散多菩薩法要
2023.12.28
もう過ぎてしまったが、和風に言うと散多菩薩法要とその前夜祭

(要するにサンタクロース)

幼い頃は純粋だったから、その存在を信じていた。(ちょっと疑ってもいた)

赤い服着た怪しいおじさんが夜に煙突から侵入してくる。盗みじゃなく、置いていくのだから許されるのかなと。

ところが、うち(当時住んでいた戦前からの古い家)には人が入れるような煙突は無かった。

仮に、人が入れるサイズであっても、暖炉で火を燃やしているところに入れないだろうとは思った。

うちにあった煙突は、風呂用とトイレ用だった。

風呂は五右衛門風呂だった。長州風呂といったほうが正確かもしれないが五右衛門風呂のほうが通じやすい。
木の廃材や皮、燃えるゴミを燃料としていた。
その湯加減は難しい。いまのように、温度セットしておけば自動で湯をはってくれるものとはまるで違った。沸騰させようと思えばできるようなもの。
外で燃料をくべながら、煙が目にしみながら、手を突っ込んだりかき回したりして湯加減をみていた。

トイレはいわゆるボットン式で、あの深い穴が恐怖だった。子供の頃は足がすくんで、その便器の近くを歩くのが恐怖だった。落ちるんじゃないかと。
その煙突というか臭突の先端には、風でくるくる回るものが付いていた。台風のたびに吹っ飛んで、落ちたのをかぶせる事の繰り返しだったが、何回目かに壊れてしまいそれっきり放置した。

いずれにしても、直径でどれくらいだったか、せいぜい数十センチであんな太ったオジサンが入ってこれるサイズではない。
トイレの臭突なんか、汚いから入ってこないだろう。

うちは人が入れる煙突ないから散多菩薩様は来れないのかなあ、なんて疑問を親にぶつけていたかもしれない。覚えてない。

それでも、その日の夜にコソッと庭に出て、これらの煙突のあたりに立ち、夜空を眺めたのだった。
ぎょうちゅうけんさ
2023.12.23
健康診断関連で思い出した話

いまの健康診断では基本的にやってないが、寄生虫の検査
知り合いの調理師さんの話では、毎月検便をやっているらしい。

自分の場合は、小1まではその現物をちょっと採取して袋に入れ、学校へ持っていった。

親の世代だとマッチ箱に入れて学校へ持っていったという話。

小2からは方式が変わり、おなじみのセロハンテープ方式。
小さな紙が折りたたんであり、間に緑色のフィルムが挟んである。左側が1日目、右側が2日目。
その緑色のフィルムは1日目と2日目がくっつかないように挟んであった。
顕微鏡で調べる時は重ねて見るんだろうけど、衛生的な理由と、剥がしやすくする為に緑フィルムが挟んであったんだろうと思う。

最近のものは全体的にプラスチックフィルムで作られているようだが、自分たちの頃は茶封筒みたいな紙で、窓の部分だけセロハンテープ。
真似して同じようなものを作ってみたことがある。実際に使わなかったけど。


ぎょうちゅうは寝ている間に産卵するので、朝一番にお尻*にセロハンテープを当てて採取する。

終わった後、それを透かして見ながら、ふーん、こんなものかあ・・・と感心するやら興味津々

一度だけ、赤い糸くずのようなものが見えて、うーん、何か赤い服なんか着た覚えないけどなあ、と思ったがどうやらそれはぎょうちゅうだったようだ。結果、陽性が出た。

それで駆虫薬を飲まされたが、これも何種類かあって、

赤いシロップ、これは便が赤く染まるので、初めて見るとビックリする。

チョコレート、これは(リピート絶対無理な)変な味だったが、薬を飲みやすくするための工夫だったのだろう。


学校では大きなビニール袋が用意されていて、みんなその中へ入れていく。女の子は恥ずかしいのだろう、紙で包んで出していた子もいた。

中には、何を勘違いしたのか、うん*の一部がそのまま挟まっているのを見た覚えがある。


ところで、寄生虫についての勉強会があった。教頭先生が紙芝居で説明してくれたのを覚えている。

生野菜に付着、これは糞尿を畑にまいていた時代だったから。現代でも有機肥料といって人糞を使うと寄生虫の可能性もあるので、全く安心できない。

肉でも、どんな食べ物でも寄生虫が入り込む可能性はあるようだった。その前提で、良く洗うとか、じゅうぶんに加熱してから食べるとか、そういった対策をするのだ、と。

話を聞いていたら、一気に食欲が減退した。なにか入ってるんじゃないかと思いながら給食は食えないよと。

学校帰りにタニシを田んぼで拾ってきて自宅の水槽に飼っていたが、あれも寄生虫に関係するとか、うーん、大丈夫だっただろうか。
板書
2023.12.23
個人的年内最大のイベントも終わったが、あれこれ仕事は山積み。

たまたま開いたサイトで、「黒板に字をうまく書くのって・・・」という記事があり、学校の先生はどうしてあんなにうまく書けるのかという話だったかと思う。

いまはホワイトボードや電子黒板だろうな。

チョークの粉を吸うので呼吸器系に影響があるんじゃないかといっていた先生もいた。確かな事はわからない。

まあ、個人的にはチョークというものは・・・「飛んでくる物」

特に高校時代だったかなあ。授業中おしゃべりしたりしていると、席に飛んでくる。うまく狙い撃ちして投げる先生がいた。着地点の机上にチョークの跡クッキリ。

あと、居眠りしているやつの頭をペン先でチクッとつっつく先生がいた。確か国語の先生で、私は、この先生の授業時だけは絶対に居眠りするまいと決心していた。

ところが・・・うっかり一度だけ居眠りしてしまい、チクッとやられて目が覚めた思い出。
笑い袋
2023.12.02
小学生の頃に一時流行したやつだが、自分は買ってもらえず、何人かの友人が持っていた。

笑い袋は、きんちゃく袋の上からボタンを押すと、変な笑い声が聞こえる(だけ)のシロモノ。
それだけと言えばそれだけなんだが、それだけ(笑)

個人的には、やはり中身に興味があった。はっきり言って、中身しか興味がなかった。
その次に、自由に録音できないのかなと思っていた。

分解してみると、蓄音機の原理そのまま。
スピーカーといっても一般的なあれではなくて、振動板があって、針先がレコードの上に乗っかっている。磁石+コイルではない。
小さなモーターでレコードを回して再生する。
電池からの配線は、まるで荷札の針金のようにも見える、むき出しの銅線で接続されていた。

ふーん、こんなふうになってるのかと・・・

印象に残っているのは、その中身のケースの色。なんというか肌色みたいな珍しい色だった。

蓄音機の原理そのままというところで、エジソンの伝記を思い出した。
錫箔を巻いた円筒に振動板と針をつけて、音声を刻み込む仕組みを作った話。
エジソンがハンドルを回して円筒を動かしながら歌うと、録音される。
再生するとみんながビックリ。

そうだ、この笑い袋もでっかい声で叫べば、自分の声が刻み込まれるかも?と思いついた。

再生状態でワーワー叫んだり、小学生なら言いそうなあんな下品な言葉などをでっかい声で何度も繰り返してみた。
これで録音されたはずだ、と勝手に確信した自分だったが、再生してみてもちっとも変わらない。


分解動画がありました。
ttps://www.youtube.com/watch?v=Wc56hvMXjdc
天かす(揚げ玉)
2023.12.02
小学生の頃、天かす(揚げ玉)の発見は、自分史に残る大発見だった。
うどんに入れるとおいしくなる。単品でムシャムシャ食べてもおいしい。
当時その虜になった。

ある日、無性にそれを食べたくなり、どうしようもなくなった。
市販品は手元に無いし、それなら作るかと。

また「思いつきで行動」である。

親が出かけている時だった。別に、親が出かけている間にするような隠密行動でもなかった。たまたま。
だけど、小学生がひとりで天ぷらをするなんて、危ない。

天ぷら鍋を出して、火にかける。

はて、実際にやってみようというところでひっかかった。

天かすは天ぷらを揚げるときの副産物であって、それだけを最初から目的として製造するには如何なる方法で・・・?

そうだ、要は天ぷらの衣だ。

とりあえず小麦粉を水にといて、適当な感じで箸につけて油の中に落としてみた。
うーむ、
なんかそれっぽい感じがする。よさそう。

ただ、効率が悪い。
その時どうしたか記憶にないが、とにかく適当にばらまいたのかもしれない。

揚がり加減なんか適当で、良さそうなものを網ですくって器に移した。

確か、どんぶりいっぱい作ったと思う。
もうこれだけあれば十分幸せになるだろうと。

これをムシャムシャ食っていたら、途中でなんだか受け付けなくなり、もうたくさんという感じになった。

やっぱり、これだけだと飽きるかなあと。
塩でもふりかけたら何か変わるかな~とか。

ちょうど親が帰ってきて、何やってんのって感じで・・・天ぷら、危ないじゃないのと。

「天かすを大量生産して食べてみたがすぐに飽きてしまった」、と報告をしたら、バ*じゃないのと・・・
適量だからおいしいのだと。

まあそれから数十年、おっさんになった現在でも、市販の天かすの袋から手にとってムシャムシャ食べたりしている。

そういえば当時、「いりごま」も好きだった。市販のいりごまの袋にストローをつっこんで吸引していた。いま思えば危ない。よく気管に入らなかったなと。
すぐに一袋は空っぽになり、大目玉を食らっていたものである。

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