41号M型 磁石式電話機 (その内部)
2023.02.21




本体向かって右上に、透明な窓のような、見た目ではランプが光りそうな部分があります。これは幼い頃からの謎でした。
なにしろ、高いところに置いてあったから、幼い自分は近づいて見ることができませんでした。撤去されて以来、何十年も謎を抱えたままでした。

いま現物を目の前で見ると、単に電電公社マークのバッジのような物がはまっているだけで、内部を見ても、これを光らせるような部品は見当たりません。オプションで付けるような構造にもなっていません。
なんでわざわざ透明にしているのかわかりませんが、光らせるような仕組みではないのは確かです。

ベルのコイルのS36-11という印字・・・電話機の底面を見ると1973年の物のようです。昭和36年ではないのかなと? 単純に型番か。

内部はご覧の通り単純で、発電機、ベル、誘導コイル、端子台です。

面白いことに、回路図と接続図の描かれた紙片が挟み込んでありました。これは自分の記憶では、他の電話機でも筐体内側に貼り付けられているものがあったような気がします。

幼い頃の自分の電話に対する執着・・・並大抵ではありませんでした。

ロンパールームというTV番組があり、その中で電話ごっこがあったと思います。実際に通話できる電話で、それが欲しくて欲しくて。あんなふうに遊びたいなと、そればっかり考えていました。
磁石式電話機のベルを鳴らしてみる
2023.02.21
https://youtu.be/mqeUgqnzvK4

この磁石式電話機、本来は2台つないで、相手のベルを鳴らしてテストしたいところですが、あいにく1台しか持っていません。

そこで内部配線をいじって、自分の発電機で自分のベルが鳴るようにして、テストしました。
内部の端子台でE-L2のジャンパー金具を取り外し、EとL1をみのむしクリップ等で接続します(ジャンパー金具をつけかえても良い)。

オンフック(受話器を置いた状態、フックスイッチを押した状態)でハンドルを回すと、ベルが鳴ります。

入手した状態ではハンドルを回すとキリキリ音がして固かったです。それで古い油を落とし、新しい油を差して手入れしたところ、調子良く回るようになりました。

ハンドルを回す速度次第ですけれど、だいたいAC70V程度、発電されます。当然、触ると感電します。

オフフック(受話器を上げた状態)だとハンドルが重くなります。通話回路が負荷になるからです。実際、交換台を呼び出す時に交換手が出た事をハンドルの回す重さで認識できたようです。

この電話機は電池が必要です。ローゼットに4つの端子があり、L1,L2と+,-です。+,-に電池をつなぎます。3ボルトで十分です。1台だけでの測定値になりますが、オフフックで20mAぐらい流れます。
昔のCBトランシーバー
2023.02.21
幼い頃に、かなえられなかった事とか、不完全燃焼した事があると、大人になってから爆発するようです。

それで最近になり、昔の電話機をいじったりしています。このCBトランシーバも、そのひとつです。



これは最近オークションで落札したものです。
自分の記憶にある同機種は、手にした時点で壊れていました。
叔父か誰かから、壊れているのをもらったようです。どこかで拾ったものなのかは定かではありません。
動く状態でなかったのは確かです。基板むきだしで、割れていました。
もちろん今回落札したものは完全な状態です。

このナショナルの水色の電解コンデンサが、幼い頃の記憶で強く印象に残っていて、懐かしさを感じます。

ただ、何かベタベタした油のような物が付着しています。外部からくっついたものなのか不明です。筐体の合わせ目に沿って、その油が流れていました。その掃除の為にフタをあけました。

電池を入れると一応動作しました。受信はザーという音がします。スケルチも効きます。
受信相手はアマチュア無線機で27MHz付近をモニターしておいて、このトランシーバで送信すると電波が受信できました。しかし音声は聞こえません。
自分で声を出しながら同時に聴くので、やりにくいんですけどね。コンコンと叩いても受信側では鳴っていない様子。

製造後50年以上経過しているものですから、ここまで動くだけでも奇跡的です。MSXやMZ-2000も40年になるね!

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