・・

さて、イヤホンだと鳴ったのでチューニングダイヤルを回してみましたけど、1局しか入りませんでした。もうAM放送廃止じゃないよね。
おそらく調整の問題なので、老朽化部品(電解コンデンサ)を交換してから、改めて調整してみることにします。
発電と動力と自転車
2023.03.01
小学生の頃、ロクでもないことを考えては試して失敗して・・・を繰り返していました。

電気自動車が作れないか、それいいねと、友人のA田君と盛り上がって二人で作ろうとした事もあります。でも、モーターがなかった。
近くの空き地に電気製品が捨てられており、その中にあった洗濯機のモーターを取り外そうとしたけどボルトが固くて回せない。そこで挫折しました。

彼とは、よく捨てられている電気製品を一緒にバラしたりして遊ぶ仲でした。彼はスピーカーが好きで、その磁石に魅力があったようです。

さて、仮に電気自動車を作ったとして、公道を走って良いのか?という意見が当然あるでしょう。当時は、普通に走る気でいました(笑)
さすがに国道は走らなかったでしょうが、家のまわりならいいだろうとか、その程度の発想です。小学生でしたから。

次に企んだのは、自転車のダイナモをモーターとして使う事でした。電動自転車が世の中に出てくるよりも、ずっとずっと前のことです。
後年、電動アシストが出始めて、なんだモーターだけで走らないのか、中途半端だ、つまんないの、って思いました。(いまも微妙に思ってる)

自転車のダイナモは拾ってきたのがありましたので、それに電池をつないでみましたが回りません。手で回そうとしても通電中は回りません。直流じゃダメなのです。
それでトランスを使い、交流を流してみたらコロコロ回り始めました。
交流をどうやって発生するかという点で、当時の自分には無理だったので挫折しました。
その前に電源のバッテリーをどうするか。バイクのバッテリーなんかそのへんに落ちてないかなと、バッテリーに執着していた時期がありました。

いま考えてみるとダイナモを回したところで、全く力がないでしょう。そこまでは当時は考えていませんでした。

現実にできたことと言えば、カーラジオを自転車の前カゴに取り付けた事ぐらいです。電源は単3を8本直列にして12Vです。電池ボックスなんかありません。当時は近くで売っていませんから、電池の+/-にヤスリをかけてハンダがつきやすいようにして、直接リード線をはんだ付けしていました。
それをセロハンテープでグルグル巻きにして、カーラジオに抱き合わせていました。
アンテナも車から取り外してきて、自転車の後ろ側にビニールテープで巻いて付けました。

ただ、カーラジオはボディアースを前提としている為か分かりませんが、音が小さかった。アースにつなぐと感度が良く、音も大きくなりました。
自転車でボディアースはちょっと不足でした。
そこで、アース線として裸銅線を引きずりながら走れないかと、おかしなことを考えて試してみたりして、いまいちだったのでそれっきり不完全燃焼でした。

そもそもカーラジオを自転車に搭載するまでもなく、ポケットラジオを持ち歩けばいいじゃないかと。
自転車に取り付けたいんだったら、振動が伝わりにくいような工夫をして、走りながら聞けるようにしたらどうかというのは、まあ、思いつかなかったと思います。

目の前のことばかり夢中でまわりが見えませんから、どこか抜けてるんですよねえ。

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