PC98元気になる
2024.11.21
5年前か7年前か忘れたけれど、不動品を直して一応動くようにしたものだったが、なぜか時計がクルッたように猛烈な勢いで回るという難点があった。なんとか解決したい。

HDDに関しては先日CF化を完了した。

そこで、RTC(時計IC)とその周辺をこの際に直してしまおうと決めた。

これはそのICを取り外した後。汚い。


確か過去には一度はずして基板を掃除してからICを戻したと思うのだが、今回はこのICを新品に交換した。記憶が曖昧で、ひょっとしたら過去は周辺の清掃とはんだ付けのやり直しだけで手抜きしていたかもしれない。

さらに、その周辺を良く見直してみる。
どうもトリマーコンデンサ(緑)が怪しい。電解コンデンサの液体が染み込んでいるのではないか。
はんだごてを当てて加熱すると、あの独特の臭いがしたので当たり。

さっきのICだって、内部に液体が浸透していた可能性がある。
あんな樹脂封止で液体が入るわけないと思うだろう?じつは入るのだ。それで焼けたと思われるICも最近の修理事例がある。
湿気を吸うのは確かで、パッケージが吸湿するとリフローで加熱した時に水分の膨張で破裂する場合がある。そのため、SMD部品のICやLSIを代理店から買うと銀色のパックに乾燥剤入りで届く。



それにしても、このPC-9821As/U2は分解・組み立てが面倒だ。

中身は色々パズルみたいに詰め込まれており、はずす順番と取り付ける順番が決まっている。たとえば、あるユニットを先につけると、その隣のやつが付けられなくなったりする。
先に基板のビスを締めてしまうと、じつはその上に載るユニットの足をのせてから締めないといけなかったと気づいたりする。
また今日もそれでやらかしてしまい、付け外しをやり直したりした。

めんどくさー、とかブツブツ言いながらも手は休みなく動いて、あっという間に分解・組み立ててしまうところはさすがプロだと自画自賛する。


ようやく全体を組み立て、さて見てみようか。

まず、DOSでDATEとTIMEを実行して日付・時刻をあわせる。NTPなんか無い。

そしてTIMEを複数回実行し、時刻を確認すると・・・おおっ、正常に進んでいるようだ。良かった。


これで草の根パソコン通信ネットのホスト局が再開できるぞ(笑)

当然、アナログのモデム専用(笑)
PC98のフロッピーが飲み込まれた
2024.11.21
古いフロッピーディスクを発掘したので、中身は何だろうと思いながらPC98に入れてみた。

フロッピー何枚組かのゲームで、ある程度読み込み終わったら「次のディスクを入れて下さい」と表示されるので、入れ替える。

いまAドライブにさしているとして、それを差し替えるのが普通だが、ためしにBに次のフロッピーを入れておくと、そちらを読んでくれるという親切な作り。

その点に感心していたら、あれっ、抜けなくなった。

ボタンを押しても出てこない。AもBも駄目。

そういえば、
VHSビデオデッキでありがちな話。えちーなビデオテープに限って、中にはいったまま出てこなくなり、電器店へ修理に出すのが恥ずかしかったと聞いたことがある。

ちなみに私は当時ビデオの修理も(某メーカーのサービスマン指導の下)やっていた。
消耗品キットというのがあって、ローラー等のゴム部品やスイッチ等の消耗品が一式入っていた。これらを全部交換してメンテナンスできた。ギヤのタイミングには注意しないといけない。

'90年代はじめのビデオデッキで、電解コンデンサの液漏れでベタベタになった機種も直した。困ったのは印刷抵抗で、腐食しているのを普通の抵抗に置き換えたいが、基板に直接印刷されているから抵抗値がわからない。腐食した状態だから測定しても正しい抵抗値はわからない。メーカーから回路図を取り寄せて、抵抗値が判明した。


またバラさにゃならんのか。めんどくさー。

このPC98は5年以上前に不動品だったのを、自分でバラしてあちこち手直しして復活させた。
勿論FDDも動かなかったので、分解して腐ったベルトを取り除き、新しいベルトと交換するなどして直した物。

つい先日も、不安定で動いたり止まったりするHDDを撤去してCF化し、快適になったばかりなのに。

ただもうひとつ問題点が残っていて、日付・時刻がめまぐるしい速度で回る。電解コンデンサの液漏れの影響と思うが、それは以前バラした時、念入りに清掃したつもりだったのだが・・・

ひょっとしたらIC自体がやられているかもしれない。かなり希少なICだったが入手できたので、いずれにしてもバラさにゃならんか。

これさえ直せば、スッキリして新年を迎えられるだろう。(気の早い話、まだ11月なのに)

----------追記
ボタンを押している間、フロッピーは浮き上がっているので、ピンセットでつまんで引っ張れば取り出す事ができた。

別のメーカーのフロッピーを試しに入れてみると、今度はボタンで正常にイジェクトできた。なぜ?微妙な違い? AもBもOK
PC-8801mkII MR?
2024.11.20
残念ながら、PC-8801は詳しくない。ほとんど使った記憶がない。

中学校の同級生が持っていたようだが一度も見たことがないという感じ。

学生の頃に、同じ下宿の後輩から数千円で買いませんかと持ちかけられたので、とりあえず手に入れておこうと。

ただ、フロッピーは1枚もなくて本体のみの時期が長く続いた。ただ保管していただけ。

機種は何だったっけ。PC-8801mkII MR ? 忘れた。

就職してから、たまたま同僚がPC-8801を持っているというのでフロッピーを借りてきて、そこで初めて動かした。

その後、いつだったか記憶にないが「ほしい」という人がいたので譲ったと思うが、ハッキリしない。
キーボードの「8」か忘れたけど、ひとつだけ変なキーが付いている個体があったら、それは私が持っていたPC-8801
カセットテープへの保存
2024.11.19
MSXやMZなど、当時のマイコン(パソコン)はカセットテープにプログラムやデータをセーブしたりロードするのが主流だった。

カセットテープには音としてプログラムやデータが記録される。ピー、ガー、ギャギャギャ・・・といった音
たとえば1200Hzと2400Hzと2進数の0,1が対応する。これを1秒間に1200回や2400回送っている。

カセットテープは消耗する。録音や再生を繰り返すと傷がついたり摩耗してくるのは仕方ない。

テープレコーダの状態にも左右される。キャプスタン、ピンチローラが磁性体で汚れたりして走行が不安定になったりする。綿棒にアルコールをしませて、これらの部品をまめに清掃しておく必要があった。

貴重なマスターテープは、最初にバックアップを作っておくのが「儀式」のようなものだった。

ダブルデッキでダビングしても良いだろうけど、当時はアナログだから信号の劣化は有った。

特にテープの先頭が傷つきやすいと思う。
再生するとチリチリ・・・と不吉な音がして、あわてて止めるとテープがビローンとはみ出していて、しわくちゃになっていたりした。最悪、切れることもあった。

そこで、こうした事態や消耗を想定し、同じプログラムを(テープの長さが許す限り)続けて複数回保存したり、裏面にも同じ内容を保存した。

実際にこれで助かった経験がある。あるソフトがどうしてもロードできなくなって困ったが、裏面にもセーブされていたのでよかった。

自作や打ち込みのプログラムは、できれば5分、10分程度の短いテープに1本ずつ保存するようにしておけば、あとで探す時や整理するのに好ましいが、(後にはそのようにした)

ついついケチって、60分テープの中に何もかも続けて保存していた。そして、ズボラだから何を保存したのか、その記録もしていない。

テープのカウンタの数字をメモしておけばいいじゃないか、と思うでしょうけど、頭から追っているわけじゃないし(色々テープを入れ替えたりするし)そもそも、その発想はなかった。

いまでもその謎のテープが残っていて、どうしようもなくて何年も放置している。たぶん転写しているかカビがはえていてうまく使えないだろう。捨てればいいのに、なかなか捨てられないのが思い出。

転写というのはテープを長い間保管しておくと、重なった部分で磁気が転写されることをいう。英会話のテープを持っていたけど、全然聞かなかったのを久しぶりに再生してみたら、さっきの音声が小さい声でもう一度聞こえるという現象があった。
PC98とのデータ交換
2024.11.19
PC98とのデータ交換、たとえば昔のファイルを今のPCに持っていきたい。逆にソフトやデータをPC98に入れたい。

USB以前の代物だから、手軽なデータ交換の手段は無い!

通信ソフトKTXのダウンロードフォルダに、たくさんのファイルが保存してあって、開いてみたような記憶もない。溜め込んでいただけか。
せっかくだから見てみようかというのは有る。

当時はJPG画像を1枚開くのだって相当時間がかかった。いまでは一瞬でパッと表示されるのは当たり前だが、V30や286では、ズッ、ズッ、ズッ、・・・と少しずつ表示されて絶望的に遅かった。だからJPGは忌避していた。
MAG形式という今では滅びた?画像形式が当時は多かったように思う。

さて、データ交換の手段を挙げてみる。

まずはフロッピーディスク。
USB接続のFDDは何台か保存してあるけど、変な音がして使えなくなってきた。この前まで動いたのに、いま使おうとしたら動かなくなった物もある。

PC-9821にはCDドライブが元々あったけど壊れたので撤去済み。もし使えていればCD-R/Wを使ってデータ交換できたか。PC98側は読み出ししかできないから困る場合も。
いずれにしてもCDのドライバを組み込まないと使えないぞ。(もう誰も覚えてなさそうな知識)たしかMSCD...なんだっけ。

LANはオプションだったし、うちに有る機種にはLANの口はない。そのためのソフトも無い。

PC-9821にSCSIの口は有る。だけど現在のWindows PCにSCSIの口はない。MOドライブは有るけど、動作が微妙(もうだめかも)。

昔から有るRS-232Cで、115,200bpsでひとつずつ転送するか? 当時はおそろしく速いと思っていたが、いまでは日が暮れるような遅さに感じる。

PC98同士だったら、KLINKとかRDISKといったフリーソフトがある。RS-232Cクロスケーブルが有れば使えるリモートドライブ。

容量の大きいファイル、たとえば数メガから数十メガだったら、容量次第で何時間もかかる可能性がある。
だけど、時間がかかるならかかるで、遅い遅いと言いながらずっと眺めてないで寝る前にでも開始すれば翌朝には終わっている。こんな感じで、遅くても全然構わないという考え方が大事。

あのフォルダとこのフォルダを移したい。それならバッチファイルを組めば良いだけ。ほっとけば作業は終わっている。

久しぶりにいじっていると、だんだん思い出してきた。手の動きも軽やかになり、これはアンチエイジングの効果も期待できる。

XCOPY B:\TMP A:\TMP /S /E とかよく覚えているよな。

PC98のDOS環境の良いところは、ひとつの仕事に集中できること。シングルタスクだから、ひとつのソフトしか開けない。

だからWindowsみたいに、ポロンと鳴って「あっ、メールか」と気が散ったりすることもない。そもそもインターネットにつながらない。
ソフトの立ち上げも速い。余計なものがついてないから、スパスパできる。

そりゃあ、画像や動画は苦手だったり扱えなかったりするが、文章やプログラムを作るのには良かった。
Z80のパソコンでも仕事には使っていたのだから、486でこれ以上何を望むものがある?(笑)

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