PC-9801用RS-232Cボードを作ろうとしていた話
2024.12.01
1994年2月のファイルより。
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当時、自分の草の根ネットは「回線を増やせ」圧力がかけられていた頃だったと思う。
それでRS-232C拡張ボードをなんとかしようとしていた。
どういうわけか当時は「自作」が最も安上がりであろう、と考えていて・・・(いま思えば、手間のほうがかかるだろうと)
NEC純正のPC-9861K互換品を作ろうとしていた。
PC-9861Kの回路図は無いので、仕様から回路設計をしていた。もちろん、こういうのは本職なので出来る。当時は、まだ未熟者だったけれど。
上記の写真は部品配置図だが、このあとに回路図が続き、そして実際に基板を組み立てていた。しかし製作途中で中断した。
中断した理由は複数あって、
(1)ラッピングで配線していたら配線が窮屈すぎて行き詰まった。
(2)PC-9861Kだと結局8251なので文字落ちの対策にならない。
(3)PC-9861Kだと通信速度も上げられない。高速モデムなら115,200bpsは必須だが、8251を使っている以上、不可。
(4)MC16550IIの発売を知った。買ったほうが早い。
それでMC16550IIを購入したら、これがベストだった。
次の圧力は「高速化しろ」だった。モデムの通信速度は速くても、パソコンがPC-9801UV11では処理が遅い。一気に、当時最新の486マシンへの飛躍である。
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当時、自分の草の根ネットは「回線を増やせ」圧力がかけられていた頃だったと思う。
それでRS-232C拡張ボードをなんとかしようとしていた。
どういうわけか当時は「自作」が最も安上がりであろう、と考えていて・・・(いま思えば、手間のほうがかかるだろうと)
NEC純正のPC-9861K互換品を作ろうとしていた。
PC-9861Kの回路図は無いので、仕様から回路設計をしていた。もちろん、こういうのは本職なので出来る。当時は、まだ未熟者だったけれど。
上記の写真は部品配置図だが、このあとに回路図が続き、そして実際に基板を組み立てていた。しかし製作途中で中断した。
中断した理由は複数あって、
(1)ラッピングで配線していたら配線が窮屈すぎて行き詰まった。
(2)PC-9861Kだと結局8251なので文字落ちの対策にならない。
(3)PC-9861Kだと通信速度も上げられない。高速モデムなら115,200bpsは必須だが、8251を使っている以上、不可。
(4)MC16550IIの発売を知った。買ったほうが早い。
それでMC16550IIを購入したら、これがベストだった。
次の圧力は「高速化しろ」だった。モデムの通信速度は速くても、パソコンがPC-9801UV11では処理が遅い。一気に、当時最新の486マシンへの飛躍である。
モデム PV-AF144V5 (アイワ)
2024.12.01
これは懐かしのPV-AF144V5
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(個人的には)ここからすべてが始まったと言える。
液晶表示付きの機種は、他社も含め、極めて少なかった。
まあ、LEDだけで十分だった、というのが結論なのだが、当時は液晶表示だけでも魅力的に見えた。
しかし、このケースは汚れが落ちにくい。ザラッとした感触で、手垢がついて落ちないような印象があった。
そして初期には欠陥があり、通信速度が14,400bpsまで出ない(低い速度でしかつながらない)とか、ダイヤルミスをするとか、通信が途中で切れたりした。
メーカーがどこをどのように改修したのかは、当時私が修理に出して前後を比較したのと、どこからか回路図が手に入ったのでそれを見て確認した。
この写真の現物は(私が当時持っていた現物ではない)、その改修実施済みだった。
内部を見てみる。
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カバーを開けた瞬間に、あの臭い。そう、電解コンデンサの液漏れの・・・ただ、見た目では明らかに液漏れしているようには見えなかった。底部に滲んでいる程度かもしれない。
黒いカバーがついているのはスイッチング電源基板で、後の機種PV-BF144(これも所有)ではモデム基板に一体化された。MC14400FX(当時マイクロコア社)の製品も同様に、モデム回路と電源回路が一体化されていた。
初めて買ったPV-AF144V5は前記のように不具合があり、最初の頃は不具合なのかどうかもわからなかった。14,400bpsは不安定なのかもしれない、仕方ないのかも、と思っていた時期もあった。
何しろ基準がわからない。14,400bpsなんて初めてだった。それまでは2,400bpsモデムを借りてきたり、PC-98LTの内蔵1,200bpsモデムを使っていた。
やっぱり、アナログ回線で14,400bpsは無理があるのかな。なんとも判断がつかなかった。
それならと考え、回線速度を9,600bpsやそれ以下に固定して試してみても、いまいち調子が悪い。だったら、14,400bpsに限定される問題ではなさそうだ。
それでも判断がつかずモヤモヤしていた。
ところが各地の草の根ネットで話題となっているのに気づき、自分と同様の体験をした人がいたので、やはり問題があると確信した次第。
それで自分が経験した症状を書いて、修理に出した。修理が終わるまで使えるモデムがないので、通販で他社の14,400bpsモデムであるMC14400FXを買ったわけだ。
それを試してみたら、何の問題もなく14,400bpsでつながり、安定していた。これで今まで分からなかった疑問が晴れた。
そして直ってきたPV-AF144V5を試しても、やはり同様に(MC14400FXに比べれば劣る感じもあったが)安定して使えるようになった。
こうしてモデムが増えていったのである(笑)
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(個人的には)ここからすべてが始まったと言える。
液晶表示付きの機種は、他社も含め、極めて少なかった。
まあ、LEDだけで十分だった、というのが結論なのだが、当時は液晶表示だけでも魅力的に見えた。
しかし、このケースは汚れが落ちにくい。ザラッとした感触で、手垢がついて落ちないような印象があった。
そして初期には欠陥があり、通信速度が14,400bpsまで出ない(低い速度でしかつながらない)とか、ダイヤルミスをするとか、通信が途中で切れたりした。
メーカーがどこをどのように改修したのかは、当時私が修理に出して前後を比較したのと、どこからか回路図が手に入ったのでそれを見て確認した。
この写真の現物は(私が当時持っていた現物ではない)、その改修実施済みだった。
内部を見てみる。
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カバーを開けた瞬間に、あの臭い。そう、電解コンデンサの液漏れの・・・ただ、見た目では明らかに液漏れしているようには見えなかった。底部に滲んでいる程度かもしれない。
黒いカバーがついているのはスイッチング電源基板で、後の機種PV-BF144(これも所有)ではモデム基板に一体化された。MC14400FX(当時マイクロコア社)の製品も同様に、モデム回路と電源回路が一体化されていた。
初めて買ったPV-AF144V5は前記のように不具合があり、最初の頃は不具合なのかどうかもわからなかった。14,400bpsは不安定なのかもしれない、仕方ないのかも、と思っていた時期もあった。
何しろ基準がわからない。14,400bpsなんて初めてだった。それまでは2,400bpsモデムを借りてきたり、PC-98LTの内蔵1,200bpsモデムを使っていた。
やっぱり、アナログ回線で14,400bpsは無理があるのかな。なんとも判断がつかなかった。
それならと考え、回線速度を9,600bpsやそれ以下に固定して試してみても、いまいち調子が悪い。だったら、14,400bpsに限定される問題ではなさそうだ。
それでも判断がつかずモヤモヤしていた。
ところが各地の草の根ネットで話題となっているのに気づき、自分と同様の体験をした人がいたので、やはり問題があると確信した次第。
それで自分が経験した症状を書いて、修理に出した。修理が終わるまで使えるモデムがないので、通販で他社の14,400bpsモデムであるMC14400FXを買ったわけだ。
それを試してみたら、何の問題もなく14,400bpsでつながり、安定していた。これで今まで分からなかった疑問が晴れた。
そして直ってきたPV-AF144V5を試しても、やはり同様に(MC14400FXに比べれば劣る感じもあったが)安定して使えるようになった。
こうしてモデムが増えていったのである(笑)