磁石式電話機(携帯用)
2023.09.18
これは磁石式電話機の中でも、携帯用のものです。


この現物は放送局で使われていたようですが、一般には鉄道の保線とか、工事現場などで活用されていたそうです。
わりと新しい製品で、'90年代に製造されたものです。

手回しハンドルは発電機で、回すとAC80ボルト程度の電圧が出ます。もちろん触ると感電しますが、わざわざ触らなくて良いです。
現行の電話機のベル電圧とほぼ同じです。

磁石式、というのは発電機のことを示していて、自転車のダイナモを思い出して頂ければ良いのですが、磁石とコイルのどちらかを回せば発電するというわけです。自転車の場合は磁石を回し、電話機の場合はコイルを回しています。

昔の磁石式電話機の使い方(交換台が有った時代の話)
ハンドルを回すと手動交換台の表示機がジーッと鳴り、フタがパタッと開いて交換手に知らせます。
交換手が応答し、何番につなぐかを尋ねます。かけてきた人のジャックと、相手のジャックをパッチケーブルで接続し、通話開始します。
通話が終わったら受話器を置いて、またハンドルを回して「終話」の合図を交換手に送ります。交換台の終話表示機が開いて交換手に知らせ、パッチケーブルを抜いて収納します。

さすがに現代では手動交換台はないので、電話機同士を直結する使い方になります。
現場で使う時は、銅線だけ引っ張れば良いのです。

この電話機を複数つないで、一方のハンドルを回すと、相手のベルが鳴ります。この機種はベルじゃなくて電子音がピロピロと鳴ります。

相手の電話機は、昔の磁石式41号M形であっても構いません。

通話用の電源は電池です。手回しは呼び出し信号だけです。
電池を内蔵しており、この機種は単2を3本だったと思います。

余談・・・
語りだすと長くなりますが、41号M形も改良されて、NTT時代にも601形として作られていました。
わりと最近までNTTでは「磁石式電話機のレンタル提供」が有ったようです。
https://www.ntt-west.co.jp/info/support/oshirase20171002.html
一体どこで使っていたのか、さっぱりわかりません。
疑似交換機
2023.07.05



これは疑似交換機といいまして、2台の電話機やモデム同士で発信・着信ができるようにする装置です。
機器の開発や実験時には、実際の電話回線が使えませんので、こういった機器を用います。もちろん、電話代はかかりません。

仕事上、必要に迫られて購入したものです。結構高いです。(ナンバーディスプレイにも対応しています)

その代用として、ISDNのTA(NECのIT55DSUとか)や、三角電伝などが有れば安価で擬似交換機として使えます。私も昔は持っていたが壊れてしまいました。(やはり雷で!!)
懐かしのモデム
2023.07.05



これは当時持っていた物と同じ機種で、目の前で雷にやられて昇天した思い出があります。

雷が鳴り出した →ヤバイな、電話線を抜こう →席から立ち上がってモデムのところへ →ドカーーーーン!!(激しい落雷) →ジジッ(モデム) →煙(モデム) →昇天(モデム) →唖然(自分)
デルビル磁石式壁掛電話機
2023.04.26




ご参考(郵政博物館)
https://www.postalmuseum.jp/column/collection/delvillewalltelephone.html


顔みたいなデザインがユニークな電話機です。

蓋を開くと、なんと蝶番が回路の一部になっていました。これで接触は大丈夫かと気になります。問題なかったんでしょうね。

むき出しの銅線で配線されており、木に溝を彫って、その溝に銅線が埋め込んであります。

この現物は受話器の配線が切れていたりして状態は良くないのですが、手入れする楽しみがあります。昔の物でシンプルにできているので、直すのは難しくないでしょう。それよりも忙しいのでなかなか着手できませんが、楽しみになります。
有線放送マニア
2023.02.27
何にでもマニアがいます。
駅弁のフタ集めとか、(今は無いけど)缶ジュースのプルタブ集めとか、瓶ジュースの王冠集めとか。
有線放送マニアも当然います。

https://www.youtube.com/watch?v=8KTf54z0rQw
これに関連してたくさん出てきます。

音源のメーカー名とか、スピーカーの型式とか、鳴っているスピーカーを追って配線を調べたり、本局を特定したり・・・マニアックすぎて最高です。


ちなみに、瓶ジュースの王冠集めは私も幼い頃に「ドラえもん」でそういう話を読んだのがきっかけで始めました。
幸い、うちは祖母の店があったので、空き箱に王冠を入れて下さいと書いて店に置いておけば自然に集まりました。
それを引き出しに移し替えて、量が増えるのを見て喜んでいました。

ある日、秘蔵のコレクションを愛でようと引き出しを開けたら、いきなりGKBが飛び出してきたのでございます。

GKBについて詳しく書く事はコンプライアンス的によろしくないので割愛しますが、いわゆる秋葉原とか坂道系とか家系?とかじゃなくて、強いて言えば「台所系」と分類しましょうか。

正確に書くとGKB30です。リーダーか切り込み隊長か知りませんが、個体を見つけるとその30倍は存在するというグループです。

そりゃもう、いきなりで驚いたやら気持ち悪いやらで最悪の瞬間でした。

瓶の王冠を洗いもしないで、ジュースが付着したまま置いておけば、そりゃあ、GKBさんも寄ってくるでしょう。全く考えもしませんでしたが。
その出来事がきっかけで、瓶ジュースの王冠集めは、やめてしまいました。

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