超再生受信機、VHF帯コンバータ
2025.09.22
中学生だった頃はラジカセぐらいしか受信機は無く、
航空無線や警察無線(当時アナログ)など聴いてみたくてもその手段は無かったわけです。

当時、VHF帯をFMラジオに変換するコンバータのキットが有り、作ってみました。
途中経過は飛ばしますが、いずれにしても昔のことでハッキリ覚えていません。
確か、ラグ板に回路を組んで、透明スチロールのケースに組み込んだ。

それで試してみたけれど、その無線の交信らしきものは一度も聴こえることなく終わった感じです。

自分で使い方がわかっていたのかどうかも今となっては怪しいです。アンテナもいい加減なワイヤーアンテナぐらいしか準備できず。

そして重要かつ基本的なことは、
交信なので放送とは違い、常時電波が出ていません。ラジオを聴くような感覚とは違います。
電波の出ている時に周波数を合わせて受信しないといけない。
うまく捕まえきれなかったのかもしれません。

航空無線ならAIRPORT INFORMATION・・・などと常時電波が出ている周波数が有り、それを受信するのが確実です。

いまの受信機みたいにスペアナ表示なんか有ったら便利だったろうけど、当時そんなものは無理でした。

そのスペアナ付きの受信機を使うと、航空無線の交信なんか数秒しゃべってすぐ切れるのがわかります。
周波数を把握しておいて、そこに合わせてじっと待つ。
あの頃に作った超再生受信機やVHF帯コンバータで周波数を指定して合わせるのは無理です。簡単なバリコンしかついてないから。

その頃に住んでいた家は空港から相当離れていたから、すぐ上空を飛んでいて、かつ、そのタイミングで交信していないと受信できなかったでしょう。その意味では難しかったわけです。

警察無線は、事件なんてめったに起きない田舎町で、とうとう駐在所がなくなってしまったぐらいで、近くで交信するなんてたぶん無かったでしょう。速度取締ぐらいかな?

航空無線や警察無線を聴いてどうするのか・・・って言われたら、根本的な事で・・・何の目的もなく、ただ好奇心で聴いてみたかっただけですね。どんなのだろうと。
電波法の定める所で、傍受した内容を漏らしたり利用したりしてはいけないことは当然理解しています。

後年になり、超再生FMラジオを自作してコイルをいじり、FM放送帯より上が受信できるようにしたところ、最寄りの空港のVOR/DMEのモールスが受信できるようになりました。
肝心の交信は受信できないまま。おそらく受信できるでしょうけど、さっきも書いたように交信はすぐ切れてしまうから周波数を合わせるのが難しい。
エレキット、電子くらぶ
2025.09.21
嘉穂無線
昔はデンキのカホという電器店もやっていた。
博多に有ったカホは一旦閉店(確か90年代か)したが、有志社員が独立開店(移転)して、近年になって嘉穂無線に経営が戻ったという。
いまの主力はホームセンターのグッデイ。
でも社名は変わらず嘉穂無線のまま。

その嘉穂無線が昭和の頃には、確か「電子くらぶ」という会報を発行していたと思う。
残念ながら手元に残ってない。
一冊だけ手に入れて、入会しようと思いながら延び延びになってそれっきり。

★追記 (エレキットのサイト)
 ttps://www.elekit.co.jp/25th-anniversary/treasure/

あの頃は情報に飢えていたから、その会報に大きな衝撃を受けた。なんで申し込まなかったのか。お金がなかったんだと思う。たぶん。

当時、嘉穂無線エレキット事業部だった。後にイーケイジャパンという会社として独立。

長崎市にも昔はデンキのカホが有り、家電品と電子パーツ・キットを売っていた。確か1998年頃に閉店したんじゃなかったっけ。その跡地は今では駐車場。
閉店時にはセールで安かったからとにかく色んな物を買い漁っていた。しまいには店の備品まで売っていたぐらい。レジとか電話機、あの入口にあった音声合成の「いらっしゃいませ」まで。

もうひとつ、嘉穂無線とは関係ないが、なんだっけ。社名を忘れてごめんなさい。もうひとつキットの会社があった。福岡空港の近くだったと思う。
確か、電器店と兼業だったような気がする。昔、通りがかりに見たら2つ建物が並んでいて、ひとつは電器店。たぶん同じ経営。
もう建物も残ってなかったと思う。以前チョット調べたときには無かった。残念だ。
そのメーカーのキットを今でも持ってる。
マーカー発振器
2025.09.21
マーカー発振器って何?という話。(昔は知らなかった)

昭和50年代の電子工作雑誌か、通販店のカタログに色々なキットが載っていて・・・

「載っていて」といってもたくさんの枠が並んでいて、写真は有ったり無かったり、説明文は数行程度で価格と送料が書かれている程度。
それだけの情報で買っていたのだから、博打みたいな側面もあった。

昭和時代の「子供の科学」「初歩のラジオ」の一番うしろの科学教材社の広告、折込ページみたいなものを想像してもらえれば。

漫画雑誌に載っていた通販広告もそんな感じだったでしょう。2~3行の説明だけ読んで、面白そうだと注文してみたら、届いたものをみてガッカリしたりとか。

そんな電子工作キットのカタログの中で、「マーカー発振器」とやらが気になったわけ。

いろんなキットがあった。しかし、買おうと思っても手持ち予算的に手が届かない物ばかり。その中でも手頃な価格で、なおかつ実用性があるものは、ということで絞り込んだ中のひとつがマーカー発振器。

その頃BCLにも興味があって、夜な夜なラジオのダイヤルを回して海外放送を聞いていた。
雑誌に周波数が載っていても、しょせんラジカセ程度だから正確に周波数を合わせる事ができない。
ソニーのICF-なんちゃらとかは現物を見たこともなかった。雑誌の記事だけ。あのテンキーから周波数を打ち込めば一発なのに、というのは当時の自分にとっては夢のまた夢。そんなものを買うお金もなかった。

ラジカセのアナログの大雑把なダイヤルで、バーニヤも無いから、微妙に少しずつ回して、神経を研ぎ澄ませるようにして放送を探っていた。
雑誌に書いてある放送時間帯にダイヤルを回してみるが、なかなかそれらしい放送は受からない。電波が弱すぎて聴こえない可能性もあった。そもそも周波数がわからないから、端から少しずつ回して探るしかなかった。
今の時代で言うタイパだのコスパだの、効率もへったくれもない。だけど、かえってそれが楽しかったと思える。難しいからこそ、うまく受信できた時の感動がある。初めて聞く局だったりすると最高だった。
最初から周波数をテンキー入力するラジオを持っていたら、すぐに飽きてしまったと思う。

まあ、それでも周波数をもうちょっと正確に知りたいという気持ちはあった。本当に大雑把だったのだから。ラジカセのオマケの短波。

そこでマーカー発振器とやらを使えば、周波数を正確に目盛ったりできるらしいと知った。しかし、具体的にどういう仕組みなのかは当時知らなかった。

頭の中の想像では(当時は想像するしかなかった)、「マーカーっていうから、フェルトペン、蛍光ペンみたいなやつ?それで同調ダイヤルの目盛りに印をつけていくのかな」と思っていたぐらい。他のキットと比べて、妙に安いのも気になった。

結局、買ったか買わなかったか覚えてない。買ってないと思う。

いまではどういう物かはわかっていて、要するに発振器。基本的には、たとえばTTLのICとクリスタルといったもの。

ある周波数の発振をさせると、その整数倍の周波数も出る。これを高調波という。
高調波を利用すれば、たとえば100kHzごとに周波数の目盛りを刻むことができるわけ。
ラジオの近くで発振するから電波が強いし、変調でピーという音を載せるのもあったようだ。

これを手がかりにすれば、100kHzの刻みまではわかるから、受信周波数を合わせる時の助けになる。

実際の目盛りはやっぱり大雑把で、ズレていたと思う。
3.5 5 7 8 10 12 14 とかじゃなかったっけ。
まあ、自分がラジカセ内部のトリマーなどの調整をわけもわからずいじくったせいもあっただろうけど。
もともと拾ってきたラジカセだし、そんなものしか当時は無かった。(町のゴミ処理場のおじさんからもらった)

当時の自分は、マーカー発振器では物足りず、やっぱり周波数カウンタで周波数を直読したいという気持ちのほうが強かった。それで周波数カウンタが欲しかった。

結局、ラジオに周波数カウンタをつないで周波数を直読したのは中年を過ぎてから。
いまさら出来てもなあ、と複雑な思い。
その頃には中国製の周波数テンキー入力のラジオを持っていた。
昔と比べて、いまはノイズ源が多いから中波~短波は雑音だらけだし、あの頃のようにモールスとか正体不明の電子音なんかはずいぶん減った。
日本の中波放送は縮小方向で、今後は中国、韓国の放送ばかり聴こえそうだ。いまでも夜間は中国語、韓国語ばかりだ。

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