水素爆弾とコスモス
2024.09.08
ガチャガチャのコスモス

昭和の頃、子どもたちから小銭を巻き上げる悪の組織だった(笑)

あの自称「消しゴム」という実際には消しゴムとしても使えないゴミ(そればっかり出てきてガッカリ)

だいたい、期待してお金を入れるとゴミが出てきて、純粋だった自分はとても悲しんだものだ。

「指に釘がささっているように見える物」
どんなのだろうと思って開けてみたら、なんだ、釘の途中がU字に曲がっていて、それを指にはめる。添付の醤油入れみたいな容器に赤インクが入っていて、それを塗れば流血に見えるという事らしい。
そのインクは色が薄くて、どう見ても血には見えなかった。そのいい加減さ。
親に見せて驚かそうと思っても、自分の期待に反して驚かず、「またくだらない物を買って!」と怒鳴られるだけ。

FMワイヤレスマイクという物を見たときには、まじかよ、大興奮して心が踊った。50円だったか、100円だったか、自分にとっては大金だったが期待して投じてみると、・・・
またあのゴミ。
非常に傷ついてしまった。軍資金を使い果たし、家に帰って親の前で泣いてしまった。もう二度とあんな馬鹿げたものにお金を払わないと誓った。

かと思えば、「ヤッタゼ!おめでとう!クリスマスカード引換券」というのが出てきて、なんだろうとお店のレジに持っていったら、電子オルゴールの鳴るカード(当時珍しかった)

たまには当たりもあるもんだ・・・

「ロッチ」など問題になった商品もあった。当時はおおらかだったが、やりたい放題でさすがにやり過ぎた面もあった。

「原子爆弾」「水素爆弾」と称する物もそれで、

自分の記憶では最初「原子爆弾」、これに対して被爆者団体から抗議があり、名前が変わったと思う。その新聞記事を見た。その後、「ドカーン」とかいい加減な名前に。

当時、実際に買って遊んだ事がある。

アイスパックと同じような構造か、袋の中に液体の入った袋が入っていて、それを叩いてつぶしてやると液体が混ざり合って、反応が始まりガスが出る。

その時、手に持っていないですぐ投げる必要がある。(屋外で遊ぶ)

袋が膨張し、最後にパンと破裂してびっくりするというもの。

ところが、いくつかは膨らんだだけで不発に終わったのは覚えている。結構いい加減なシロモノだった。

大人の目からみれば、ただ膨らんで破裂するだけじゃないの、面白くないと言われそうだが・・・

そんなものでも楽しかった、あの頃。

水素爆弾とも称していたが、水素が発生するような薬品じゃないだろう。たぶん中身は酢+重曹=二酸化炭素じゃないかなと勝手に想像している。いい加減ながら安全性も一応考慮したらそうなるんじゃないかと。
スパイカメラ
2024.09.08
漫画雑誌の怪しい通販広告で印象に残っている物のひとつ。

当たり前と言われそうだけど室内では撮れなかった。屋外の明るい所じゃないとだめ。
スパイなら室内で書類を撮るのでは・・・(それはミノックス)

同級生も買っていて、写らないから要らないとか文句言いながら私にくれた。

なんで写らないんだろうと思い、シャッターを長い時間開放したらどうだろうと思ってシャッターを改造し、手動で開閉できるようにしてから試してみたら撮れた。

現像は黒くて細長い袋で行う。

まず、フィルムを黒い袋に入れる。光を当てないようにする。
外からなぞるようにしてフィルムを袋の中で広げる。
次に現像液を袋に入れて、こぼれないように袋の口をとじる。
ゆすりながら、何秒だったか忘れたけど、終わったら現像液を容器に出す。

ネガを水洗いして乾燥させる。

別売で焼付セットがあって、ネガから印画紙に焼付ができた。

暗室(実際には押入の中)でネガと印画紙を重ねて焼付器に挟み込む。

白熱電球で一定時間露光する。この時間によって濃さが変わってくる。

露光が終わったら印画紙を現像液に浸して、そのあとは定着したのか水洗いしたのか忘れたけど、乾燥させれば写真の出来上がり。

引き伸ばしはできなかった。ベタ焼きってやつか。

押入暗室での作業は楽しかったが、ある時、薄暗い中で机の上に何やらうごめく物をみつけた。なんだろうと思ったら・・・・・・G
あわてて戸を開けて外に飛び出してしまった。

まあ大して役に立つような写真は撮らなくて、別にポケットカメラもあったしわざわざ白黒で撮らなくてもよかったし、
カメラ屋に現像に出せないような怪しい写真を撮る目的もなく、
ただ、現像を自分で経験してみたかっただけというか。

ところでこのスパイカメラのフィルムは「ミゼットフィルム」といって独特の形状だった。
小さな箱に5巻入っていたっけ。
黒い紙とフィルムが重ねて巻いてあった。モノクロ。

カメラ屋さんでも現像できると書いてあったけど、試してみたことはない。持っていっても、なにこれって言われそうな気がして。

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