こて先
2025.03.08
昔のはんだごては、こて先が銅むきだしだった。
熱で酸化して黒くなる。
そのままではハンダがのらないから、ヤスリで削ってピカピカにしてハンダをなじませていた。

昔のはんだごて、例えばHAKKOのJUNIORシリーズ
ttps://www.hakko.com/japan/products/hakko_junior.html
自分が子どもの頃はこれを使っていた。
最初60Wで(何も知らずに買っていたから)、熱しすぎて基板の銅箔が良く剥がれた。

こて先をヤスリで削るから、当然、だんだん減ってくる。そういうもの。
勿論、交換用のこて先もある。

グラインダーの砥石の欠けたやつを拾ってきて、これをせんべいの空き缶に入れ、これをそのままこて台として使っていた。重いから安定していた。
こて先を削りたくなったら砥石でゴシゴシ。

そのうちに、電子工作の雑誌などでメッキのこて先があるのを知った。へえ、それなら削らなくて済む。

それでホームセンターで見かけたはんだごてを買ってきたが、よく知らないもんだから、ヤスリで削ってしまった。これじゃ今までと変わらない。

そういった失敗をしながら、ようやくまともに使えるようになった。

後年まで意外と知らなかったのは、こて先にハンダを常に盛っておくこと。保護するため。もしスポンジできれいにハンダを落としたまま通電しておくと酸化してこて先が傷む。
こて先をハンダで覆っておけば保護になるというわけ。

情報や知識との接点がないために、大事なことを知らなくて失敗した例がある。
こて先のクリーナー
2025.03.08
はんだごてのこて先を掃除するやつ。
よく見かけるのは濡れスポンジ。

新品で買ったときは、何やら薄っぺらい紙みたいなものが袋に入っていて、これは何だと思う方が多いようです。私も初めての時はそうでした。
水をかけるとあら不思議、ジュワッと膨らんでスポンジだ、と。

昔は濡れ雑巾を使ったもんだ、という方もいらっしゃるでしょう。

使い捨て前提で、ちり紙を畳んで湿らせて使った事もある。

近頃は、金属たわしみたいな(というよりも、金属たわしそのものか)やつに、こて先をつっこんで掃除するやつがある。
うちにも有ったけど、どうも馴染まなくて捨ててしまった。
ハンダがくっついて固まってきて、それを取り除く事もできないので。
(何か使い方を間違っているでしょうか)

あのくるくるした金属たわしみたいな物は、旋盤の削りカスじゃないかと思う。

スポンジ、金属以外では
自分の知っている範囲だと、段ボールでこて先を掃除していた人がいた。工場で。

段ボールの端などでこて先を拭う。これがちょうど良い使い心地。
湿らせないでそのまま使う。
燃えないのか?って、ずっと当ててなければ燃えない。

そういえば子どもの頃、電子工作の雑誌の広告を見ていて、こて先クリーナーの写真が載っていたけど、
モノクロで縮小して、写真自体が小さいから商品の詳細がよくわからなかった。
何か砥石のようなものがあるので、これでゴシゴシ削るんだろうかと思い込んでいた時期もあった。(そんなふうに見えた)
じつはスポンジだったのかと。
新電気
2025.03.07
これは業界の人ぐらいしか知らないかもしれないが、
「新電気」という雑誌が昔から有る。

ttps://www.ohmsha.co.jp/sindenki/

発電、送配電、電力業界、電気技術者試験向け。

一言に電気といっても広いので、古い言葉では「強電」「弱電」と言って区別する。
この雑誌は「強電」に属する。

だけど昔(80年代)は、電子工作の記事も載っていたりした。増永清一さんの工作とか。別冊も出て、今も持ってる。

なんでこんな雑誌を子どもの頃から知っているかというと、親類が電力会社の関係者で、家に行くとバックナンバーがズラリと本棚に並んでいた。

内容は難しくてサッパリわからなかったが・・・交流回路理論とかベクトルとか、なんというか、異次元の世界。

個人的には、弱電の方に興味があったからあまり読んでない。


そういえば「電波受験界」という雑誌も昔あったけど、無線技術士の受験の本だったのかな。いずれにしても一般人から見ればマニアックだ。

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