昔のゴミ処理場のおじさん
2025.02.11
昭和50年代の話。
町のゴミ処理場は人里離れた山の中にあった。
焼却炉があって、そして敷地内に粗大ごみが置いてあった。
焼却炉といっても、いわゆる清掃工場にあるような巨大なプラントじゃなくて、昔の学校にあったようなあの焼却炉をそのまま大きくしたような感じ。
ダイオキシン云々は当時誰も言ってなかった。
テレビや冷蔵庫、洗濯機など並べてあった。当時は家電リサイクル法以前なので普通に粗大ゴミで捨てていた。
このあとどうするのかは不明。ひょっとしたらどこかの業者が引き取りに来ていたのかもしれない。
その処理場の責任者だったのか、同級生の祖父がごみ収集をやっていて、職員の人数は不明だったが、おじさんが一人でやっているような感じもした。
そのおじさんがうちの祖母の店にたまたま来られた時だったか、その時にトラックに乗せてもらい、処理場まで連れて行ってもらった。
テレビでもラジカセでもなんでもある。好きなの持っていけ。帰りも送ってあげる。
まるで夢のような出来事だった。なんでもタダでもらい放題。
適当にテレビを選んで、事務所でコンセントにつないで見てみる。普通にうつる。まあ壊れたから捨てたんじゃなくて、白黒だから(時代遅れで)捨てられたんだろう。
白黒テレビを持っていれば、NHKの普通契約(白黒)で料金が安くなっただろう。当時は普通契約とカラー契約があった。
自分用には白黒テレビも悪くないと思う。最初の頃はMSXを白黒テレビにつないで使っていた。
特に小さいテレビ(車載用など)は後年まで白黒が多かったような印象がある。回路がカラーより少ないから小型化しやすかったんだろう。
短波付きのラジカセをもらってきて最高な気分。
ラジオの製作といった雑誌を読むと、ソニー等のBCLラジオを使っている人が多そうだったけど自分はとても手が届かない。ラジカセで短波が受信できるだけで十分だった。
でも、いいなあ、あこがれた。ボタンで周波数を入れるだけで受信できるなんて。
チューニングつまみを少しずつ回しながら探る必要もないんだ。
その後、町の処理場は廃止され、複数の町が合同で処理場を運営するようになったと思う。
中学生になってから、自転車であの処理場の所まで行ってみた。焼却炉の残骸があるぐらいで、あとは何も残ってない。
やっぱり夢だったのかもしれない。
町のゴミ処理場は人里離れた山の中にあった。
焼却炉があって、そして敷地内に粗大ごみが置いてあった。
焼却炉といっても、いわゆる清掃工場にあるような巨大なプラントじゃなくて、昔の学校にあったようなあの焼却炉をそのまま大きくしたような感じ。
ダイオキシン云々は当時誰も言ってなかった。
テレビや冷蔵庫、洗濯機など並べてあった。当時は家電リサイクル法以前なので普通に粗大ゴミで捨てていた。
このあとどうするのかは不明。ひょっとしたらどこかの業者が引き取りに来ていたのかもしれない。
その処理場の責任者だったのか、同級生の祖父がごみ収集をやっていて、職員の人数は不明だったが、おじさんが一人でやっているような感じもした。
そのおじさんがうちの祖母の店にたまたま来られた時だったか、その時にトラックに乗せてもらい、処理場まで連れて行ってもらった。
テレビでもラジカセでもなんでもある。好きなの持っていけ。帰りも送ってあげる。
まるで夢のような出来事だった。なんでもタダでもらい放題。
適当にテレビを選んで、事務所でコンセントにつないで見てみる。普通にうつる。まあ壊れたから捨てたんじゃなくて、白黒だから(時代遅れで)捨てられたんだろう。
白黒テレビを持っていれば、NHKの普通契約(白黒)で料金が安くなっただろう。当時は普通契約とカラー契約があった。
自分用には白黒テレビも悪くないと思う。最初の頃はMSXを白黒テレビにつないで使っていた。
特に小さいテレビ(車載用など)は後年まで白黒が多かったような印象がある。回路がカラーより少ないから小型化しやすかったんだろう。
短波付きのラジカセをもらってきて最高な気分。
ラジオの製作といった雑誌を読むと、ソニー等のBCLラジオを使っている人が多そうだったけど自分はとても手が届かない。ラジカセで短波が受信できるだけで十分だった。
でも、いいなあ、あこがれた。ボタンで周波数を入れるだけで受信できるなんて。
チューニングつまみを少しずつ回しながら探る必要もないんだ。
その後、町の処理場は廃止され、複数の町が合同で処理場を運営するようになったと思う。
中学生になってから、自転車であの処理場の所まで行ってみた。焼却炉の残骸があるぐらいで、あとは何も残ってない。
やっぱり夢だったのかもしれない。
ゴミ(ジャンク)拾いの夢
2025.02.11
昨夜の夢は、いくらでも好き放題ジャンクを拾い集めるという夢。
産廃処理業者を紹介されて一緒に行ってみると、そこらへん一帯にあらゆる物が積んである。
ありとあらゆる物、なんでもある。マニア垂涎の品物も?
レトロマイコンやゲームソフトのカセットなんかいくらでも転がっている。
捨てる人にとってはゴミでも、必要としている人にとっては宝だなあ、と改めて感じる。
ガキの頃はパーツが欲しくてテレビなど拾ってきていたが、学校を卒業する頃までにはそれらも同時に卒業した。
そこらへん一帯と書いたが、とにかく広い敷地だった。
細い道を挟んで向こう側にも広がっている。そこへ外国人がたくさん来ていて、ピッキングと称してジャンクを拾っている。
そこの業者の方々と挨拶したり雑談したり、そういえば私は子どもの頃、町のゴミ処理場のおじさんと知り合いになってラジカセとかテレビとかもらったんですよ~、どれも普通に使えて、壊れてなくて・・・ (これは本当の話)
自分も戦利品を集めて一箇所に集めて、さて、また物が増えるね、とか思いながらもワクワクしていた・・・・・・ら、目が覚めてお宝も消えてしまった。
産廃処理業者を紹介されて一緒に行ってみると、そこらへん一帯にあらゆる物が積んである。
ありとあらゆる物、なんでもある。マニア垂涎の品物も?
レトロマイコンやゲームソフトのカセットなんかいくらでも転がっている。
捨てる人にとってはゴミでも、必要としている人にとっては宝だなあ、と改めて感じる。
ガキの頃はパーツが欲しくてテレビなど拾ってきていたが、学校を卒業する頃までにはそれらも同時に卒業した。
そこらへん一帯と書いたが、とにかく広い敷地だった。
細い道を挟んで向こう側にも広がっている。そこへ外国人がたくさん来ていて、ピッキングと称してジャンクを拾っている。
そこの業者の方々と挨拶したり雑談したり、そういえば私は子どもの頃、町のゴミ処理場のおじさんと知り合いになってラジカセとかテレビとかもらったんですよ~、どれも普通に使えて、壊れてなくて・・・ (これは本当の話)
自分も戦利品を集めて一箇所に集めて、さて、また物が増えるね、とか思いながらもワクワクしていた・・・・・・ら、目が覚めてお宝も消えてしまった。
トランジスタ互換表のナゾ
2025.02.10
小学生の頃は限られた情報源の中で生きていた。電子工作に関する情報源は主に本とか雑誌とか、たまにテレビとか。その少ない情報源を貪るように読み込んでいた。
部品屋は近くに無くて、どうしても必要な物は通販に頼るしかなかったが、それもめったに利用できなかった。(主に金銭的な理由で)
それでテレビ等を拾ってきて部品を集めていた。トランジスタ、抵抗、コンデンサ、ダイオード等・・・基板の裏側からはんだごてで加熱しながら部品をひとつずつ抜いていった。
だけど、そのトランジスタを使って何か作ろうにも、記事に載っている型番の物はなかなか無かった。
全く同じ型番じゃないとダメなのだと当時思い込んでいた。
それにまだ慣れない頃だったから、もし動かなかったら、その原因は記事の通りにしなかったからかもしれないって思ったでしょう。
今だったら、ここのトランジスタは型番通りではなく汎用的なものが使えるとか判断ができるけれど、当時は拾ってきた基板のトランジスタなんか正体不明だった。少なくとも型番は記事と合致しなかったりして、使えないのかなとがっかりしていた。
そんな中、記事を読んでいると「トランジスタ互換表」なるものが世の中に存在する事を知った。なんだそりゃ? それが有れば、ジャンク基板のトランジスタでも使えるかどうか調べられるな!
しかしそれがどんな物か見たこともなく、脳内の想像では、ポスターみたいな1枚の紙に表が載っているものじゃないかと・・・そんな紙をパーツ屋で無料配布しているんだろうと勝手に思い込んでいた。
実際は本になっている。さすがに今は新しいのは出ていないけれど。そんなものは田舎の本屋に影も形もなかったから知る由もない。
当時は何にも知らないし、調べる手段もないから、めったにない通販利用の機会に質問を書き添えた。「トランジスタ互換表があったら頂けませんか」
そうすると部品が送られてきた時に丁寧に返事が書かれていて、そこでようやくトランジスタ互換表がどういう物なのかを知ることができたというわけ。(互換表は頂けなかった)
ずいぶん遠回りをしたが・・・
色々考えて先に進めなくなるよりも、とりあえず試してみたらどうなのかって姿勢は、あとから芽生えてきたような気がする。(勢いでドンドン進む気持ちが大事)
たとえば2SC815というトランジスタがあった。1815じゃないよ。岩通の留守番電話のジャンクに入っていた。
これはラジオ作りに使えるのだろうか?と、記事では1815だけど、型番が似ているから案外いけるんじゃないか、といういい加減な発想。
でも差し替えてみると案外いけるなあと感じた。
電子工作記事では2SC372、2SC1815、2SC945等を良く見かけたと思う。
一方、テレビから取り外した物は2SC828(松下)とか、2SC458(日立)などが有った。458なんかは形が変わっていて、どっちからエミッタ・コレクタ・ベースなのだろうと最初悩んだ。
テスターにhFE測定がついていたから、ピンがわからなくても適当に突っ込んでみて、針がふれたらそれが正しいピン並びだと判断していた。確認しようにも資料がないから。
三洋のトランジスタなんかは形が変わっていて面白かった。電解コンデンサの表記も、三洋は独特だった。3.3/50とかじゃなかったっけ。
部品屋は近くに無くて、どうしても必要な物は通販に頼るしかなかったが、それもめったに利用できなかった。(主に金銭的な理由で)
それでテレビ等を拾ってきて部品を集めていた。トランジスタ、抵抗、コンデンサ、ダイオード等・・・基板の裏側からはんだごてで加熱しながら部品をひとつずつ抜いていった。
だけど、そのトランジスタを使って何か作ろうにも、記事に載っている型番の物はなかなか無かった。
全く同じ型番じゃないとダメなのだと当時思い込んでいた。
それにまだ慣れない頃だったから、もし動かなかったら、その原因は記事の通りにしなかったからかもしれないって思ったでしょう。
今だったら、ここのトランジスタは型番通りではなく汎用的なものが使えるとか判断ができるけれど、当時は拾ってきた基板のトランジスタなんか正体不明だった。少なくとも型番は記事と合致しなかったりして、使えないのかなとがっかりしていた。
そんな中、記事を読んでいると「トランジスタ互換表」なるものが世の中に存在する事を知った。なんだそりゃ? それが有れば、ジャンク基板のトランジスタでも使えるかどうか調べられるな!
しかしそれがどんな物か見たこともなく、脳内の想像では、ポスターみたいな1枚の紙に表が載っているものじゃないかと・・・そんな紙をパーツ屋で無料配布しているんだろうと勝手に思い込んでいた。
実際は本になっている。さすがに今は新しいのは出ていないけれど。そんなものは田舎の本屋に影も形もなかったから知る由もない。
当時は何にも知らないし、調べる手段もないから、めったにない通販利用の機会に質問を書き添えた。「トランジスタ互換表があったら頂けませんか」
そうすると部品が送られてきた時に丁寧に返事が書かれていて、そこでようやくトランジスタ互換表がどういう物なのかを知ることができたというわけ。(互換表は頂けなかった)
ずいぶん遠回りをしたが・・・
色々考えて先に進めなくなるよりも、とりあえず試してみたらどうなのかって姿勢は、あとから芽生えてきたような気がする。(勢いでドンドン進む気持ちが大事)
たとえば2SC815というトランジスタがあった。1815じゃないよ。岩通の留守番電話のジャンクに入っていた。
これはラジオ作りに使えるのだろうか?と、記事では1815だけど、型番が似ているから案外いけるんじゃないか、といういい加減な発想。
でも差し替えてみると案外いけるなあと感じた。
電子工作記事では2SC372、2SC1815、2SC945等を良く見かけたと思う。
一方、テレビから取り外した物は2SC828(松下)とか、2SC458(日立)などが有った。458なんかは形が変わっていて、どっちからエミッタ・コレクタ・ベースなのだろうと最初悩んだ。
テスターにhFE測定がついていたから、ピンがわからなくても適当に突っ込んでみて、針がふれたらそれが正しいピン並びだと判断していた。確認しようにも資料がないから。
三洋のトランジスタなんかは形が変わっていて面白かった。電解コンデンサの表記も、三洋は独特だった。3.3/50とかじゃなかったっけ。