98ノートの修理
2024.12.02
久しぶりにいじったPC98で何かが覚醒してしまって、にわかに勢いづいていたが、ここへきて98ノートの修理にひっかかって萎え萎え中。

仕事の分も含めてデスクトップを何台も直して勢いが出すぎたぐらいだったのだが。

98ノートの厄介なところはニッカドの液漏れ。これで腐食してしまう。


基板のパターンが消えて無くなったような場所もあった。

さらに電解コンデンサの液漏れ。

今の時代は積層セラミックでも当時より大容量のものがあるので、電解の代わりに試してみたらどうかと思う。



この98ノートは'90年代前半の物・・・そういえば、当時の勤務先では一人1台のPCは無かった。

作業場に数台あって、みんなで共用していた。
私なんか当時下っ端だから、誰かが使っていたら使えない。
特にワークステーションのCAD(1~2台しかなかった)を使っていると「早くしろよ」と先輩方から圧力をかけられたものだった。
みんな本当に忙しくて切羽詰まっていた時期、とうとう夕方からの出勤でCAD作業をする方まであらわれた。

とにかくPCは共用だった。

たまたま1台空いているPCを見つけて使っていたら、「それ、オレの私物」とおっしゃる先輩。なんと私物だったとは。道理で空いていたわけだ。
みんなで共有していると効率が悪いので、自分で買ってきて会社に置いているという。
「使ってていいよ」と、じつにありがたかった。

これには笑い話があって、ある日いきなり総務部にスイッチが入り、社内の備品の総点検が始まった。ひとつひとつ確認してノートに記録し、ラベルを貼っていく。

なんと、
その私物PCにも備品ラベルが貼られてしまった(笑)

持ち主は総務部に連絡して、あれは私物だからと説明していたが、置いてあるものは備品と単純に決めていたほうもどうかと思う。購入記録まで調べなかったか。でも会社にある物は普通、備品だよなあ。無理もないか。

ほかにも私物PCを持ち込んで使っていた方が数名おられて、そのうちに係長以上にはノートPCが配布された。いいなあ・・・
但し、係長と課長は白黒液晶、部長だけカラー液晶。(当時は高価だった)

私も負けじとジャンク屋から買ったPC-98LT(ローテクと呼んでいた)を持ち込んで使っていた。
それゴミだろ、互換性ないだろ、と周囲からボロクソに言われても負けなかった。
チクショウ、これが今の自分の精一杯だった。

後に、なんとか頑張ってPC-486NAS2を20万も出して買った。


今回修理していたのは、あの時代の98ノートだった。あの頃を懐かしく思い出しながらいじっていた。
PC-9861K
2024.12.02
じつは最近になって初めて現物を見ました。PC-9861K



当時、互換品を作ろうとしていたけど・・・このサイズに汎用部品だけでおさめるのは(しかもラッピング手配線)無理があったと改めて思いました。

PC-9861KにはPLD(ゲートアレイ)が使用されていて部品点数の削減ができているのでしょう。

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